?「私は……」
レ「レイラーです。ベネーノ・レイラー」
め「いい名前ですね。」
ラ「レイラーさん、ですね!」
レ「はい!あの、突然なんですが、今夜泊まるところは?」
め「野宿でもしようかなと思ってます。」
ラ「もしかして…?」
レ「はい。今夜はうちに泊まっていきませんか?」
ラ「やぁったぁ!」
レ「そんな喜ぶ……?w」
め「有り難いですが、いいんですか?」
レ「むしろ大歓迎ですよ!」
め「じゃあ、お言葉に甘えて。」
レ「着いてきてください!」
だいぶ歩くと、小さめの小………家が見えてきた。
ラ「ぇ…………」
め「………………」
レ「あっすいません。ボロボロな家ですが、綺麗にはしてあるので。」
め「レイラーさん。」
レ「何でしょう?」
め「親御さんは?」
レ「あ‥‥。私は、孤児なんです。」
め「で、この村に拾ってもらったと?」
レ「はい。家と服とかは貰えました。」
め「へぇ。服‥‥‥ね。」
レイラーさんが着ているのは、丁寧に着てきたであろう服。
でも、結構前から着ていそうだ。
め「……………ニコッ」
ラ「さ、殺気だ!(ボソッ」
め「レイラーさん。」
レ「はい!何でしょうか師匠!」
め「一緒に街に行きませんか?いえ、行きましょう。」
レ「え?嬉しいですし、全然一緒に行きますが、なぜ急に……?」
め「私はこの村の連中をもう一度殺し、死体で悪行を尽くして
やりたくなりました。」
ラ「あー。(察し」
レ「え?え?」
私でも師匠と言って慕ってくれるこの子を………
こんな小屋とも言えぬ建物に住まわせて、服もろくに与えずにいたなんて………
め「もし何かに襲われたりしていたり、体に影響していたらどうするんだ。
威張るだけの屑どもが(ボソッ」
ラ「うわ。暗黒のメメントモリだ…(聞こえてた」
レ「???(聞こえてない」
め「ラテさん。」
ラ「はい。」
め「この家を植物で壊さないように強化して。」
ラ「了解。(敬語抜けてる……怒ってるな。)」
ラテさんなら、絶対出来る。
ラ「アイビー。巻き付け、丈夫に、美しく。」
シュルシュルシュルシュル
レ「え?家が蔦で………?」
め「すみませんレイラーさん。ちょっとラテさんにやってもらってます。」
シュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュル
ラ「ふぅ。こんなもんですか?」
め「おお!予想以上です!有り難うございます。」
ラ「お安い御用ですよ!」
レ「うわぁ。凄い凄い!凄いですよ師匠!綺麗になってる!
ありがとうございますラテさん!」
ラ「なんか、こんな喜んでもらえるとサービスしたくなりますね。」
め「すればいいのでは?」
ラ「よぉし!張り切っちゃうぞ!」
レ「え?」
ラ「flos、咲き乱れろ!」
ブワァッ
ラ「どうです!」
め「え…………?」
出来たのは、家を囲うような、とても大きな花畑。
レ「綺麗!花畑だ!これをラテさんが!?」
ラ「ええ!まあまあ頑張りました!」
レ「凄い!いろんな花がある!」
め「ラテさん……」
ラ「?何ですか?」
め「疲れてません!?大丈夫ですか!?」
ラ「へ?」
め「結構広範囲ですし、種類も多い!能力疲れは!?」
ラ「あ。能力疲れですか。」
め「で!?」
ラ「大丈夫ですよ。後100回くらい同じことやっても大丈夫ですもん。」
め「え……?それはそれでやばくない……?」
ラ「ずっとファントム召喚してた人に言われたくないです!」
レ「あの、すいません。興奮してしまって。お見苦しいところを……。」
め「え?ああ。大丈夫ですよ。」
ラ「中もちょっと変わってるから早く入りましょう!」
ガチャッ
レ「私の家‥………。ポロポロ」
ラ「え!?私、やっちゃった!?」
レ「いえ………。ポロポロ」
め「嬉しいんですよね?」
ラ「え。そうなの?」
レ「はい。ラテさん。改めてありがとうございます。」
ラ「なら良かったです(ホッ」
レ「何かご飯作りましょうか。」
食材………。
め「あ、じゃあ……ファントム」
ヤッホ!
レ「え?なんか影が!?」
ッテ、コノ人ダレ?
め「レイラーさん。仲間です。」
レイラーサン……ヨシ。レイラーサン、聞コエル?
レ「えっ何か声が!」
コレボクノ声。
レ「ファントムさんの……。」
ヨロシク!
レ「あっ、よ、よろしくお願いします」
デ、ゴ主人。ナンデ喚ンダノ?
め「“宝探し”。またしませんか?」
宝サガシ!?ヤル!
め「ラテさんも行きません?」
ラ「行きます」
レ「私は……?」
め「待っててください!美味しいもの取ってくるので!…ラテさん(ボソッ」
ラ「分かってますよ。ここの植物たちに花畑よりこっち側に来たやつ排除する
ように頼んどきます。(小声)」
レ「んー。じゃあ、私は荷造りしておきます!」
め「はい。それがいいと思います。」
ラ「行ってきます!」
レ「行ってらっしゃい」
ラ「宝探しって強to……そういうことだったんだ。」
め「ええ。とっても楽しみでしょう?」
デショ?
ラ「怖いって」
め「ま、自業自得でしょうし、食べられないと食べ物も可哀想ですしね。」
回シュウ、回シュウ!
め「レイラーさん!美味しいもの取ってきましたよ!」
今夜ハ、ゴ馳走!
ラ「闇の収納強すぎ………。」
ドタドタ
レ「お帰りなさい!じゃあ、ご飯作りましょう!」
その日の夕食はとっても美味しく、楽しい時間になった。
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ベネーノ・レイラー
誕生日∶5月8日 女 14歳
人間だが、毒の能力が使える。実は雷の能力も使える。(気づいてない)
心優しい性格だが、時に腹黒な一面も見せる。
基本的に誰に対しても敬語で話す。特にメメントモリは尊敬しており、忠誠心のようなものすら持っている。
親の記憶はないが………その、親は………
コメント
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プチ解説*⊂( ° × ° )⊃* ベネーノはスペイン語で【毒】の意味です! アイビーは知ってる方も多いと思いますが、英語で【蔦】です。 前の話のコメントで、レイラーさんであること当ててる方がいました!コメントしてくださってありがとうございます!当ててもらえるの嬉しいんで、どんどんしちゃってください! では!