「二人で一緒に生きていきたい。だから父さんと母さんにも、俺たちを受け入れてほしい」
jpの声は緊張から少し震えていた。
母親は驚いたように目を大きくしているのに対し、父親の表情は普段と変わらなかった。
沈黙が部屋を包み込む。
jpにもttにも、その時間はとても長く感じられた。
母親が言葉を選ぶように言った。
「元々、そうなのかな?そうっていうのはあれ、、男の人が好きなの?」
「…わからない。好きな人は男女問わずいるんだけど、それは仲間としてって感覚だったかな。それぞれの人生があって、みんな幸せになってほしいと思う。でもそれとは違う。こんな気持ちはttが初めてだよ」
jpとttは目を合わせて笑った。
そんな二人を見て、黙ったままだった父親が確かめるような声色で言った。
「…そうか、知らなかったな。お前とttyくんは相棒でも、兄弟でもないってことか」
「…相棒だし、お兄ちゃんみたいに尊敬してる。でもそれぞれ幸せになろうと思わない。俺たち二人で、幸せになりたい」
「…困難も苦労も、その手を離さず二人で乗り越えられるかい?」
「絶対に離さない。約束する」
「俺も、約束します」
「…わかった。約束だよ。ttyくん、頼りないところもあるけど優しい子だ。これからもよろしく頼むね」
「…一緒に幸せになってね」
「…!ありがとう!」
「tt〜!」
「…よろしくお願いします!」
「はぁ〜!緊張したぁ!」
jpの父親は肩の力を抜くとほっと息を吐いた。
多少の戸惑いはあった。
しかし目の前にいる若い二人の目には穏やかな愛情が見てとれる。
朗らかな我が子だけど、どこか自信がないような不安げな顔をする事もあった。
その不安を消してくれたのがttyくんなんだろう。
以前とは違う満たされたような顔を見せる息子とその隣で目に涙を溜めている恋人の軌跡を思うと、親の戸惑いなんて意味のないものに思えた。
息子達の思いと決意を見守ろう、そう思えば自然と微笑んでいた。
きっと同じ気持ちだったろう母親は涙を拭うと、ヨシ、と呟き立ち上がって明るい声を出した。
「さ、二人とも部屋に荷物置いておいで!お父さんはお風呂の準備お願い!晩ご飯はカニだよー!」
「え!カニ!?」
「良かったなあjぁp!」
ttの頭痛はいつのまにか消え、心は幸せと喜びに満ちていた。
コメント
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お幸せにって感じですね😇💕︎パパがLoveすぎるママもLoveだけどパパがLoveすぎる!!!I Love You