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花
アンジは『花?』と聞き返し
Automaticに首が動いた。 団長はそれを見て笑みを浮かべて『そう、花』と軽く返したあと、2秒間沈黙した。
『あのーいいですか。その話に入る前に、まずは木から下りましょう。』
アニーは、皆に呼び掛けるように大きく声をかけた。
『おい、下りるのは、いいけど結構高いぞ』カジの視線の先には暗く、足場無いかのように見えないほどの高さがありながら、周りには育ちすぎた長い木が良く見える。
『心配は、ない、じゃー俺が先に下りるから、 早めにこいよ。あと、話は下でだ。』
『まって団長!!』
そのまま団長は、軽くジャンプをして下に、下りていった。
シュゥゥ シュー シュー・・・ ドンッ
着地した瞬間。
爆発物が爆発したみたいな音がし、森の中に響き渡った。
『おい どうする?』
『何を?』
『分かるだろぉ?普通どうやって下りるかだよ!これだから馬鹿は嫌いなんだよ』
『あっそっか!んーえ~~と。よし!じゃんけんで決めよう』
『はぁ?この高さをじゃんけんでー?!本当にお前イカれてるぜ』
『イカれるぐらいじゃないとだめなんだ!冒険者になんかにはなれねぇ』
『これはもう病気だな。でっ!そこの女上』
アニーは、声をかけられた瞬間『えっ!!!』と小さく可愛い声で驚いた。
『おい聞こえてんだろ このバカ助はー、もうダメだぁ 俺たちでどうするか話をするぞ』
『・・・』
アニーは自分の高く荒らけた声に恥じて黙り込んだ。
『ちっ、シカトかよ』
(くそが、役立たず共が)
『じゃーもう俺から下りるぞ?バカとコミュ症は後から来いよ!』
『よいっしょ!』と言う声にあわせてジャンプして下りた。
シュュゥゥ シュュゥ
(結構早いなぁ)
『んっ?!はぁ!』
そのとき、カジの周りに生えている木の化け物たちが枝を手とし、触手をなめらかにしならせ襲いかかる。
『きゃー!、何なのこの化け物?!』
『どーなってんだよぉ 団長ぉぉぉ』
『いいかい、奴ら木たちは、人間を栄養分とする木なだ。』
『人を?ですかぁ?なぜ?』
団長は自然に口角が上げ、奴らについて楽しそうに話し始めた。
『いいかい?普通の木は日光・土・水で成長する。
『イーブル』では木の魔物(ギフッテド)が占拠している。
奴らは水の代わりに血を。土は人骨・生き物全般の骨だね。それらを粉砕し使うから土の中に骨の成分が含まれる。
骨はたんぱくだからねぇ。それが土へ帰り、木にたんぱく質が混ざり込み、木より固く、大きくする。その2つが特殊で厄介なんだなぁー』
『だがもうひとつこの木には、とてつもなく厄介なことがある。それは、知能があることだ。』
カジは、説明の中『説明をせず助けろやぁ』と叫び続けた。
花(3