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なっちゃん
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『彼等が死ぬか。私が死ぬか。』
〜Will you continue to die every day
or will you face Tomorrow?〜
※死ネタです。苦手な方は🔙お願いします。
ベリ主、ロノ主。それぞれの視点でお楽しみ下さい。
Day.12『ラト・バッカ』
心が支配される。死という恐怖に。
侵されてしまう。闇に。
誰か、助けて―――!!
『主様?』
『…!』
ラトが私の顔を覗き込む。
『大丈夫ですか?顔色が悪いですよ。鼓動も乱れています。』
『あ…。』
(そうだ、今日はラトが……。)
嫌な事ばかり考えてしまうな。
『ねぇ、ラト。私から1つお願いがあるの。』
『主様の願いなら何でも叶えて差し上げます。』
ラトはニコッと微笑む。
『……私と一緒に……死んでくれない?』
○月✕日 ラトと一緒に裏庭を散歩する。
なんて、言えたら楽になれるのかな。
『……主様?』
彼のことだ。私の為なら一緒に死ぬことを選んでくれるはず。だけど、そんなこと出来ない。
『っ…。』
私は涙を流す。
『主様……。何が悲しいのですか?』
『っ、ラト、私…。』
『…主様。』
私は主様を抱きしめる。
『大丈夫…大丈夫です。私がいますから。悲しい時はこうやって抱き締めると良いってミヤジ先生が言ってました。主様、大丈夫ですよ。』
ぽんぽんと、私の背中を叩く。
『っ……。』
その優しさが今は辛い。もう少しでラトは死んでしまうのに。今そんな優しさを向けられたら
失うのが怖くなってしまう。
『…ラト。ありがとう…少し落ち着いた。』
『それは良かったです。』
ラトが私から離れたその時――。
ヴーヴー!ヴーヴー!
(天使の警報…!)
バサッ。バサッ。
『こんな所に悪魔執事とその主がいるなんて、好都合だ。君は確かラトだったかな?』
『クフフ、主様との時間を邪魔するなんて罪深いですね。』
ケルビムは私達を睨みつける。
『主様。悪魔の力の解放をお願いします。』
『う、うん…っ。』
私は本を開く。
『来たれ、闇の盟友よ。我は汝を召喚する。ここに、悪魔との契約により、ラトの力を解放せよ。』
『ありがとうございます。主様。では、行きますよ…っ!』
ラトは走り出し短剣を振り上げる。
私は木の影に隠れる。
(ラト、大丈夫かな…。ラトが強いのは知ってるけど、ケルビムも強いしこのままじゃ…。)
ふわっ。
その時背後に気配を感じる。
ゾワッ!
(何、この威圧感…背中に鋭い視線が…。)
『やぁ。悪魔執事の主。』
『セラフィム…っ。』
『ラト君はケルビムの相手をしてる。だから君は私の相手をしてくれる?』
『っ、嫌よ…知能天使の相手なんて…っ。』
私はセラフィムと距離を取る。
(どうしよう。私には何も出来ない…ラト、助けて…っ。)
『無駄だよ。彼はケルビムを相手にしてるから。君に助けは来ない。』
『っ…。』
…そうだ、執事と2人きりの時に天使が現れて死ぬ。他の執事は消して助けに来なかった。
助けに来るのは執事が死んだ後だった、必ず。
何か…決まりがあるの?2人きりの時に殺されて…私が必ず庇われて執事が死ぬことに意味があるの?
『……。』
『考え事かい?余裕だね。これから死ぬかもしれないのに。』
『…ラトは必ず助けに来るわ。』
そうだよ。ラトを信じよう。悲しいかな…
私が死ぬことは無い。その前に私を庇ってラトが死んじゃうんだから。
私はラトの名前を叫ぶ。
『ラト、助けて―――!!』
『…!主様―――!!』
私は最低だ。死を利用するほど醜くなってしまった。
ラトが私の方へと走ってくる。
ザシュッ!!グシャッ!!
鈍い音が辺りに広がる。鮮血が辺りを染める。
『悪魔執事は必ず主を庇う…どんな理由があっても。滑稽な主従関係だね。執事にとって主はなんなのかな?』
『…そんなもの、貴方達には関係ない。
この主従関係がどんなものでもそれを貴方達に侮辱される権利は無い!』
私はラトの身体を抱きしめる。
(ごめんね、ラト。私また何も出来なかった。でも、安心して。私もすぐ行くから。)
私はラトの短剣を拾う。
『!何を…。』
ザシュッ!
私は首を切りその場に倒れ込む。
『…ラト君…主様…。』
『っ……。いつまでこんなことすればいいんですか?』
『主様を…助けられるまでだよ。』
『もう充分ですよ…っ。何十、何百と繰り返してきました…!!もう嫌です!!俺は!!』
『私達が諦めれば…主様は戻ってこなくなる。それこそ、もう……』
『っ…。過去に必ず沢山死んでるんですよ主様は…っ。主様が死なないように頑張ってるのに…こんな結果なら……っ。』
『フルーレ君…。』
『…すみません。ミヤジ先生…少し、1人にして下さい。』
フルーレ君はゆっくりと歩き出す。
『……っ。済まない、主様。私は……無力だ。』
次回
Day.13『フルーレ・ガルシア』
コメント
3件
主が何回も死んでいることは共有されてるんだ、、、 投稿ありがとうございました!😇✨💕
うわあ…ラトの優しさが逆に辛すぎる。「一緒に死んでくれ」って心の中で思っても言えないもどかしさ、そして最後に自分で首を切っちゃうところ、胸が締め付けられたよ…。主人公が「死を利用するほど醜くなった」って自覚しながらラトを呼ぶシーン、グッときた。フルーレの「もう嫌です」って叫びも響くわ。次回タイトルがフルーレの名前だから、彼の心情が描かれるのかな。続きが気になりすぎる🔥