《私の分まで…生きて…》

幼い俺たちに母は、そう残し死んだ。違う……

殺されたんだ

《ｯｯ!!ぶっ殺してやる!!》

珍しくラウンが怒鳴り声をあげて荒ぶっていた

《お前を地獄の果まで追いかけてぶっ殺してやる!!》

《……》

その日それを見ることしか出来ない無力な俺は、笑った無気力に何も考えることなく笑った

《お兄……ちゃん》

《俺に…弟なんて居ない!!》

あぁラウンあんたまで俺を捨てるんだ

綺麗な金盞花を横に俺は、泣きながら笑った

無気力

《金盞花》

悲嘆、失望、哀しみ、別れの哀しみ、忍ぶ恋