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誰も知らない、高嶺の花の裏側3
第135話 〚休日 予定通り、カラオケに集まった回〛
休日。
予定通り。
駅前のカラオケ。
集まったのは、
澪、えま、しおり、みさと、りあ。
海翔、怜央、湊。
瑠斗、陽翔、悠真。
人数は多い。
でも、自然だった。
部屋に入って、
マイクが置かれる。
最初に入れたのは、
えま。
「じゃあ、私からでいい?」
誰も反対しない。
流れた曲。
――『ヴァルナの花嫁』
オープニング曲。
えまは、
少し緊張しながら歌い始めた。
声は、
思ったより安定している。
サビ。
りあが、
小さく手を叩く。
澪は、
静かに聞いていた。
歌い終わる。
拍手が、
自然に起きる。
そのタイミングで。
「失礼しまーす」
ドアが開く。
瑠斗が頼んだ、
ポテト。
「来た」
瑠斗が、
満足そうに言う。
その横で。
「飲み物、
取りに行こう」
澪が立ち上がる。
一緒に立ったのは、
みさと、りあ。
海翔と、
湊。
ドリンクバー。
紙コップを手に取って、
それぞれ選ぶ。
炭酸。
ジュース。
お茶。
特別なことは、
何もない。
でも。
ちゃんと、
楽しい。
カラオケの音が、
少し遠くなる。
その間も。
何も、
起きなかった。
それが、
今日はちょうどよかった。