大地「……よし、全員集まったな。」
松川「なんか秘密結社みたいだな。」
花巻「“トリオを甘やかす会”か?」
北「笑い事ちゃうぞ。あの三人、昨日まで限界ギリギリやったやろ。」
岩泉「そうだな。今日も笑ってたけど、ちょっと無理してんじゃねぇかと思った。」
治「侑も無理して笑ってる時あるからなぁ……。弟としては放っとけん。」
研磨「……クロもそう。頑張りすぎ。」
菅原「及川も、見えないところで全部背負っちゃうタイプだよね。」
旭「俺でもわかる……。及川くん、すごい人だけど心配だ。」
大地「じゃあ今後の作戦を考えよう。『もっと甘やかすための案』な。」
松川「まず俺、明日も徹の肩揉む係続行で。」
花巻「俺も。徹の笑顔で俺らも癒されるし。」
岩泉「お前ら、自分らの癒し目的になってねぇか?」
北「侑には“寝落ちサポート”やな。昨夜タオルで頭撫でたらすぐ寝よった。」
治「寝顔可愛いよな、あいつ。」
角名(廊下から乱入)「弟バカ発言入りまーす。」
治「お前も優しくしてやれや。」
角名「まあ、侑にだけはな。」
研磨「鉄朗には……静かな時間が必要。」
山本「でも俺もっと絡みたいっす!」
リエーフ「俺も背中流したい!」
研磨「……うるさいのダメだから……静かに優しくしようね。」
山本&リエーフ「はーい……。」
菅原「あ、じゃあ全員で“朝の差し入れ係”作ろうよ。オレンジジュースとかフルーツ牛乳とか。」
旭「いいな、それ!」
大地「お風呂後に甘いもの出したら喜ぶだろうな。」
岩泉「及川なんか泣くかもしれねぇ。」
花巻「泣かせようぜ。」
松川「やめろ。」
北「あと、褒めるのも大事やな。侑は褒められ慣れてへんから、すぐ照れると思うで。」
治「そやな。普段ツッコむばっかやし、たまには甘やかし言葉かけたるわ。」
角名「侑の照れ顔、最高やからな。」
北「お前は褒め方が歪んどる。」
研磨「クロは多分……頭なでてあげると喜ぶ。」
山本「マジっすか!?そんな簡単でいいの!?」
研磨「……たぶん、甘やかされたことあんまりないから。」
(全員一瞬しんみり)
菅原「……そっか、そういうとこもあるよね。」
大地「だから俺らが今しっかりケアしてやらないとな。」
岩泉「……よし、明日からもっと全力で甘やかしてやろう。」
北「反抗期とか関係なしに、大事な仲間やからな。」
治「せやな。侑の笑顔守ったるわ。」
研磨「クロのも……。」
菅原「及川も、もっと楽にさせたいね。」
大地「みんなでやれば、絶対元気になるよ。」
(静かな合宿所の夜、甘やかし作戦は着々と進む……)
(作戦会議の翌朝。トリオがまだ眠そうな顔で入室)
及川「……おはよ〜……ねむ……」
侑「ふわぁ……腹減った……」
黒尾「……研磨、あと10分寝かせて……」
(その瞬間)
大地「おはよう!もう席取ってあるぞ。」
菅原「ほら、これ牛乳ね。オレンジジュースもあるよ。」
旭「パンも焼いといたよ。」
北「侑、こっち座り。」
治「おいおい、今日はVIP待遇やな。」
侑「……え?なに?なんでこんな至れり尽くせり?」
及川「これ……俺たちなんかした?」
黒尾「夢……じゃないよな?」
花巻「及川〜、パン切る?」
松川「はい、バター塗ってやるよ。」
及川「えっ!?……えっ!?なにこれ!?俺今日誕生日!?」
岩泉「黙って食え。」
及川「岩ちゃんまで優しい!?」
北「侑、サラダ食べやすいように小皿に分けといたで。」
侑「……えぇ……え、ありがとう……なんやろこれ……」
角名「ほら、侑、口開けろ〜」
侑「やめろや!!なんやねんこの介護みたいなん!!」
治「昨日甘やかされ足りへん言うてたやん。」
侑「言ってへんわ!!」
研磨「クロ、ほらスープ。熱いから気をつけて。」
黒尾「あ、ありがと……って研磨!?めっちゃ優しいな!?怖いぞ!?」
山本「俺、黒尾さんのトレイ運びます!!」
リエーフ「おれも椅子ひきます!!」
黒尾「いやいやいや、王様か俺!?」
岩泉「及川、肩回す前にストレッチな。ほら、タオル。」
及川「……岩ちゃん、優しすぎて逆に怖い……なに……俺死ぬの……?」
花巻「寿命縮めるな。安心しろ。」
松川「お前は今日ずっと王子様扱いだぞ。」
及川「ひええええ……!」
北「侑、テーピング新しいの巻いといたで。」
侑「マジで!?あざす!!……ってなんで!?俺怪我してへんのに!」
北「予防や。」
角名「北さん、侑に甘すぎません?」
北「うるさいわ。」
侑「(えぇ……なにこの世界線……)」
研磨「クロ、靴紐結び直したほうがいい。やろうか?」
黒尾「うわ、研磨にそこまでされるの初めてだぞ!?なんだ!?優しすぎない!?」
山本「黒尾さん!水筒開けます!」
黒尾「いや自分で開けれるわ!!!」
(昼休憩、体育館の隅でこそこそ話す3人)
及川「ねえ、二人とも……今日みんなの態度おかしくない?」
侑「なあ!俺もう怖いわ!なんでこんなVIP待遇やねん!!」
黒尾「わかる……研磨が俺にめっちゃ優しいの……なんか心配になる。」
侑「昨日甘やかされすぎて夢やと思ったら、今日もっとすごい。」
及川「これ絶対裏あるよね!?なんの前触れ!?俺らやらかした!?」
黒尾「やらかしてたら逆に怒られるんじゃ……?」
侑「ほな俺らなんなんや!?王子様トリオか!?」
(廊下の陰からコソコソ見守る)
北「ええ反応やな。」
治「びびってて可愛かったな。」
岩泉「及川が警戒してて笑った。」
研磨「クロの混乱顔、レア……。」
菅原「……バレないようにもうちょっと続けよっか。」
大地「ああ、あの三人笑ってるうちは作戦成功だ。」
(夜、寝る前)
及川「……なんか疲れた……」
侑「優しさで逆に疲れたわ……」
黒尾「でも……なんか悪くなかったな。」
(3人、ふふっと笑って布団に潜り込む)
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!