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私達は時には親友のように語り合い、時には兄弟のように食べ物を分け合い、気が付けばいつも一緒にいた
今では彼の家の鍵は私の玄関の下駄箱の上に収まっている
洗面所には二人の歯ブラシ
彼の家の冷蔵庫には私のプリン
私の助手席にはポポと彼
二人にしかわからない冗談で笑い合ったり
ごくごく自然に二人は当たり前のように、お互いを必要とし大切にしていた
まさにセックスをする以外の二人は完璧だった
彼は約束通り私を抱きしめたり軽く私に、キスする以外は指一本私に触れようとはしなかった
それでも今まで通りの変化は彼に抱きしめられて、心地よいぬくもりを感じながら下半身の彼の硬いものがあたる…
彼の内面の葛藤や欲望による苦痛を感じていながら、どうすることも出来ない自分にも腹を立てていた
いっそのこと覚悟を決めて彼の欲求を叶えてあげようかと思う時もある
肉体だけの問題なのだから、魂と体を切り離すすべは俊哉との関係から仕方なしに学んだはすだった
けれども今はどうしてもそれを繰り返すことができなかった
自分を殺して体だけをあずける―――
たとえ相手が柚彦君だとしても、やはりそんなことは出来なかった