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一気見しました!最高です!✨ みてるこっちも心臓バクバクでした!💦
翌朝 、教室の窓際に座ると
昨日の夕陽がまだ
頭の奥に焼きついていた 。
あの肩のぬくもり 。
息づかい 。
そして 、目を覚ましたときに
「やべっ」って顔をして、
慌てて距離を取ったAt 。
「そんなに恥ずかしがんなよ」って
笑いかけたかったけど 、
その時 、どうしても声が出なかった 。
Pr「なぁなぁ !」
Pr「昨日の話 、はよ聞かせろや !」
ドンッと背中を叩かれて振り返ると 、
いつもの4人がいた 。
机の上に腰かけて 、
にやにや笑いながら詰め寄ってくる 。
Tg「で 、どうだったの !?」
Tg「Atくんと二人で行った水族館 !」
Kty「肩貸したんだってね ?w」
Ak「うっわ 、青春じゃ〜〜ん !」
Mz「お前らマジ冷やかすの好きだな💢」
口ではそう言いながらも 、
胸の奥ではずっと
Atの寝顔を思い出していた 。
あの一瞬世界が止まったみたいだった 。
あんな距離で息づかいを感じたのなんて
初めてだった 。
触れた肩の温度が 、
まだここに残ってる気がする 。
昼休み 。購買から戻る途中に
女の子たちの話が耳に入った 。
女1「ねぇ聞いて ! Atくんさ !!」
女1「昨日デートしてたらしいよ !!」
女2「え 、まじ !?誰と ?」
女1「駅で見たって !」
女1「髪短めの子と一緒だったらしい !」
_俺の事だ 。
何かが胸の中で弾けた 。
笑い声が遠ざかって 、
代わりに心臓の音だけが響く 。
Mz( … 俺ってバレてない …よな ?)
Mz(別に …出掛けてただけだし …)
Mz(けどなんで … こんなに苦しいんだ)
放課後 。
Atは女子たちに囲まれていた 。
女1「AtくんAtくんっ !」
女1「昨日一緒にいた子って誰 ?」
女2「え 〜 、彼女でしょ 〜 ?」
女3「ねぇ 、教えてよ 〜 」
笑顔を作る余裕もなく 、
Atは少しだけ顔をそむけた 。
At「 … ただの友達だよ 。」
その声は静かだったけど 、
どこか無理しているように聞こえた 。
それでも女の子たちは引かない 。
女4「ほんとぉ 〜 ?」
女4「じゃあその友達って男 ?女 ?」
女3「も 〜 、照れてんでしょ ?」
Mz(やめろよ … !)
心の中で何度も呟く 。
でも 、俺には何もできなかった 。
Atは何かを言いかけて 、
でも結局 、言葉を飲み込んで 。
そのまま女の子たちの間をすり抜け 、
教室を出ていった 。
俺は追いかけるように廊下に出たけど 、
もうAtの姿はどこにもなかった 。
夕日が射し込む廊下の先 。
靴音だけが反響する 。
そこにAtがいた場所を見つめて 、
立ち尽くす 。
Mz( … 俺 、何やってんだろ 。)
一緒に笑ってたのに 。
隣で眠ってたのに 。
たった一日で 、
こんなにも遠くなった気がした 。
家に帰っても 、スマホを握りしめたまま
何もできなかった 。
Atのアイコンが光るたびに 、
胸がぎゅっと締めつけられる 。
“既読”にもならない画面を見つめながら
心のどこかで 、
何かがぷつんと切れる音がした 。
_もう 、我慢できない 。
次に会ったら 、ちゃんと話す 。
… いや 、話すだけじゃ足りない 。
俺の気持ち 、伝えなきゃ 。
たとえ嫌われたっていい 。
“友達のまま” で終わるほうが 、
ずっと辛いから 。