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「今日からセルフプレジャー禁止だ」
「どういうこと?」
「性欲は必ずボクで解消すること。浮気はもちろん、一人でするのもダメだ。もちろんボクもそうするつもりだ」
ムラムラしたとき彼女を呼び出せば来てくれるということ? 僕に異存などあるわけがない。
「それでいいよ」
「約束したからな」
と言うと彼女はずいずいにじり寄ってきて、僕の性器を一度口に含んでから避妊具を装着した。雅人とセックスしたときと同じやり方。どうやら避妊具を装着するときはこうするものだ、とやつらに仕込まれていたようだ。正直気に入らないが、今さら腹を立てても仕方ない。
「言っとくけど、いつも持ち歩いてるわけじゃないからな。こういうこともあるかと思って、ここに来る途中のコンビニでさっき買ってきたんだ。夏梅は用意してないだろうからな」
「ありがとう」
「夏梅らしいが、そんな生真面目に礼を言わなくていい」
彼女は座っている僕の股のあいだに顔をうずめ、すぐに彼女の後頭部が激しく上下に動きだした。僕の性器が生暖かいものに包まれ、舌と唇で愛撫されている。今まで記憶にないような快感が押し寄せてきて、僕は言葉を失った。
性器を彼女の自由にさせながら、僕は考えごとをしていた。口での行為であっても避妊具は必要なのだろうか? 風呂に入って洗ったのが昨夜だから、それが理由というなら仕方ない。
快楽の荒波が僕という小舟に次々に襲いかかる。射精感が込み上げてくる。
自分でするよりずっと気持ちよかった。さすが経験者は違うなと感心したけど、この舌技もきっと陸たちに仕込まれたもの。そう思うとどうしようもなく悲しくなったので、もっと前向きなことを考えることにした。