「シン。週末空いてる?」
「特に予定はないですけど」
「映画館のチケット2枚もらったんだけど期限が今週いっぱいなんだわ」
「行きます!」
「返事早いな〜笑 じゃ、土曜駅前の映画館集合なっ」
「集合って…一緒に行けば良いじゃないですか?」
「たまにはさ…待ち合わせとか…しない…?」
「恋人気分ってやつですね!」
「…ん。まっ…そ…だな」
「駅前の映画館ですね~どんな登場しようかな~」
「言っとくけど、遅れたら置いていくからなっ!」
「後ろから抱きついたりとか…驚かすとか…」
「ふつーに来いよ!」
「ふふふ…笑」
「なんだよその不敵な笑みは…こぇーよ…」
「湊さんとデート♪楽しみだな~」
「頼むから目立たないように普通でお願いします…」
シンより先に家を出たのに、店寄ったら常連さんと話し込んでしまった…
もう、シンのやつ着いているよな…
やっぱりもう待ってる…
……!?
普通で…なんて言った俺がバカだった…
普通に立っているだけなのに…シンのヤツ目立ちすぎだろっ…
どんだけイケメンなんだよ~
声かけられてるし…
「恋人と待ち合わせしてるんで」
おいっ!
恋人!なんて言ったら登場しにくいだろっ!
待ち合わせにするんじゃなかった…
「湊さん!」
「ぉっ…おぅ」
「遅かったですね。置いて行くところでしたよ 笑」
お前のせい出れなくて遅くなったんだよ!
「悪かったな!」
「なんか怒ってます?」
「べ…別に怒ってねーよ!遅れるから行くぞ!」
「ちょっ、待ってください!」
「何観たいか決まったか?」
「…」
「ひとつ位観たいのあるだろ?」
「…怒りませんか…?」
「怒らないから言ってみ」
「俺、ホラ…」
「却下!」
「やっぱり怒るじゃないですか〜」
「俺がお化けとか苦手なの知ってるだろっ!」
「だって観たいの言えって…」
「ホラー以外で観たいのを言え!」
「…」
「あれは?なんか良さそうじゃね?」
「人の恋愛なんか観て何が面白いんですか?」
「じゃ、アニメとか?」
「俺、もう大学生なんですけど」
「これじゃ決まんねーじゃねーか」
「湊さんはないんですか?観たい映画?」
「…言ったら笑うだろ…?」
「笑いませんよ」
「馬鹿にしない…?」
「しません」
「…」
「…」
「あれ…動物の…が観たい…」
「…可愛い」
「お前!馬鹿にしないって言ったのに!」
「馬鹿にしてませんよ。可愛いって言ったんです」
「それが馬鹿にしてるっつーの!」
「でも、昨夜の湊さんの方が可愛いかったです」
「おまっ!公共の場で何しれっとスゴイ事言ってんだよ!」
「俺は本心を言っただけです」
「///」
「ほらっ行きますよ。もう上映時間に迫ってます」
「おいっ!手を繋ぐな!」
「いーから。早く!」
「やっぱ癒やされるな~動物は…」
「俺は湊さんに毎日癒やされてますけど」
「俺は動物じゃねーよ!」
「(笑)」
「…」
「そろそろ帰りましょう…」
「あっ!ポップコーン買うの忘れた!」
「もう、映画見終わっちゃいましたよ」
「いーの!家でまた映画見ながら食べるの!」
「また映画観るんですか?」
「さっきの映画。1は観たんだけど2見てないんだよ。今のは3だから、きになっちゃって」
「3作品目だったんですね。俺は初めて観ましたけど楽しめましたよ」
「だろ〜だから観てない2が観たいんだよ」
「でも俺はホラーが良かったです」
「絶対ヤダ!」
「ホラーなら見ながら湊さんが怖くなって抱きついてくれるかもしれないし」
「公共の場で抱きついたりしねーよ!」
「(ニヤリッ)」
「なんだよ!」
「公共の場じゃなければ抱きついてくれるんですね」
「はぁ〜?」
「早く帰りましょ!湊さん。ホラー映画、家で観ますよ」
「俺は観ないからなっ!」
「さっきは湊さんが観たい映画みたんだから次は俺の番です」
「だから、俺は絶対観ないって!」
「部屋暗くして、湊さんが抱きつきやすいようにカップル席作って…」
「人の話を聞け〜!俺は見ないからな〜!!」
【あとがき】
連載の内容が精神的に辛いお話なので、やっぱり楽しい、しんみな が書きたくなっちゃいました 笑
書いてて、もう楽しくて楽しくて仕方ない😆
連載の方はこれからつらい場面に突入する予感ですのでメンタルやられそうな時は、楽しい しんみな に逃げます 笑
どちらもお楽しみいただけたら嬉しいです😊
最後に…こんな拙い文章しか書けない作者をフォローいただき、また、いいね をたくさんいただきましてありがとうございます♪感謝しかないです。
また次回作でお会いできますように…
月乃水萌
コメント
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次も楽しみにしてます!!