オレは咲希を笑顔にしたい…みんなを笑顔に出来るスターになりたい。
それだ…それが本当の思いのはず。
なのに、どうしたものか…最近はため息ばかりで、
「はぁ……」
「司、またため息これで何回目?」
「済まない…本当にどうしたものか…」
「悩み事でもあるなら相談してよね。」
本当に何も無い……何も…ない……はず。なのに……、オレは類の事が好きだ。それのことなのか?いや、違う…けど…うっ…もう分からない。なんでオレは悩んでるんだ?
その後寧々とばいばいして、家に帰った。はぁ…とまたため息。そしたら急に類から電話がかかってきた。
「司くん。今いい?」
オレはあぁと答えた。どうしたんだ?新しい演出でも思いついたのか?と…類から帰ってきた答えは意外なものだった。
「ちょっと司くんと話したくてね。」
!!…ははっ…オレって愛されてるんだな。色んないひとから大丈夫?とか、話したいとか。オレに気を使ってくれて…。うっ…ちょっと罪悪感がある。
「あ、司くんもうこんな時間だ。そろそろ切るね…また学校で」
「あぁ、また明日な。」
といい、電話を切った。類と話してると思わず時間が早く経ってしまうな。それに全く苦じゃなかった。類といるとき”は”…
うっ…どうしてこうオレは弱いんだ…。類や寧々、えむといるときだけ。楽しい。とか、他のやつといると少し苦しいとか。人の好き嫌いが激しくて、こんなことみんなに言ったら嫌われてしまうかな。
罪悪感に押し潰されて、オレはつい…カッターを手に持ち出した。そして、3.4回ほど自分の腕を切りつけた。痛くない…?いやなにも感じないのか?はぁ…もうやだ。今すぐ忘れたい、こんな気持ち忘れたいもう寝るか。
そう思いオレはベッドに入った。……2、3時間毛布にくるまっているが…全く眠れない。どうしよう……眠れる気配すらしない。
寝たい…忘れたい……オレは部屋を真っ暗にして布団に、くるまってスマホを見た。3:00…。
全然夜明けはまだだ。
6:00
夜明けだ…。また地獄の1日だ。類がいる。大丈夫。息を落ち着かせて……
「行って来るな!さき!」
「うん!行ってらっしゃいお兄ちゃん!」
オレはいつもの道を歩いた。そしたら偶然。
「司くん!」
オレは振り向いた。そこには…背が高くて、紫色に水色のメッシュ……類だ。
「類!おはよう!」
「あぁ、おはよう!」
「司くん、昨日の通話のあと寝れたかい?」
え……あ……類はよく見ていた。オレの目にクマがあること。
「ちょっと眠れなくてな…。」
そっか、と類は答えてくれた。あぁ、やっぱり好きだ。こうオレに気を使ってくれたり、咄嗟に聞いてみた、
「急で済まないが、類って好きな人とかいるのか?」
これはまた青春のような質問だ。
「う~ん。ふふっ…ノーコメントだよ♡」
「そうか。」
これまたモヤモヤするな。もしかしてオレ?いやいや、そんなことある訳……ない。……はず。
思いきって類に言ってみるか。そう思いオレは類を放課後、屋上に呼び出した。
「おまたせ、司くん。どうかしたのかい?」
「あのな…オレ…類のことが、」
「まって……!!」
……!!、止められた?どうしてだ?嫌だったのか?オレの目には涙が浮かびそうになった。
「僕から言わせて。」
え、どういうこと?
「僕ね、司くんのことが好きだよ。だから付き合ってくれるかい?」
……少し間が空いた。オレはその類の言葉に安心した。そしてオレは、
「あぁ、もちろんだ!!」
そう言ってオレはつい、類に抱きついてしまった。オレの目からは涙が……嬉し涙かな。
それから数ヶ月後……
オレは類に屋上に呼ばれた。悲しい報告じゃないといいな。
「司くんが良かったらなんだけど一緒に住まないかい?」
「それは同棲と受け止めてもいいのか?」
「あぁ、もちろんだよ」
そしてからオレは類と一緒に住むことになった。
つづく
コメント
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来ました!同居! (頭の中)(☝ ˘ω˘)☝ふぅー、同居、(☝ ˘ω˘)☝ふぅー