テラーノベル
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色々なことを経験していき、時は流れて小学生6年生。私たちは卒業の年を迎えた。
「海斗ランドセル可愛い…こっち向いて!笑って!いや、笑ったら神々しすぎてここら一帯吹き飛ばされるかも…?」
「何言ってんのよ」
「お母さん。パートじゃなかったの?」
「休むに決まってるでしょ?息子の入学式があるんだから」
海斗の写真を撮って、お母さんは体育館に、海斗は私と一緒に校舎の中へ向かった。
海斗の顔を見ると、すごく緊張しているみたいだった。不安もあるのだろう。初めてこんな大人数に囲まれたのだから。
「海斗、大丈夫?」
「だいじょうぶ」
そう言った声は、少し震えていた。
このままだと学校に対して後ろ向きなイメージができてしまう。それは困る。私は一緒に楽しく通いたいのに。
「海斗、私は人に興味がないから緊張とかあんまりなかった」
「何となく想像できるよ」
「でもね、ムリに良い人を演じなくていいっていう大切なことに気づいたよ」
海斗には少し難しい話だから今は理解できないかもしれない。けど、理解した時、海斗はもっともっと強くなれる。
「話しかけたりするのは大切。でも、面白いことしようとか、相手の機嫌を取るようなことはしなくていい。海斗は海斗のままで十分だし、海斗を見せなかったら本物を見た時に批判されてしまう」
「なにをいってるのかわからない」
「うん、ちょっと難しいね。でもこれだけは覚えていて」
私は海斗と目線を合わせて、両手を握った。
「あなたはあなたのままでいい」
入学式が無事に終わり、私たちは体育館の片付けをする。花紙で作った花たちが役目を終える。さっきから海斗はちゃんと返事ができたか、友達と同じクラスになれたか、そんな心配が募っていく。
そんな私を見兼ねて、みんなが近くに寄ってくる。
「愛楽、海斗くんのこと考えてるでしょ」
「あーちゃんの顔すっごいよ?」
「ほんとに?」
「アイラアイラ!海斗くんなら大丈夫だよ!」
「愛楽の弟だもんな」
奏舞、空舞、ティナ、光平。みんなと仲良くなれて良かった。
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コメント
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第13話、読みました!卒業から入学式へ、時が流れていく中で海斗くんの緊張する姿と、それに寄り添う愛楽さんの優しさがすごく響きました。「あなたはあなたのままでいい」って、簡単なようで一番難しい言葉ですよね。私もそのセリフで胸がじんわり温かくなりました。家でも学校でも、愛楽さんって本当にしっかり者なんだなあ。奏舞たち仲間の存在にもほっこりします。次が気になります!