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頭が痛い
※死ねた
『ん、ごめんな明那』
『あんまし、無理せんといてな』
「こっちこそまじごめんッ、!遊ぶ予定だったのに、」
「また来てね、!!次は絶対大丈夫だからさ!!」
『ん、、またね、』
バタン
絶対だって。自分の口から出た言葉に心底呆れる。自分に呆れる。あるわけないのに。
何年も何年も隠し通してた事がばれてしまったから?
大好きな彼にあんな顔をさせてしまったから?
さっきまで嫌という程流れていた涙は枯れてしまった。
脳内を埋め尽くしていた焦りと不安も今では嘘のようだ。
ただただあるのは頭の痛み。吐き気が込み上げてくるように一定のテンポを刻んでいる。
ここでもいいから早く楽になりたい。痛みから解放されたい。
壁をつたいながらリビングへ戻る。
テーブルに転がっているいたみどめを目指して。
ーー
自分では慣れてしまった光景だが、他人から見ると異様だろう。
テーブルには大量の睡眠薬のビン。横になって中身が散乱してたり、もう空っぽだったりと、惨めに思われるだろう。
分かってる。そんなの分かってる。
でもこれがないと生きていけない。生き延びれない。こんな身体だとなにも出来ない。
だから薬を飲んで噛み締めて、忌ましめる。
「ばいばいふわっち、」
END