テラーノベル
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リクエストありがとうございました😭
14話の続きです!!
あの「突然の幼児化」から数日が経った。
体調もすっかり元通りになり、いつものようにQuizKnockのオフィスで仕事をこなす日々。ただ一つ、あの日の翌朝から変わってしまった日常があった。
sgi「おーい、よしあき。この間の動画の構成案、確認してくれへん?」
ymmt「……っ、須貝さん!! だからその名前で呼ぶのはやめてくださいって、あれほど言ったじゃないですか……!」
二人きりの会議室で、資料を抱えた山本が耳まで真っ赤にして抗議する。
須貝は「あはは!」と豪快に笑いながら、ちっとも反省していない様子で山本の頭をガシガシと撫でた。
sgi「ええやん、新鮮で。……で、ほんまは怒りながらも、あの時みたいに構ってほしいんやろ?」
ymmt「ち、違います! 僕はもう大人です!」
プイッと顔を背けて席に戻ろうとする山本だったが、須貝の長い腕がそれを逃さなかった。後ろからひょいと抱きすくめられるようにして、気がつけば須貝が座る会議室の椅子の上——その狭い座面で、須貝の膝の上にすっぽりと囲い込まれていた。
ymmt「わっ、ちょっと……須貝さん、ここオフィスですよ!?」
sgi「誰も来ねぇよ、鍵閉めてるし。ほら、大人しく座ってろ」
並ぶと圧倒的な体格差がある二人だ。
会議室のキャスター付きの椅子がわずかに音を立て、須貝の大きな身体に背中からぴったりとホールドされる。肌に直接感じる温かい体温に、山本の心臓は朝から狂ったような音を立て始める。
ymmt「……あの、須貝さん。もうからかうの、本当に終わりにしてくれませんか? 僕、思い出すだけで恥ずかしくて死にそうなんですけど……」
須貝の首筋に腕を回して甘えたこと。お兄さん、と呼んで泣いたこと。うっすらと残る記憶の断片が脳裏をよぎるたび、山本は消え入りそうな声で懇願した。
すると、会議室のテーブルの上に置いてあった須貝のスマホの画面が、通知とともにふっと点灯した。
何気なくそこへ視線を落とした山本は、次の瞬間、完全にフリーズした。
ymmt「え……っ!? あ、ええっ!?」
sgi「ん? どうした?」
画面に映し出されていたのは、少し大きめの毛布に包まれ、須貝のクッションを抱きしめながら無防備にすやすやと眠る、紛れもない「幼児化していた頃の自分」の写真。
しかもそれは、アプリを開いた先にあるフォルダの中などではなく、スマホを起動して一番最初に目に入るロック画面に、堂々と設定されていたのだ。
ymmt「す、須貝さん……っ! これ、ロック画面にしてるんですか!?」
sgi「おう。時計見るたびに癒やされんだよ、これ」
ymmt「う、うわああ!! ダメです! 誰かに見られたらどうするんですか! 今すぐ消してください、別の写真に変えてください!」
顔を真っ赤にして大慌てでテーブルの上のスマホを奪おうとするが、椅子の上の狭い空間では逃げ場がない。山本の腰を、須貝は大きな手のひらでガシッと抱き寄せて自分の胸元へと固定する。至近距離で合わさる、悪戯っぽく、けれどどこまでも熱を帯びた須貝の瞳。
sgi「嫌だね〜。だってめちゃくちゃ可愛かったし、まじで天使みたいだったから変えるわけないだろ」
ymmt「っ、恥ずかしすぎます……!」
sgi「じゃあさ」
須貝はスマホをパッと裏返してテーブルに置くと、空いた手で山本の少し丸い頬を優しく包み込み、指先で愛おしそうになぞった。
sgi「今から、この画面のよしあきより可愛い顔、俺に見せてよ。そしたら変えてやってもいいぞ?」
ymmt「なっ……、そんなの、無理っ……ん、」
抗議の言葉は、重ねられた須貝の唇によって遮られた。
驚きで丸くなった山本の瞳が、ゆっくりと、蕩けるように閉じられていく。深く、焦らすように何度も角度を変えて交わされるキスに、椅子の背もたれに預けた山本の頭は、あの日の夜のようにふわふわと心地よく溶けていった。
しばらくして、ぷは、と唇が離される。
息を切らし、潤んだ瞳で須貝を見上げる山本の顔は、真っ赤に上気していた。
sgi「……今の顔、ロック画面の100倍可愛い。やっぱり変えるの、やーめた」
ymmt「んもう! 須貝さんの意地悪……!」
sgi「あはは、なんとでも言え。ほら、もう一回」
そう言って再び顔を近づけてくる須貝の胸に、山本は今度は「大人」の自分の意志で、嬉しそうにぎゅっとしがみつくのだった。
(おわり)
コメント
3件

ありがとうございます! 最高過ぎます〜!! これからの投稿も待ってます!!!
よしあき、もう完璧にノックアウトされちゃったね(笑)。須貝さんの容赦ない構い方と、そのロック画面にまで残してしまう執着(?)、本当にこの関係性が愛おしくなるエピソードだったよ。身体は元に戻っても「お兄さん」呼びとか、あの日の記憶が余計に二人の距離を縮めてる感じがたまらない。甘やかし方がずるいなあ、須貝さん。