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「なんだとぉぉぉぉぉぉぉ!?」
まず朝1番に響いたのは私のうるせぇ声。ピュノンはにんまりと私を見下す。身長的には同じなのに、見下す理由。それは簡単、私が跪いているからだ。
「あ…あ…」
赤ちゃんがオモチャを欲しがって…ではなく。私が歓喜しすぎて。
「ありがど…」
地球に行くことを許可していただいた。王に許可するなんてめったにないが、ピュノンとなれば別。彼女は私の家族、双子だ。だから、対等な関係なのだ。
「…条件があります」
「…条件?」
それから3つ提示された。
1.3年の期限内で沢山のことを学ぶこと
2.能力者であることを隠すこと
3.世話になった人間に恩返しをすること
「…応援しています」
「ピュノン…」
「姉さんの夢を叶えるためですから」
「…いい奴だ」
「あ、100倍の恩返し待ってますから」
「なんて奴だ!」
こうして、許可を得たわけだが。
「なんで、お前までついてくる?」
「はい?」
「もう出発するんだが」
「ええ。楽しみですね」
「地球にお前も行くのか?」
「当たり前でしょう?ふざけてるんですか?」
「ふざけてんのどう見たってお前だろ」
ピュノンも地球に行くようだ。何を企んでいるのか知らないが、ボッチよりはマシなのだろう。
「さぁ、出発するぞ!」