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あー見るの遅れたー!通知めー!
3150で最高にしときました 頑張りやがれください
ぜんさんへんくださいっ!
──────めめさん視点──────
騒がしい奴らは私が降りてきたのを見て、慌てて私の方に武器を構え直す。…その構えの遅さに普段なら驚きを覚えるはずだが、今はどうでもよかった。
「おっお前のせいで…!!俺の妻は…ッ!!!」
ザクッブッシャァァアアア
耳に何かがぬめり込むような不快感を感じ、すぐさま鎌で切り落とす。今から死ぬやつの声なんてどうでも良いし、そいつの言葉一つ一つに価値がない。価値を私は認めない。彼等は私に言葉を発する権利すらないし、存在していいなんて言っていない。
こんなゴミにも優しく接することの出来る村民達が、なぜ、ゴミの、せいで、命を落とさねばならぬのか。神である私ですら理解することは非常に困難を極めた。こんなヤツらにも最後くらいには私の美声を、神の御言葉を聞かせてあげよう。神からの慈悲だ。最も、私は神の中で最も恐怖を抱かせる象徴のような神だが。
「貴様ら、不敬だ。貴様らの前にいるのは誰と心得える?」
1歩、彼らに近づく。彼等は私に合わせて1歩足を後方へと引く。髪のご尊顔を拝めたというのに感謝と敬遠の気持ちすらないらしい。非常に愚かなものだ。そして、醜い。これらのようなゴミのせいでレイラーさんが死んだと思うと誠に遺憾であった。
「私こそが、死神の種族長であり、神々の1柱である──────」
音もなく鎌を私を中心にくるりと回せば彼等は一瞬で塵と化す。神の言葉を聞く権利を彼らは持たなかったからだ。
「めめんともりだ。」
最後に名前まで名乗ってあげるというプレゼントを下界のものにプレゼントしたが、どうやら彼らは受け取ることすらままならないらしい。とっくに土の肥料とかした彼等は最高神によって魂ごと消され、完全に消滅するのだろう。
おもむろにランタンを取りだし、魂をランタンにしまいこもうとする。しかし、その前に魂は砕け散る。…粉砕されたようだった。魂を吸うことが出来ず、空を吸ったランタンをちらりと覗けばいえもんさんが魔族と応戦しているのがわかる。魂の1つを死神に作り替え、見はらせているのだ。最悪の場合、私のワープ装置として機能する。魂1つでここまでできるのは便利なものだった。…そんなことを思いつつ、また、新たなテレパシーが届く。
「…はい、こちらめめんともりです。」
「…こちら、ラテ。」
どうやらテレパシーの主はラテさんだったようだ。その声音はゾッとするほど冷たい。ラテさんの扱う炎と真逆のような冷たさだった。…しかし、結果は残酷なものでは無かった。
「殲滅完了。余裕だった。何か他にやる事ある?」
冷たい、と思ったのは勘違いだったのかもしれない。普段通りの調子にひとまず安心を覚える。…ラテさん。一番の親友、もはや肉親に近かったウパさんを失くしたというのに彼女は平気なフリをする。…見ていて辛かった1人でもある。今度、お菓子やお茶を飲んだりして雑談でもしよう、そう決める。
「いえ、1度、戻ってきてください。…一緒に、皆さんの帰りを待ちましょう。」
「…りょーかい。めめさん、無理しないでよ?」
「…え?」
ここでプツリとテレパシーが切られる。もう1回繋いでもいいが、さすがにそこまではしなかった。…私が、無理をしている?そんな疑問が心から溢れ出る。特に、無理などをしているつもりはなかった。どちらかと無理をしているのは村民達だろう。地震の命をなげうってでもめめ村の勝利に貢献する様は村長としては見ていて辛い。よく、分からない。…とりあえずラテさんの帰りを待つことにした。
その間にも迫り来る奴らを地獄送りにしつつ、ラテさんの帰りと、村民たちの報告を待つ。
「…カハッぜんこぱす…です。」
唐突にテレパシーが脳内をよぎる。周りにいるヤツらを一掃してからそのテレパシーに耳をすませる。
「…ぜんさん…」
この後、何を言い出すか、大体の予想がついてしまった。しかし、それと同時に脳をよぎるのが仕方がない、と。私は、ぜんさんの報告に耳を傾ける。
「ちょっとッ…想定外で…ッッガハッ…ハァ…ッハァ…ッグハァッガハッ」
ぜんさんの声は震えきっており、息も絶えだえ。喋るのでさえきついのに、無理にテレパシーを送ってくる。わかってしまった。これは、遺言なのだと。
「くわしぃことはぁ…ぼくのへや…に…おいてぁる…かぁら…」
一人称をぽれにする元気すらないらしい。ぜんさんは切羽詰まった様子で最後に、力を振り絞ったかのように弱々しくも、力強い声が私の耳を撫でる。
「いま…ッまで……あり………──────。」
そこで、プツリとテレパシーが途切れた。言葉は途切れたが、何を言いたかったか、私にはわかった。最後の最後で感謝を言い捨てるとは…。
「…こちらこそ。お疲れ様でした。」
私はそう無に向かってそう呟く。意味が無いことはわかっている。しかし、もしかしたら聞いてるかもしれないから。…戦争による死は魂ごと消されるのはわかっているけれど願わずにはいられなかった。
最後まで勇敢に戦ったぽまえに永眠を。…もう、二度と目覚めぬ英雄の最後の言葉は感謝…か。…ぜんさんが言っていた、部屋に何かを置いているらしい。おそらく遺書…なのだろう。これを見に行かなければならない。そう思い、城門へと向かう。ラテさんはまだ、帰って来ない。…ほかの人たちの報告が、まだ来ない。…死のオーラをまとった5人からの良い報告を待つ。それ以外のメンバーが死ぬことはおそらくないだろう。安堵してしまう自分が心底嫌だった。…そんな保証、どこにもないのに。死神の力に頼りっきりで。死の象徴が仲間の死を恐れるとは、なかなかの笑い話だな、とかそんなどうでもいい冗談を思いつつ、足を動かす。酷く思い足取りで、自分で見てもわかるほどだった。別に、奴らを散らす時に負った傷なんてないのに、なんで、こうも重くて、しかしが、歪んで、地面が、濡れているのか。服に水玉の模様ができて、頬に冷たい何かがつたっているのか。私には、分からない。そう、言い聞かせて、目から出る水を無理やり擦って止めて、前を向いて、足を前へと前進させて。現実という過去を見ないように前を向く。涙が溢れても、いつかは止まると信じて。…でも、やっぱり止まって。ラテさんが帰ってくるまで、城門で待つのもありな気がして…少しくらい、立ち止まるのも、いいのかもしれないと思って。門番のように私は城門前で村民の帰りを待つ。本当に、寒い。
ここで切ります!ぜんさん!死亡確定!!…なんてテンション上げてますけどやっぱり辛いもんは辛いです…。なんちゅー悲しいもんを書いてるんだ私は…。でも、死ネタでしか得られない栄養素が…。自給自足ってやつですね!(多分違う)ぜんさんについては遺書を見れば大体のことがわかるんですが…いりますか?一応ぜんさん編欲しい、と言われなかったので…。特にいらなさそうなら遺書を見るシーンはカットします。なので、見たい人はコメントください!!コメントが欲しい!!ハートも欲しい!!私は強欲なんですよ!!てことで皆さんの応援待ってます…!!
…え?150話目?記念イラスト?…勘のいい牡蠣はフライだよ。…はい、すみません。描けてないので明日出します。そもそも見たい人がいるかも分からない私の自己満なんですけどねイラストは。言い訳は辞めます。すみませんでした。
それでは!また次回お会いしましょう!おつはる!