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sh「んっ……」
カーテンの隙間から差し込む光で目が覚める。目の前には気持ちよさそうに眠るsmがいる。
sh「…おはよ。」
小声で朝の挨拶をし、俺は布団から出る。今日の朝ごはんの担当は俺。顔を洗って台所へと向かう。
sh「…ん?」
起きてから何か違和感があるものの、それが何かわからず…。あまり気にしてても仕方ないのでそのまま冷蔵庫を開けて食材を取り出した。
フライパンに火をつけて油を少々。そこに卵を二つ落とす。水を少量いれて蓋をすればあとは弱火で待つだけ。
sh「krに作り方教えてもらって良かったわ。」
krに感謝をしつつトースターに食パンを並べる。タイマーをかけていると階段を降りてくる足音が聞こえた。
sm「…おはよ。 」
sh「はよ。てか、まだ寝てるだろ?」
sm「…起きてる。」
sh「嘘つけ。ほら、顔洗って目覚ましてこいよ。」
目を擦りながら首を縦に振り洗面台に向かうsm。あれはどう見てもまだ寝てるな…と、思いながらフライパンの火を止めて蓋を開ける。
sh「うん、完璧じゃん。」
二人分のお皿を取り出しフライパンから目玉焼きを取り出す。冷蔵庫に残っていた、きゅうりとトマトを並べて机に運ぶ。smも戻ってきて机にならぶお皿を見つめていた。
sm「お、うまそ。てか、前より焼くの上手くなってね?」
sh「そりゃ、kr直伝だからな。」
sm「…なんか、妬けるな。」
sh「俺の手料理食べたくないのかよ。」
sm「それは食べたい。」
sh「なら、文句言わずに待っとけ。」
smはすぐに嫉妬する。けど、そんな所も好きになった一つ。不貞腐れるsmをよそに俺は二人分の飲み物を手に取り机に待っていく。するとsmがじーっと俺を見つめてくる。
sh「…ん?」
sm「いや…なんでもない。」
sh「いやいや、絶対なんかあるだろ。」
sm「そうだよな…いや、わかってたけど。」
sh「なんだよ、その煮え切らない感じ。」
俺はsmの態度に呆れながら飲み物を取ろうと手を伸ばす。すると、その手をsmに掴まれてびっくりする。
sh「な、何だよ。」
sm「本当に気付かないの?手、よく見てみろよ。」
sh「手?」
俺は掴まれた左手を見る。その薬指には太陽の光でキラキラと輝きを放つ指輪が付けられていた。
sh「え…?」
sm「寝てる時にこっそり付けた。でも、まさか起きてからも気づかないとは思わなかったけどな。」
sh「う…ごめん。」
sm「いいよ。でも、サプライズしたかったんだ。今日は特別な日だから。」
smの言う通り今日は俺たちが付き合った記念日、特別な日。俺はキラキラと光る指輪を見つめながら今までの事を思い出す。
sm「ほら!早く食べよう。まだまだ予定はあるんだからな。」
sh「そうだな。」
まだ始まったばかりの記念日はもう最高になっている。きっとこの後の予定も最高に幸せなんだとsmにも付いている指輪を見て思う。
sh「sm、有難う。これからもよろしくな?」
sm「あぁ、よろしく。これからもずっと。」
終わり。