コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
高校3年生となった始業式。私は嫌な予感がしていた。それはクラス替え。私には仲良し4人組がいた。高校2年生のときに仲良くなった友達。みんなで一緒に自分が何組かが書かれている紙を開いた。嫌な予感的中。まさかの友達3人みんな同じクラスで私だけ違うクラス。この瞬間私は最後の高校生活を楽しみにしていたのに一瞬にして絶望に変わりそれと同時に諦めた。
新しいクラスに行き、黒板に貼られてる座席表を見て1人で座っていた。よりによって私の席の前後は男子。友達作りができる環境すら用意されていなかった。しかも座っていたら私の後ろの席に座る男の子が座る直前私の顔をじっと見てきた。ただただ怖かった。 こんな状況で1年間どう生きていけばいいのだろという考えしか頭になかった。
始業式は午前中終わりだったから、HRが終わった瞬間友達のクラスに駆け込んだ。
家に帰ってからも絶望でもう学校なんか行きたくなかった。けれど休む訳にも行かず気づいたら次の日になっていた。
次の日から授業がスタートした。今年度初めての古典の授業で、なぜか先生が白い紙を配りみんなに鬼を書かせた。顔と胴体どっちも。それを周りの人と共有してという指示。私にとってその指示は死のサインだった。あ、孤立する。と思ったそのとき、後ろの男の子が声をかけてきた。「どんなの描いた?」と。私は戸惑いながらもなんとか会話をし、お互い描いた絵を見せあった。彼は高校2年では理系だったらしく古典の教科書を持っていなかったからよく私の教科書を見せていた。それからというものなにかと話すようになり彼と仲良くなった。
そんなある日の総合の時間、先生と生徒1対1で進路相談をする時間だったため先生に呼ばれるまでは自由時間だった。そのため後ろの席の男の子の元に1人の男の子がやってきた。
同じクラスになって3日目なのに初めて見た顔だった。当然だった。彼は出席番号が1番だった。私は出席番号が最後の方だったから存在に気づかなかったのだ。そして何故か2人の会話に私は誘われ3人で話していた。
ややこしいので後ろの席の男の子はAくん。出席番号1番の彼をBくんと呼ぶことにするね。
私はBくんを見た瞬間に何か不思議なものを感じた。普段私は人に興味が無いのだがなぜか彼のことがすごく気になって気づいたらたくさん質問をしていた。地元どこなの?中学のとき何部だったの?進路決まってるの?と。
そしたらまさかの地元一緒。一緒どころか隣の中学校でしかも同じ部活で目指してる職業も一緒。そして私はBくんの顔がとてもタイプだったのだ。
しかしある日、Aくんの友達のCくんに話があると言われた。内容はAくんが私のことを好きだという内容。私は単純だ。好きと言われたら意識してしまう、好きになってしまう。そう、私はここできっと道を間違えてしまったのだ。