第3話正体あれから何故かシートンに会うのが怖くなり、あの森に行くのをやめ、別の森へ行くようになった。あれから半年……。「そろそろ会いに行こうかな……。」
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森に着くとあんなに緑輝いてたとは思えないほど木は灰色がかり、何だか不気味さを感じた。シートンを探そうと歩いたが中々シートンを見つけることは出来ない。
「本当にどこいったんだろ。」
いつもどこ出会ってたんだっけ。確か草原っぱで会ってた気がする……。行ってみよう。
原っぱのとこに行くと、そこにシートンがいた。半年前よりも大人になっている気がする。
「……シートン」
私の声に気づいたのか
「マリー……」
と返事をしてくれた。久々に声を聞くととても低くなっていることが分かる。
「シートン!」
名前を呼ぶことしか出来なかった。でもシートンは私が何を言いたかったのか分かるはず。
しばらくの沈黙が続いたあとようやくシートンが口を開いた。
「あの時はごめんね。でも僕の名前は本当にいいたくないんだ。」
「それは……あなたがドラドだから?」
「……あれ?わかっちゃった?」
「分かるよ……。あんなに誤魔化そうとしてるのを見たら。」
「そっか〜。」
「あれからあなたの事を調べた。」
「……どうだった?」
「すっごい酷く書かれてたよ。天使の恥、堕落の天使とか色々。最初の方は天界が生み出した神童とか書かれてたのに。」
「だろうね〜。」
「…何したの?」
「見て分からない?あげたんだよ。羽を。」
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