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“ あなた 起きる ”


「ん、」


身体が揺さぶられるような感覚を覚え、次第に意識がはっきりとしてきた


「んぅ、だぁれ、?」


瞼を擦りながら私がそう言うと、二人のどちらかが私の手を握った


“ あなた 起きる ! 外 暗い ”


「這いばいさん、?そっか、もうそんな時間まで寝ちゃってたのか、」


私は起き上がり、ぐーっと背伸びした


「、お母さん、今日は帰りが遅そうだな、」


先にお風呂にでも入っておこうかな


私は立ち上がり、歩みを進めようとすると

私の服を這いばいさんが掴んだ


“ あなた どこ 行く ? ”


「お風呂、じゃあ分からないよね、

” 身体 洗う 場所 ”」


“ 身体 洗う 大変 ? ”


「うーん、ちょっと大変かも」


シャンプーの位置とかもたまに変えられている時もあるし、何より髪を乾かすのが大変だ


“ 私 したい あなた 身体 洗う 手伝う ! ”


「へっ?!で、でも、」


いや、だが待てよ、

絵面的にやばい感じはするが、これはいわゆる介抱のようなもの、


それに、手伝ってくれれば早めに終われるし、


「、” あなた お願い 可能 ? ” 」


“ ! 私 可能 ! ”


そうして、しばらく考えたのち、お願いすることにした


その後、私は這いばいさんの手を握りながら

何とか浴室へたどり着いた


“ ! 水 沢山 ! ”


「ふふっ、お風呂見るの初めてなんだね」

先に服を脱ぐように伝え、既に脱いでいるであろう這いばいさんがはしゃぐ声を聞きながら、私は服を脱いでいた


「あ、そうだ ” あなた こっち 来る 可能 ? ” 」


“ ? ”


私が音のする方向に手を向けると、握られる感覚がした


「 ” あなた 後ろ 向く 可能 ? ” 」


“ ? 理解 ! ”


ズルリと音が聞こえ、試しに這いばいさんがいる場所を触ると、サラサラとした感触がした


「ふふっ、這いばいさんの髪はサラサラだね」


私はそばにあった髪ゴムを取り、這いばいさんの髪をお団子にした


“ ! あなた 一緒 ! ”


「ふふっ、お揃いだね」


私の髪も長い為、後ろでお団子にしておいたのだ


「じゃあ、入ろっか」


“ 私 一緒 ! あなた ! ”



盲目少女と呪いと怪異

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