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そろそろだしますかー🙄
なんか思いついたんで書きます
学パロ rimn
※関西弁わからない
ri「」
mn『』
他〈〉
ずっとmn視点
〈お前ら帰ろーぜ〜〉
〈せっかくだしアイス食べ行かね?〉
〈いいねぇ〜賛成!〉
『……』
俺が関西からこの高校に転校してから約2ヶ月が経った。正直、まだ馴染めていない。
クラスの皆んなめっちゃ優しいんやけどあまり話が合わへんというか…
今日はまっすぐ帰るか。
俺もあぁやって誘われてみたいな…
全く友達が居ないってわけではないんやけど、道草食って一緒に帰る友達くらいは欲しいよなぁ。
俺はそう思いながら上靴を靴に履き替える。
カバーカバー‼︎ オーライ オーライ‼︎
グラウンドから野球部やサッカー部の掛け声が聞こえてくる。皆んな楽しそうに部活をしている。
折角やし、少しだけ見て帰ろうかな。
ナイスライ-‼︎
あっ…ライや。
黒髪に黄緑色のメッシュのライが数人に囲まれている。ライは俺と同じクラスでみんなの人気者。所謂一軍男子ってやつや。勉強もできて運動神経もいい。こんな俺にも優しく話しかけてくれる。
俺はそんなライに実は想いを寄せている。俺が転校してきたとき、1番最初に話しかけてくれたんや。明るい笑顔で、めっちゃ元気で。俺の不安や緊張を一気に解いてくれた。
…分かってる。俺には無理やって。釣り合わないって。でも、それでもライが好き。
ライのことを思う度に自分のことがだんだん嫌になってしまう。
『はぁ…やっぱ帰るか。』
もう少し見ていくつもりだったが、俺は夕陽に照らされて地面に映る自分の影をぼーっと見つめ、そんなライに背を向ける
「あ!マナじゃん!!」
すると聞き馴染みのある声が聞こえる。
振り返ると手を大きく振ってこちらに走って向かってくるライが見えた。
「マナもう帰んのー?」
『…あぁ、そうするつもり。』
「…?なんか元気ない?」
『あ、いやぁちょっと頭痛くてな!大丈夫大丈夫!!気にせんといて!』
「…そう?今日はゆっくり寝なよー?」
『せやな笑』
〈おーい!ライー?早く来いーー!!〉
『ほらライ、呼ばれてんで?』
「あぁーもう。もっとマナと話したかったんだけどなぁ…」
「またねー!!」
なんやそれ。こんなん言われたら誰だって勘違いしてまうやろ…
ライと話すとなんだか心が暖かくなる。もっともっと好きになってしまう。そんなのダメだって分かってるのに。
俺は自分の家へと向かった。
翌朝
『おはよう〜』
〈おぉ、おはよーう!〉
「あ!マナ!!おはよ〜!!」
ライは周りの声をかき消すような誰よりも大きな声で、大きく手を振りながら笑顔で俺に挨拶をした。朝なのに今日も元気や。
「マナ体調良くなった??」
『あぁ!ライに言われた通り早く寝たからな!!』
『おかげでめっちゃ元気や!!笑』
俺は別に立派な筋肉が付いてるわけでもないのに、腕を見ろッと言わんばかりのドヤ顔で言う。
「笑笑えらいえらい!」
軽く笑いながらそう言いライは俺の頭を撫でる。
『うぁっ!?』
つい変な声が出てもうた…//
「…ッごめんって笑マナの笑顔が可愛かったからつい笑笑」
『か、か、かわいい!?//お 俺が!?///』
ぜ、絶対今俺の顔真っ赤やぁ//
本当にいつもライは無意識にそんなことを言う…
放課後
オーライ オーライ‼︎ナイスー‼︎
今日もいつもと変わらず部活動生の声が聞こえる。
あかん、ついニヤニヤしてまう。
今朝あったことを思い出しながら今日もまた1人で帰る
ナイスライー‼︎
今日もライは絶好調みたいやな。
ライがあんなふうに活躍するたび、色んな人から頼られるところを見るたびに段々自分と遠い存在だと感じてしまう。いつも近くにいるのに、なぜか遠い。あれ笑、なんや視界がぼやけてきた。
こんな姿誰かに見られたら驚かせてしまう。早く帰ろう。
俺は叶わぬ恋をしてしまったんや。叶わないってわかってるのに、毎日それを知らされるのにもっとライのことが知りたくなるしもっと話したいし触れたい…
あ!マナ〜!!部活終わったから一緒帰ろ〜!!
早歩きでグラウンド沿いの通路を歩いていると爽やかで透き通るような声がグラウンドに響く。
『ら、ライ…!』
「マナどうしたの、?」
フェンス越しに心配しているライが視界に映る。
これ以上ライに心配かけちゃあかん。適当に誤魔化さな…
『大丈夫や!さっきおっきなあくびが出ただk「何言ってんの。さすがにその嘘は通じないよ?」
「俺に話してみて。」
『……』
「ゆっくりでいいから、ね?」
ライはフェンスに掛けている俺の手に優しく両手で重ね、大きく綺麗な瞳でじっと俺の方を見る。
もうこのままライに俺の気持ちを伝えようか。断られるのは分かってる。でもこの気持ちをこれ以上抑えることができひんから…
『…実はな、俺……ライのことが好きなんや。』
「!?」
『俺が転校してきたとき、馴染めない中優しく話しかけてくれて…嬉しいことがあったら俺よりも喜んで、落ち込んでたら1番に心配して、こんな俺の話を毎日毎日真剣に聞いて。』
『ライは友達だって何度もっ…何度も何度も自分に言い聞かせてきた。…でもッ、ライをみるたび…名前を呼ばれるたびに、やっぱり好きで好きで堪らなくなってっ…』
今まで言えなかったことを全部言えて一気に緊張が解けたのか、涙が止まらない。絶対今ひどい顔してるやん俺。こんな泣いてぐちゃぐちゃな顔、ライにみられてんのか。最悪や…
「俺も、マナがすき。」
すると俺が全く想像もしなかった返事が返ってきた。俺は顔を上げ、ライの方をみる。
あ、ライの顔真っ赤や。夕日のせい、じゃないよな…?
『え、ライ今…なんて、』
「俺もマナが好き。四六時中マナのことしか考えられないくらい。」
「マナの笑顔も、声も、仕草も優しいところも全部。」
ライは照れながら優しく笑い、俺の手をさっきよりも強く握りしめた。ライの手はあたたかくて、でも少し手が震えているように感じた。
『…そ、そうやったんか…///』
今まで全然気付けへんかった。
俺はまだきちんと状況が理解できていない。でもライの俺に対する気持ちが本気であることは分かった。
「……」
『……』
沈黙が続く。俺もつい視線をそらしてしまった。こういう時ってどうやって話変えるんやったっけ、なんか話さな…
「マナ、こっちきて。」
『…?』
ライに言われ、俺は少しずつライの方に近づく。
チュ
柔らかい。…ってちゃう、俺…今ライと、//
「いっしょ帰るからちゃんと待っててよ!!笑」
『…ふぇ⁉︎』
驚きが隠せず開いた口が閉じない。手が震え、顔が熱い。頭も回らない。俺は立っているので精一杯だった。…でも、めっちゃ嬉しい。
蛍光色に光るユニホームを着るライの姿がだんだん小さくなる。俺はゆっくり深呼吸をする。
こ、これ、ほんまに現実なんか…?
昨日はあんなに嫌いだった夕焼けが、なんだか今日は少しだけ甘く見える。
顔の熱がおさまらないまま、俺はライを待つ。
フェンス越しのチュをさせたかっただけ👍
甘酸っぱい話良き