sh「…っ!」
体が慣れてるとはいえ、血を吸われるのはもう懲り懲りだ。
それにわけのわからない動悸を引き起こす可能性も十分ある。
sh「噛むって…
第一、なんで俺なんだよ…!」
俺は怒りに任せて声を荒げた。
br.sm「…え?」
sh「だっ、だって、人なんてそこらへんに沢山いるだろ…!」
sm「…お前、自分がどういう体質なのか知らないのか?」
sh「…体質、?」
brは驚いた顔で固まって、同様に驚いているsmは変な質問をしてきた。
sm「その感じは…知らなそうだな」
sh「いや…体質っ、て…?」
sh『もし持病があったりしたら、”あの頃”に親が教えてくれているはず…』
sm「お前自分の首を見てみろよ」
sh「首…?」
俺は玄関横の全身鏡に近づいて、ガーゼの下の鎖骨あたりを確認した。すると
sh「ぇ…?…なに、これ?」
そこには雫型の模様が書かれていた。試しに擦るが消えそうにない。
sm「それは生まれつきだ」
慌てて首を擦る俺を見てか、smがそう言ってきた。
sh「これ、何なんだ…?」
自分の体の不思議を解きたい俺は、震える声でsmに尋ねた。
sm「…簡潔的に言うとそれは、
“生贄”の印だ」
コメント
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次回、第9話公開と同時に表紙絵をストーリに合わせた物に変更させてもらいます。 私の自作絵なので、あまり上手くはありませんが、ご了承ください。
ちょっとパニックで混乱してるんですが、これだけは言えます 最高です