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肉を殴打し、鈍撃が骨まで貫通。その骨を叩き折った衝撃が、握り手に返ってくる嫌な感覚。
ホースが詰まり血泡で窒息したかのような音を吐き出しながら崩れた小醜鬼戦士の頭を”祭司の杖”で叩き潰す。その横の一体の顔面に、軍用ブーツのかかとを叩き込んで蹴り飛ばした。
”鼓舞”に気圧されて俺の方へ向かってくる数体もあったが――戦線獣アルファの両腕がダブルラリアットの如く暴風と化し、数体がまとめて薙ぎ飛ばされた。
戦況は掃討戦に移行しつつあった。
ムウド氏族の戦意は既に崩壊し、怪我人だらけで亥象から逃れようと、少しでも高い場所へ登るか、固まって震えているばかり。
レレー氏族では円形陣を組んだ計30体ほどを除けば、死体だらけ。そしてたった今、戦える者は俺とアルファによって25体にまで減っていた。
亥象に関しては、レレー氏族の戦士達に夥しい損害を与えつつも、全身に受けた毒槍の毒が回ったのか、1体が息絶え、2体が血まみれで倒れ伏していた。残りの2体は、ヒット・アンド・アウェイを繰り返す数体の走狗蟲に追い回されており、疲労困憊に陥ったのか、長鼻を振り回す力が目に見えて衰えていた。
そして予定外の闖入者であった雄亥象は、ガンマとデルタが戦線獣2体分の力技でなんとか押さえ込んでいたが――俺とアルファの到達によって小醜鬼達とゼータ以下率いる走狗蟲の睨み合いの天秤が崩れた。小醜鬼が1体倒れれば、その分走狗蟲が1体手が空くことを意味しており、アルファの号令下、一部がガンマとデルタの支援に向かって雄亥象の周囲に群がりつつあった。
系統変われども”エイリアン”としての群体的な連携能力は一切衰えていない。
それどころか、役割の異なる系統同士が連携することで、さらに複雑な戦術と行動を発揮することができるようだった。ガンマやデルタの背を登り、また後方に周り、その足爪で次々に雄亥象の分厚い毛皮を貫通せんと切りつけていく走狗蟲達。
アルファを伴って現れ、配下を蹴散らした俺の姿を見て、バズ・レレーとその息子たる大柄小醜鬼が警戒と狼狽の色を濃くする。加えて、雄亥象が悲鳴を上げ――不利に陥り、長くないことに気づいたようであった。
それはすなわち、さらに追加で2体の戦線獣がこちらに向かってくるということだ。
「征け、アルファ」
アルファが【おぞましき咆哮】を繰り出し、怯んだ小醜鬼の戦列に雑に殴り込む。
横薙ぎの豪腕に数体が「く」の字型に折れ曲がって吹っ飛び、陣形に穴が開く。そこにゼータ、イータ、シータが三連の星を思わせる連携で切り込み、他の走狗蟲達が周囲の樹上に、後背にと取り囲んで退路を断つ。
抵抗が激しくなるが――俊敏な走狗蟲の動きで翻弄し、槍の向きや視線を一箇所に集中させないことが目的。
俺はアルファの後ろから前へ歩み、ゴブリンサイズであるため「棍棒」にちょうどいい長さである”祭司の杖”を振るって、陣形から投げ出され立ち上がろうとしていた1体の頭を叩き潰した。まだ息があったため、さらに軍用ブーツのかかとでその顔面を踏み潰した。
――後々のことを考えて、今ここで多くの捕虜を取る予定はない。そうするにしても、戦士階級である雄の小醜鬼達は不要であった。今はまだ、今回滅ぼす2氏族以外に俺達の存在を知らせたくはなかったのだ。
野生動物然としていても、独自の言語を持ち、ル・ベリのような”異常個体”が現れさえすれば連合の芽も無いわけではない。何より”称号持ち”が目の前にいたからだ。
俺は黒槍を構え、アルファを睨みつけて飛び出してきた氏族長バズ・レレーを見た。
アルファの右ストレートを配下を盾にして受け流し、黒槍を繰り出す『逆境の統率者』。おそらくこのような事態でこそ力を発揮する技能がいくつもあることだろう――技能の恩恵が小醜鬼にも至るというならば、残り9氏族の中に、もう1体か2体ぐらいは、強敵を前に連合を組むことができるような者がいても警戒のし過ぎではない、俺は考えていた。
現在、|防衛体制《・・・・》は急ピッチで構築を進めているため、籠城すれば小醜鬼が1,000体いようが敗れることはないだろうが、あまり島の支配を遅らせたくなかった。
「あの黒い槍には気をつけろ、アルファ! お前の筋肉でも貫通されるかもしれない」
アルファに注意を促す。
バズ・レレーから突っ込んできたのは意外だったが、元々奴はアルファに相手をさせるつもりであった。危険な役目を命じたことは自覚している。アルファは俺が最初に生み出したエイリアンの内、”名付き”としては第一の眷属だ。愛着は大きく、可能な限り死なせないようにするために戦線獣に進化もさせた――だからこそ、信頼して任せるのだ。
アルファは黒槍に対し、両腕の角のような爪で打ち合うことを選んだようであった。
でたらめに豪腕を振り回し、行列にトラックが突っ込んだかのように周囲の小醜鬼を巻き込みながら激しくバズ・レレーと打ち合う。五合、十合と”爪”と黒槍がぶつかり合うが、バズ・レレーはさすが氏族長といったところか、わずかにアルファに押されつつも体勢を崩さず、本能的な技術でその豪腕の暴力をいなしている。受けきれない一撃はかわし――そのたびに周囲の小醜鬼がトマトのように潰れる――大振りとなったアルファの脇腹を狙う。
アルファの全身には既に何本もの木槍が刺さっていた。
しかし、まるで鎧のように高密度の筋繊維に阻まれ、突き立つ槍は貫通に至らず折れ砕ける。そうして足を止めた小醜鬼にゼータ、イータ、シータの3体が連携して飛びかかり、次々に足爪で切り捨てていく。
バズ・レレーにとって、それは最後の好機だったろう。
もし、奴が戦線獣を討ち倒せば、最後の力を振り絞って撤退の指示を出すこともできたかもしれない。渾身の力を込めたであろう、黒槍の一撃をアルファの脇腹に叩き込もうとして――アルファが走狗蟲時代から引き継いでいた後ろ脚の脚力任せで強引に身体をひねる。黒槍が割り込んできたアルファの豪腕に突き立ち、しかし小醜鬼の木槍のようには折れず、貫通せんとする。
バズ・レレーの表情が喜色満面となり、直後、驚愕と衝撃に塗り替えられたことを俺は見逃さなかった。
俺が警戒した通り、確かに、謎の黒槍はアルファの筋肉を貫通した。
――だが貫通した瞬間、アルファは筋肉自体を凄まじい力を込めて締めたのであった。
あの黒槍によって何体もの走狗蟲が討たれていたが、その際に走狗蟲達が残した「エイリアンの体液」が黒槍には置き土産のようにまとわりついており、それがアルファの筋肉に触れることで粘度を増した。
万力にでも受け止められたかのような衝撃がバズ・レレーを襲ったことだろう。だが、何が起きたか理解する前に、その顔面をアルファの爪付き豪腕による暴力的な右ストレートが撃ち抜いたのであった。
――刹那、殺気。
「御方様!!」
ほとんど反射的に俺は「棍棒」を正眼に構えた。
直後、鈍い衝撃とともに棍棒が何かの飛来物を弾き、俺も衝撃でよろめく。
体勢を崩しながら目を見開くと、バズ・レレーの息子が円形陣を解いて、手下数体と共にこちらに殺到していたのが見えた。今俺が受け止めたのは、奴が投擲した槍であるようだった。
続けて第二射。
「させんぞ蛆虫どもが!」
一斉に投げられる数本の凶槍。
だがそれらは、俺の目の前に割って入った影に絡め取られた。
駆け寄ってきたゼータとイータに支えられ、俺も倒れず体勢を整えたところであった。
見れば、裂帛を込めた気合と共に、腰布のみつけた裸身の青年が――その両手と両足からまるで亥象の”長鼻”かタコの触腕をくくりつけたかのような「触手」を伸ばし、さらにその触手の先に今しがた受け止めたであろう「木槍」を絡め持って振り回しながら、小醜鬼集団に突っ込んでいた。
***
ル・ベリの身に何が起きたか、時は少しだけ遡る。
オーマが彼に【第一の異形】の技能点を9点まで振ったところで、ル・ベリは自分自身が根源から作り替えられるという、激情と高揚と苦痛、灼熱の塊に脳まで埋め尽くされたような奔流の中にあった。
そもそも【異形】とは、元は【人世】で”神の似姿“とまで呼ばれた種族である「人族」の一派が、【黒き神】に付き従い【闇世】を訪れた後に与えられた恩寵である。
ある者は『双角』、ある者は『翼』といったわかりやすいものから、ある者は『多眼』、ある者は『多指』、『第二の心臓』といった目立ちにくいものまで様々。
そしてそれが”生体器官”として重要であるのは、【人世】の法則を外れた極限の環境、【黒き神】の一派たる九大神が自身らの権能のみによって【人世】の環境を再現すべく生じた「無理」に対する緩衝装置の役割を果たすからであった。
”裂け目”を通して【闇世】は呼吸をする。
【人世】から、【闇世】の維持に必要な”魔素”と”命素”を大量に吸入する。
それを【闇世】に生きる人族となった『ルフェアの血裔』の身体に馴染ませるように外気から取り込み、そして変換するための生体器官が【異形】であった。
『最果ての島』で小醜鬼達に取り囲まれた逃げ場の無い環境で、リーデロットは息子が非常に早熟に異形を発現させていることに気づいた。
異形は息子が”半ゴブリン“ではないことの証であり、彼女が決死で行った『試み』が成功した証でもあった。そのことは喜ばしくありつつも――あまりに早熟であったため、小醜鬼達に「純種」と気づかれれば、彼らはその種族的本能に従い、息子を穢そうとするだろう。
故にリーデロットは、元【人体使い】の従徒にして『第一|給仕《メイド》部隊副長』として先代【人体使い】より叩き込まれた技術の全てを掛けて、息子の【異形】を、小醜鬼の貧弱個体にも時折現れる身体的特徴である”せむし”に偽装したのだった。
――だが同時に、いつか息子が『真の姿』を取り戻すことも願っていた。
果たして、【エイリアン使い】オーマの読み通り、ル・ベリの中には2つの自己認識があった。
時来たるまでは”半ゴブリン”に身をやつし、己の本当の姿をその背中の【異形】ごと隠しおおさねばならぬという己。この己はル・ベリ自身の母リーデロットへの複雑な感情と混ざり合い、必要以上に彼を小醜鬼達に対して卑屈に演じさせ、また同時に憎悪させる原動力となった。
そしてもう一つが、母リーデロットが願った”純粋なる魔人”としての己をいつか取り戻さん、その姿に戻ろう、それを与えてくれる「救い主」を見出して、母から与えられたこの身で仕えることで、彼女の願いを叶えんという大望。
――肉が溶け蒸発するかと思わんばかりの灼熱の感覚の中で、ル・ベリは己の”せむし”が、まるで独立した意思を持つように苦痛に暴れるのを感じていた。
と同時に、頭の先から四肢それぞれの指の先までがずれていくような、身体が分裂するかのような激痛と強烈な違和感に、ル・ベリは思考を埋め尽くされていた。
この時。
今は隠し、いずれ真の姿を顕す、という母リーデロットにより願掛けられた”己の在り様”と共に、【エイリアン使い】の従徒たることがル・ベリに無意識に影響を与えていた。
【眷属心話】によって、オーマの眷属たる「エイリアン」なる生物達の本質の一部が、彼らの意識を通してル・ベリの中に流れ込んできていたのである。アルファが、ベータが、名も無きまだ出会っておらぬ幼蟲達が、彼らの「我らはこうであるぞ」という思考を越えた本能の先にある純粋なまでの生への希求、そしてそれを踏み台とするかのような圧倒的な現象への希求がル・ベリにリンクした。
(”エイリアン“とは虫のように蛹となり、御方様が望む姿に身を移す命。アルファ殿とベータ殿はまるで違う姿に変貌したが、元は名も無き同じ幼虫であったのだ)
苦痛に呻く己を、まるでもう一人の己が見下ろしているように、ル・ベリは明晰なる思考を保っていた。
それは、母が残した呪いにして祝福なる”偽装”が、【エイリアン使い】と混じり合うことにより――”蛹の殻”であると解釈された瞬間であった。
(私は元に戻り、そして変わる――御方様の大望の御ために――!)
肉と皮膚が裂けるような、歓喜の痛みが背中を貫くように、ル・ベリの心身は今まさに”破れ”ようとしていた。
――そして【闇世】とも【人世】とも異なる世界の狭間。
その狭間の中ではどちらかというと【闇世】側に近い虚空の領域にて、9つあるうちの1つである、巨大な意識体が、そんなル・ベリの変貌を興味深そうに眺めていた。
***
空気を焼く独特の蒸気化音。
放物線を描いて噴射された緑の液体が、四肢に触手を生やした銀髪の青年の周囲を円形に、まるでカーテンが降りるかのように天から降り注ぐ。青年が蹴散らした、彼の周囲に転ばされた小醜鬼達に対する器用な追い討ちの軌道であった。
<見事な連携と臨機応変なターゲット変更だ、ベータ、イプシロン>
実は技能【体内時計】で、ベータとイプシロンの”回復”時間までの計算はしていた。
そして、わざといかにも指揮官然とした俺自身を無防備に見せて、功名と逆転の誘惑で釣ったところを噴酸蛆の『強酸』で焼くつもりだったのだ。アルファ達が命を掛けているこの場面、俺が危険を冒さない理由もまた無かった。
だが、実際には銀髪の魔人となった青年――ル・ベリが乱入し、さらにベータとイプシロンがそれを受けて即座に連携。俺ではなくル・ベリの方を取り囲んだ小醜鬼達に酸の雨を降らせたのだった。
全身を焼けただれさせた小醜鬼が、転がりまわって暴れることで周囲に”酸”をさらに飛び散らせる。
”酸”の真の恐ろしさは、その場に溜まってとどまり踏み込む者を拒むという性質である。これにより、さらにル・ベリを取り囲もうとする小醜鬼達の動きは完全に阻止されていた。ぶくぶくと泡立ち、蒸気をほとばしらせている様子に、恐れおののいた小醜鬼達は本能で危機を察したか、踏み込みを躊躇している。
その結果、ル・ベリとバズ・レレーの息子と1対1という状況が強制的に作り出されていた。
「どうした? 蛆食いよ、俺が誰だかわからぬほど怯えたか。レレー氏族長の息子ともあろうものが、なんと臆病な……槍を捨てて逃げたいか?」
喜色と侮蔑と哀れみを込めた「ル・ベリ」の挑発。
ル・ベリは両腕と両足の先から伸びた触手で合計4本の槍を持っていたが――そのうちの3本を放り捨て、1本を触手ではなく両手で構えた。槍の技では父も兄も越える、と自負していた次子ギウ・レレーの自尊心を煽ったのである。
「舐メ腐リヤガッテコノ”魔人”ヤロウ……! ヨクモ俺タチヲ騙シテイタナ!? 貴様モ”母親”ト同ジヨウニ――グギャアアアァァァァアアッッ!!」
「劣等生物め、誰が貴様と正面から付き合うか、馬鹿が……」
互いの槍を構えた一触即発、と見せかけてル・ベリは足払いをかけていた。
ただの足払いではない。どういう構造かはもう少し近づかなければわからなかったが――ル・ベリの”かかと”から伸びているように見える「触手」が、まるで巻き取られたコードが逆回転するように一気に伸びたのである。
足先の触手は、ル・ベリの足の動きに合わせ、躍りかかる蛇のように伸縮しながら大柄小醜鬼の両足を絡め取った。そしてその直後、今度は触手自身の筋力により、そのまま逆吊るし状態で大柄小醜鬼を吊り上げたのであった。
そこに、ベータの”次弾”が降り注いだ。
絶叫が響き渡り、肉を焦がし骨を溶かす恐ろしき音響が周囲に轟く。だが、ル・ベリは復讐を止めない。片足だけではなく、両腕ともう片足の先から生える、残り3本の触手を伸ばして大柄小醜鬼の両手両足を絡め取り、空中で車裂きにするかのように強引に大の字を作らせたのであった。
そしてそこに、ベータとタイミングをずらしていたイプシロンの”次弾”が降り注ぐ。
<あぁ、なるほど。確かにこうする方が早いな、さすがは『ゴブリンの憎悪者』だな>
<我が復讐心すらも、御方様の役に立たせるためのもの……>
ル・ベリがベータとイプシロンに、そのように頼んだのだろう。
レレー氏族長のただ一人生き残った息子は、小出しの強酸によって、少しずつ徐々に”炙り焼き”にされていた。ル・ベリはそれを高く掲げ――レレー氏族の小醜鬼達に見せつけているのであった。
凶暴な威圧者にして支配者たるはずの氏族長筋である大柄小醜鬼。それがより恐ろしい存在によって、溶けた肉と骨の塊に変えられる姿を見せつけ続けられたレレー氏族の戦士達は、もはや完全に戦意が折れ砕けてしまったのであった。
***
死屍累々。
片膝をつくル・ベリと、油断なく周囲を警戒する戦線獣を侍らせ、俺は戦場跡を見渡した。
レレー氏族による決死の抵抗の円形陣はずたずたに引き裂かれて事切れた小醜鬼ばかりであり、戦意喪失して生き残ったわずかな戦士達も走狗蟲達によって引っ立てられ、ムウド氏族の生き残りとまとめて一箇所に集めている。
殲滅の後に、レレー氏族の集落に残った者達も襲う計画であったが、ル・ベリが予想以上に上手に小醜鬼達の心を折ってくれたおかげで、利用することができそうであった。
また、予定外の闖入者であった”重戦車”の如き雄の亥象は、その後、手が空いた【|獣調教師《ビーストテイマー》】ル・ベリが援護に回った以上、もはや負ける要素は無かった。
『夜啼花』の粉末を利用した嗅覚と方向感覚を狂わす薬物により、狂乱よりも混乱が一気に増大して平衡感覚を失い、盛大に転んでしまったのである。
再び力任せに立ち上がろうとするも、ガンマとデルタという|戦線獣《ブレイブビースト》2体がそれを許すことはなく、牙を押さえこまれて自由に暴れられないところを、群がってきた走狗蟲達によって四方八方から切り裂かれ、出血多量によって死んだのだった。
斯くして、全ての戦闘が終結。
黒き太陽がやや傾いた頃には、辺りは生命の気配が消えたかのように不気味な静けさに包まれた。
※本作は「小説家になろう」において現在0169話まで、全て先行投稿されています。
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