⚠️注意⚠️
・キャラ、設定捏造あり
・ネタバレあるかもしれません
・名前有りのモブが出しゃばります
・誤字脱字
・解釈違いや地雷があった場合はそっとブラウザバックお願いします
こちらの作品は全て私の妄想を綴ったものとなっております、ですので本誌とは一切関係ごさいません。予めご了承ください。
それではどうぞ!
『お題』
深優さんには「謎は謎のままがいい」で始まり、「忘れたままでいてください」で終わる物語を書いて欲しいです。
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『謎は謎のままがいいに決まってる』
この世の中……特に彼岸では知らない方がいいことなんてたくさんあるのだから。
だからもう少し秘密にさせてほしい。そうだな……
あなたが俺の助手でいたくなくなるまでは。
こんな日常がずっと続けばいいのになんて最初から無理なことはわかっていたのに。 俺はあなたに出会ってからおかしくなってしまったのかな。
こんな俺でももう少しの間だけそばにいてくれますか?
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〜花子くん視点〜
最近ヤシロが知らない先輩と居ることが多いという話を少年から聞いた。
周りに聞いてみてもあまり知られていない人らしく情報が少ないのだそうだ。どうせヤシロのことだから『ミステリアスな先輩素敵!』なんて言っているんだろうと予想することができたから少年には気にしないでいいと伝えておいた。俺もどうせ振られて戻ってくるのだろうしヤシロの恋路?を大人しく見守っていた。
とはいえ、やはり好きな人の恋愛は気になる訳で。いつも通りトイレ掃除をしに来たヤシロになんとなく話を聞いてみたんだ。
「ヤシロさあ、最近仲がいい先輩がいるみたいだけど、どうして?」
「別に委員会で知り合っただけよ」
「ふーん、昼休みも会ってるんだよね」
「……!なんで知って?」
「そりゃあヤシロが昼休み屋上に来ないから探したんダヨ」
「う……それはごめんね」
「別にいいケド。それよりヤシロはあの先輩が好きなの?」
「違うよ?」
「じゃあなんで一緒にいるのさ」
「うーん秘密!」
「えぇー!なんでよ!」
「女の子はいろいろあるの!」
「ふーん……」
この反応……どう考えても怪しくない?先輩のことが好き……じゃないとしても絶対なにかしら隠してる!ていうか結局委員会で出会ったこと以外なにも聞けなかったじゃん!
うーんなんか引っかかるんだよなぁ。なんでヤシロは教えてくれないの?気になりすぎて夜しか眠れないよ!……まぁ寝る必要ないんだけど。ということで、聞きこみ調査と行きますか。
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1人目
「うーんよく一緒にいるところは見かけるけど…他の情報はなんもわかんねぇ。というかあんな先輩この学園に居たか……?」
2人目
「巫とよくいる……嗚呼アイツですか。情報?そりゃあ知ってますが……教えることはできませんねぇ。どうしても気になるのなら16時の書庫に行ってみては?」
翌日、聞きこみをしてみるがあまり情報は得られず。ただ16時の書庫の元管理人は意外と世話焼きだ。そんな彼が放置しているということはそこまで大事にはならないのだろうか……。
もし16時の書庫に行って調べるのなら名前も知らない生徒?を調べることはできないので必然的に俺かヤシロの記録を見ることになる。だが、なぜかこの元管理人はヤシロの本をどこかに隠し持っていて見せてくれないのだ。(俺にヤシロの寿命のことを考えさせないためかもしれないが……)となると残るは俺だけなのだが……正直あまり見たくない。あの本を見ると全てわかってしまう、それは過去も現在も未来も例外なく。できることなら生前は思い出したくない、 そうなると実質為す術なしということになる。一応ヤシロや俺の記録を探してみるが到底上手くいくとは思えない。それでも何もしないよりマシだろう。
結局なにも見つからなかった。とはいえ、最初から予想していたことなので特段落ち込むことはなかった。やっぱりヤシロに1日付き纏って確認するしかないのだろうか。
今日も放課後にはヤシロが来るはずだから女子トイレで待っていようかな。
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いつもと変わりなくトイレ掃除をしているヤシロと応援している俺。たわいもない会話をしながら笑い合う。別の日には喧嘩をしたり司が来たり少年を揶揄ったりそうやって過ごす日常の一角、そんな旧校舎三階の女子トイレも今日はちょっと様子が違った。
「ねぇ花子くん」
「どうしたの?」
「あのね……」
「うん」
「あの……花子くんが落とした鍵って────────だったんでしょ!?」
「……え?」
おかしい。俺はそんなこと言った覚えがないしそもそも鍵なんて知らない。
「私が最初に行った、どこにでもあってどこでもない場所。そこで会った花子くんが落としたロケットのキーホルダーがついた鍵よ!」
落とした覚えはないけど……確かにロケットのキーホルダーのついた鍵には覚えがあるし、昔無くしたから多分ヤシロの言っていることは本当。けれどじゃあ何であれがなんの鍵か知っているの?
教えたことの無い情報を知っている。ということはどこかから情報が漏れているということ。もしそうだったら……俺の過去や秘密もいつか知られてしまうかも知らない、いや、知られてしまうのは時間の問題だろう。それは……困るな。俺のことを知られてしまったらみんな離れていく。ヤシロだってそうだ。でも俺はヤシロに離れていって欲しくない。まだ一緒にいたい。どうせずっといられる訳じゃないんだから今ぐらいは、なんて、こんなつもりじゃなかったんだけどな。
「ヤシロ……ッ!それなんで知って……」
「言わない!」
「え……?」
まさか拒否されるとは思わなかった。ヤシロはあまり後先を考えていないところがあるから聞けば軽く答えてくれると思っていた。俺はヤシロの様子からなにかあることを悟った。そしてそれをヤシロは何らかの理由で話したくないらしい。でもそういう訳にはいかない、じゃあどうするかって?そんなの押して押して押し通すでしょ!
「ヤシロ話してよ、オネガイ!」
「ダメ!」
「えー本当にぃ?」
「本当に!」
「ちょっともぉ?」
「……じゃあちょっと話すけど勝手な行動しないでね!」
「はーい!」
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〜ヤシロの回想〜
その日は朝から憂鬱だった気がする。
朝から寝坊して朝ご飯は食べれなかったし髪もぐしゃぐしゃだった。それに体育の授業は持久走で朝急いでいたためお弁当を忘れてしまった。本当についていない日だと落ち込んでいた矢先、彼は現れた。
見た事のない顔に聞いた事のない名前。だが、顔はイケメンで纏う雰囲気は優しそうであった。
そんな彼が現れたもんだからクラスは大騒ぎで『あの人だれ?』『先輩?』『イケメン!』『なんの用なんだろう!?』etc…..様々な言葉が飛び交っている。普段と変わらないのなんてそれこそ葵と茜くんくらいだった。
彼が視線を彷徨わせて『あ!』と声を上げる。その声はまさしくイケボというのに相応しいものであった。源先輩を彷彿とさせる彼は誰かに向かって軽く手を上げるとこう言った
「八尋さん、今ちょっといい?」
と。なんだか幻聴が聞こえたような気がする。妄想癖もここまでくるとヤバいなと現実逃避をする。とにかく、受け入れまいとしていた。だってこんな美少年に呼ばれるのなんてそれこそ葵のような聖女であるはずだから。それにこのパターンには前例がある。確か夏彦先輩?に呼ばれた時もこんな状態で騙されたはずだ。だから絶対に反応しちゃダメ、ついて行っちゃダメそう決めていたのに……無視をするとそのイケメンがあまりにも悲しそうにするものだからやむを得ずついて行っちゃったのよ!しょうがないじゃない!
その人について行くと普段花子くんと過ごしている屋上にたどり着いた。いつもと変わらぬ風景、場所なはずなのにいる人によって随分印象が変わるもので新鮮な心持ちだった。
結局その日は、簡単な自己紹介をした。イケメン先輩の名前は優斗というらしい。名前と見た目が合っている素敵な名前である。そのまま昼休み終了のチャイムが鳴り、解散ということになったが要件はなんだったのだろう……?
これだけだったらなんだかついていない日が不思議だけど王子様みたいな優斗先輩と会えていい日になったなで終わったのに……そううまくはいかないのが人生というものなのだろう。
「八尋さん、また来ちゃった」
そう言って何度も優斗先輩は来た。最初は完全に怪しい人だったけど、それからなにかされた訳でもないし、まあ、いいかと軽く考えていたため、花子くんに話していなかったように思う。
それからもう優斗先輩と会った回数が両手じゃ数えきれなくなったころ。今日も屋上に呼ばれた私は、 正直いい雰囲気なのでは?っと浮かれていた。(だってイケメンとこんな続いたことないんだもの、しょうがないわよね!) この時の私は凄く呑気だったと思う。
屋上に着くともう既に優斗先輩は居て、柵に寄りかかっていた。
「こんにちは」
軽く挨拶を交わすが、その後は沈黙が落ちる。どうにもいつもとは違う様子。そんな中、先に口を開いたのは先輩だった。
「あのさ、7不思議の7番トイレの花子さんって知ってる?」
「……っいきなりどうしたんですか?」
言葉に詰まる。どうにかいつも通りを装ったけどバレてないかしら?そもそも、隠していた訳じゃないんだけど……急に花子くんの話が出てきて驚いただけよね?
「じゃあ、俺は怪異なんだって言ったら信じる?」
「え?」
「あはは、やっぱり無理だよね?ごめん、忘れて。今日はそれだけだからまたね!」
このまま見送ったらもう二度と会えない気がする。それにもし先輩が怪異だとしたら花子くんのことも話せるかも!今は光くんにしか話せない、そんな状況に少し苦労していた私は先輩を引き止めた。
「待って!私……信じます!」
「……え?」
「だって花子くんのこと聞けるの先輩しかいないんですもん!」
「まぁ、確かに俺は怪異だから16時の書庫から情報をとってくることぐらいならできるけど……」
そんなことがあって私は花子くんの秘密を知ったんだけど……。いくら良くしてくれた先輩だからとはいえ、怪異の話を花子くんにしたらどうなるかわからないし、花子くんは秘密主義だから花子くんの秘密を聞いてるなんて知られたらきっと今のままでは居られない。それがわかってたから何も伝えずに現状維持でいようと思っていたのに……伝えられた情報が衝撃的なものばかりだったせいで結局はこうして話してしまったのだった。
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〜花子くん視点〜
ヤシロから聞いた名前と特徴はどこか知っているような気がしていた。それで怪異と言われて合点がいった。確か高校2年生で死んでしまった優斗。俺はその怪異と対面したことがある。その時は優斗が少しイタズラし過ぎてて注意しに行ったんだ、そしたら思いの外面倒なことに巻き込まれちゃったんだよな。確か……優斗はヤシロのことが生前から好きだったらしいんだけど想いを伝えることなく事故で死んじゃって、それから怪異になってヤシロに近づく奴らを排除していったんだ、それを注意したら俺のことまで目の敵にされちゃって……。もともとヤシロと一緒に居るのも気に食わなかったとかなんとか。その時はもう危害は加えさせないということで落ち着いたんだけど……。これは俺の秘密をヤシロにバラしたら俺が困ると踏んで行ったのだろう。嗚呼、本当に大っ嫌いだ。俺だって優斗がヤシロに好意を寄せてる時点で許せないのに!
こうなってしまったらもう祓うしかない。
あいつは少しやりすぎてしまったから。
「ヤシロ、優斗はどこ?」
「たぶん、屋上に居ると思うけど……」
「じゃあ行くよ、あいつは少しやりすぎた」
「でも!悪い怪異じゃ…… 」
「ヤシロの前ではね!とにかく行くよ」
ヤシロを引っ張って屋上に行く。果たしてそこには本当に優斗が居た。
「久しぶりだね。七番様」
「嗚呼、本当に。もう会うつもりはなかったんだけどね」
「俺もだよ」
「じゃあ安心して次はもうないよ、今日は君を祓いに来たんだ」
「いいさ、もう充分7番様を困らせることはできただろうから」
「ねぇ、花子くん。本当に祓っちゃうの?」
「嗚呼、今聞いただろ?優斗には悪意がある。…… しょうがないことなんだ」
「……そっか。じゃあ優斗先輩今までありがとうございました」
「こちらこそ……好きだったよヤシロさん」
「あれ?消えた……花子くんが何かしたの?」
「いや、未練が無くなったから成仏したんじゃないかな」
「……なら、よかった!」
優斗の未練はヤシロに想いを伝えること。それが叶ったのはよかったんだろうけど俺にとってはまだ全然良くない。
ねぇ、ヤシロ。隠してるつもりかもしれないけど、バレてるよ?最近ずっとよそよそしいというか変な感じなの。それって俺の秘密を知ったからだよね?
……優斗の嫌がらせは見事だったよ。でも 俺は今のままヤシロと過ごしたいんだ。
だから、ごめんね。
「ヤシロはすぐイケメンと怪異に騙されるんだから……今回はどっちもか」
「え?」
記憶は消させてもらうよ。
「なに!?やめて!」
「ごめん」
ヤシロはまだ知らなくていいことだから。
だからずっと……
「忘れたままでいてください」
全てを伝えるその日まで。
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以上です!
花子くんのキャラを掴むのは難しいですね……。
閲覧いただきありがとうございました!
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