ある日…。
<トントンッ>
窓をノックするような音がなった。
音の方に目をやると、
窓がオーロラに光っていた。
ーー千冬「え、?」
キラキラ輝いて、結構昔に流行ったオーロラのバラのようだ。
光り輝いてて、美いかった。
ーー千冬「綺麗…。」
窓の方に近づき、好奇心で触った。
すると、すぅっ、と透き通り、
窓がすり抜けた。
ーー千冬「…!?」
透ける、、。
胸あたりが、ドキドキと騒ぎ出す。
俺は、窓の中に入った。
目が覚めると、そこは花畑。
オーロラに光る美しい花。
真ん中に立派な大きな木がたっていた。
すると、後ろから、
ーー??「誰、?」
ーー千冬「!?」
急いで振り返ると、女の子がたっていた。
同じくらいの女の子。
ーー少女「あなた…どうしてここに、?」
ーー千冬「ぁ、え、」
上手く話せない。1ヶ月も喋ってないので当たり前だよな。
ーー少女「どうやってここに来たの、?」
ーー千冬「ぇ、ぁ、ん、と、」
少女はあわあわとする俺を見て心配そうに話しかけた。
ーー少女「お名前は、?」
ーー千冬「ま、つの、、ちふ、ゆ、」
ーー少女「千冬ね。わかった。」
すんなりと受け入れてくれた。
ーー少女「私は、名前はないの。」
ーー千冬「!?」
ーー少女「ふふっwおかしいでしょ?w」
ーー少女「ところで、どうやってきたの、?」
窓から来た。そう言っても信じてもらえるだろうか。
とてつもなく馬鹿げている話。
でも、それ以外には何も言えない。
ーー千冬「ま、どから、、」
ーー少女「窓、?」
ーー少女「窓ね。わかったわ。」
大人が小さい子をなだめるような感じの扱いをされ、少し恥ずかしかった。
でも何故か落ち着く。
ーー少女「ここがどこだか教えてあげる。」
ーー千冬「…。」
首を縦に振り。少女の方に顔を向ける。
ーー少女「ここはね、異世界よ。」
ーー少女「どうしてあなたがここに来たのかもわかるわ。」
ーー少女「あなた。死にたいって、思ってるの?」
死にたい。
そんなこと、思えるわけない。
でも、、もう、消えたい。俺なんか居なかったから。
そんなことばかり考えていたこともある。
ーー少女「心当たりあるんだね。」
ーー千冬「うん、」
小さな声でボソッと、返事をした。
すると少女は俺の手を引いて、
ーー少女「あなたは今日から私の友達!!」
ーー千冬「え、?」
ーー少女「あなた学校行ってないでしょ?」
ーー千冬「う、うん、」
ーー少女「千冬。」
突然名前を呼ばれて驚いた。
少女の方に顔を向けると、
満面な笑みで、
少女「千冬がさ!!