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「みつけた、香流」
…なんで、なんでここにいるんだよ。
仕事が終わり蓮の迎えを待っているところ、突
然に腕を捕まれて引かれた。
「ひ…っ」
「い、痛い!離せ!」
掴まれていた手に力を入れられギリギリ、と音が鳴る。
早く離れなきゃ
頭ではそう分かっても身体が固まって動かない
「ッ…もう、いいだろ離せよ」
落ち着け、焦るな、今は蓮が来るまでの辛抱だ。
「せっかく会えたのに、酷いよ」
「俺はもう会いたくなかった、あんな事しといてよく言えるな…」
「香流…」
「…離してくれ」
いつまで経っても手から腕を離さず、無意識なのなわざとなのか、腕に力が込められ続けていた。これは跡になるな、と思いつつどう抜けるか考えていた。
「湊?」
「蓮!」
「…誰か存じ上げませんが、その手離してもらっていいですか?」
「僕は香流に話があるんです、部外者は関係ないでしょ」
「部外者じゃないんですよ、一緒に住んでる仲なので」
「は…?どういうこと、香流」
「もうお前に関係ないだろ?いい加減離せよ」
どうにか腕を振り払い蓮の車に乗り込む
家
「大丈夫?」
「あ…あぁ」
「悪い…今はあんまり説明できそうにない」
「いいよ、腕見せて?跡になってるかも」
思いの外強く掴まれていたみたいで跡が濃く着いている。
「湿布あったかな…取ってくるね」
「ああ、ありがとう」
数分後に湿布を持って戻ってきた。湿布のスースーした匂いが広がる
「当分腕安静にしてね」
「ああ」
「夕飯支度してくるから寝てていいよ」
「ありがとう」
「いーえ、じゃ、おやすみ」
『外に出るなって言ったでしょ!』
『そんな汚い格好を見られたらご近所さんに変な目で見られるでしょ!』
でてないよ、おかあさんがおいだしたんだよ。
『ガキが無駄な抵抗してんじゃねーよ』
『ガキは大人しく殴られとけよ』
ていこうしてもむだなんだ。
『さっさと金よこせよ』
『給料早く渡して』
ずっとこのままなのかな
怒鳴られて殴られて
ずっと
ずっと
ずっと
「湊?」
「湊!」
「ッあ…ッ」
「大丈夫?」
「わ、るい、だいじょうぶ」
「ご飯出来たけど、食べれそう?」
「大丈夫、食べる」
「無理しないでね」
5話 9⁄18
この先から全く何書こうか思いつかない、もうなんか最終話行きそう、何を書けばいいんだ