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さつえつ大好き
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※あくまで二次創作!苦手な方はここてまストップ!
とあ目線:
みらとつきが抜けてから、2ヶ月が経った。
グループは新しい体制に慣れようとしていた。ひろ、らん、たく、ねる。四人の新メンバーが加わって空気が変わった。僕はリーダーとして、その変化を前向きに捉えなければならない立場にいた。そういう役割を、僕は自分で選んだ。
僕は、人に弱みを見せるのが苦手だった。リーダーという看板は、そのための鎧でもあった。頼もしいと思われたい。引っ張っていく人間でありたい。でも本当の僕は、誰かに引っ張ってもらいたいと願っている。誰かに決めてもらいたい。そんな自分を、僕は誰にも見せたことがない。
めあは、その鎧を一番近くで見てきた人間だった。グループが始まる前から一緒にいた。めあはコミュニケーションが苦手で、人と打ち解けるまでに二三ヶ月かかる。なのに、僕とはすぐに仲良くなった。それは僕にとって、静かな誇りだった。誰よりも早くめあの扉を開けられたことが。
だから、めあが僕に向ける目が変わっていくのに気づかないはずがなかった。
最初は、ただの信頼だと思っていた。次に依存に近いものを感じた。そして今は、そのどちらでもない何かがめあの視線に混ざっている。僕はそれに気づいていながら、知らないふりをしていた。だってその感情に名前をつけてしまったら、今の関係が壊れるかもしれないから。
でも、たくが入ってきてから、僕の時間は少しずつ変わった。
たくはすごかった。誰とでもすぐに打ち解ける。先輩にも物怖じしない。年齢も近いし、話していて楽しい。僕がリーダーとして気を張らなくてもいい相手だった。たくと話していると、僕は僕でいられた。鎧を少しだけ脱げる感覚があった。
「たくちゃんと居ると楽しい」
そう言ったのは本心だった。でもその言葉が、めあを傷つけることも知っていた。知っていて、言った。僕はどこかでめあの反応を見たかったのかもしれない。めあが僕をどう思っているのか、確かめたかった。最低なことをしたと思う。
レッスンが終わってめあが僕に声をかけようとしていたのは気づいていた。でも僕は、たくに先に声をかけた。逃げたのだ。めあの真っ直ぐな目を見るのが怖かった。
「とあ一緒に帰っ」
「たくちゃーんご飯行かない?」
その瞬間、めあの顔が一瞬曇ったのを僕は見逃さなかった。ごめん、めあ。でも僕はその場から逃げた。
次の日、めあが僕に声をかけてきた。
「とあ一緒に帰ろ」
声が震えていた。僕はすぐに頷いた。レッスン室を出て、二人で帰る。久しぶりだった。めあはいつもより少し静かで、でもどこか決意したような顔をしていた。
「最近ずっとたくといるよね」
「嫉妬するんだけど」
めあは言った。僕は笑ってごまかそうとした。でもめあの目は真剣だった。
「たくとずっといて俺といる時間減ってるじゃん。もっととあといたいんだけど。俺のことはもういいの?」
僕は謝った。そして言った。
「めあのことも大切だよ。前のグループから一緒だし一番の友達だと思ってるよ」
友達。その言葉を選んだのは、僕だった。でもめあは少しだけ悲しそうな顔をした。そして、小さく呟いた。
「その好きってどっちの?」
聞こえた。聞こえないふりをした。でも、はっきりと聞こえていた。心臓が跳ねた。めあは、僕のことを。そういう目で見ている。ずっと気づいていた。でも、認めたくなかった。だって認めてしまえば、僕も向き合わなければならないから。
その夜、僕は眠れなかった。
めあの気持ちに気づいている。それなのに、たくのことも気になっている自分がいる。たくと話しているときの、あの軽やかな感覚。鎧を脱げる感覚。めあといるときの、あの深くて静かな時間。どちらも僕にとって、大切なものになりつつあった。
僕はリーダーで、頼もしくいなければならない。でも本当は誰かに甘えたかった。誰かに決めてほしかった。誰かに、僕のことを見ていてほしかった。
次の日はオフだった。僕はスマホを手に取って、めあにメッセージを送った。
「めあー。今日オフだしどっか行かない?」
送信ボタンを押して、少しだけ後悔した。でも会いたかった。めあに。そして、めあのあの言葉の続きを聞いてみたいような、聞きたくないような。そんな気持ちで僕は返事を待っていた。
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つづく
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