テラーノベル
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赤『すまない。』
赤『納期が近い映像が終わりそうになくてな、誕生日祝えそうにない…』
緑『俺もMIX師さんとの打ち合わせが入っちゃって…』
紫『この授業でないと単位取れなくて…』
桃『会社の接待が…』
青『どうしても実家に帰らなくちゃいけなくて…』
今日はうるみやの誕生日。
でもみんなにとってはただの平日の木曜日で、祝ってくれるなんて思っていない。
橙『大丈夫やで〜w』
橙『そりゃ平日やし仕方ないやろw』
メッセージ上では草生やしてるけど、ほんとはちょっとだけ寂しい。
自分ひとりの誕生日会でもケーキはほしいかな、なんて。
少し遠くのお高めのお菓子屋さんに向かった。
橙「ただいま〜」
誰もいなくて暗い部屋。
1人暮らしなんだからこんなことは日常なのに、誕生日という非日常な日に1人なのはやっぱり寂しい。
感傷に浸りながら電気のスイッチを押した。
「「誕生日おめでとう!!!」」
そんな声とともに目の前に広がるクラッカーと誕生日グッズで装飾された自分の部屋。
橙「来てくれたん?!」
橙「みんな予定は?!」
緑「全部ウソだよw」
青「サプライズ大成功〜w」
紫「いえーい!」
橙「も〜w」
橙「騙されてもうたやんw」
赤「大切なメンバーの誕生日に予定を入れるわけがないだろう」
赤「俺もこの日のために魔王職を終わらせてきたんだからな」
桃「はいはいすごいねあるちゃん」
赤「まあな」
紫「ていうかうる聞いてよ!」
紫「この風船膨らましたの俺なんだよ!」
緑「はぁ?お前だけじゃないだろ?w」
紫「みんなは話してて膨らましてなかったじゃん!」
緑「俺は膨らましてたけどなぁ…?」
紫「たしかに…?」
青「もーwしのいじめないであげてw」
Discordの作業部屋にいれば聞こえてくる会話、
カオスという言葉が一番似合うこの空気感、
たくさんの日常がこの非日常を彩ってくれていた。
橙「グスッ…」
青「うるみや泣いてるの〜?w」
橙「泣いてへんわッ」
桃「れむには泣いてるようにしか見えないけどなぁ〜w」
赤「泣いてるか泣いてないかわからない…」
赤「まさにシュレディンガーのうるみやだな」
緑「そんなことはどうでもいいから食べん?」
紫「俺チキン食べたーい!」
青「チキンもうちょいで焼けるからねw」
桃「甘いのあるっけ?」
青「流石に俺は作れないな〜」
桃「うるちゃんの金でUberしよう!」
橙「なんでやねんw」
桃「バースデーボーイでしょ?」
橙「なんで誕生日のうるみやが金払わなあかんねんw」
やっぱりメンバーといるとうるさいし、やかましい。
これが日常でも、いつか非日常になっても、大事にしていきたい。
うるみやさんお誕生日おめでとうございます!
2次創作というけっして表に出てはいけない、本家様の目に届いてはいけない作品の作者としてこんなところで祝うのもどうかと思うのですが、心から祝わせてください。
コメント
2件
私もここで言うのもなんだけど、本当におめでとう🎉🥳!!!!!!!!!!!!!