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私は、ずっと一人ぼっちだった‥
だって私はとても醜く、可愛げすらもない。そんな私は出会ってしまったあの人に、出会いたくなかったあの人に‥
2☓☓☓年
今日も朝が始まってしまった。私の醜い心を強調するかのように輝く太陽の光。私は、朝がとても嫌いだ。私という人間にまで美しい光で照らす太陽の姿がまるで私の姉のようだ。
私の姉は、まるで絵に描いたような人だ。 才色兼備、文武両道でおまけに顔すごく可愛い。私なんかとは大違い。私には姉のようにパッチリとした目も絹のような真っ白肌も、華奢な体も持っていない。持っているものといえば、傷が入っている顔と火傷を負った手だけだ。そんな可愛いらしい姉は、たくさんの人から愛されている。確かにこんなに姉の持っているもの羨ましがる醜い妹より可愛げのある姉のほうが好かれるのは当たり前だと思う。だって私は‥‥‥
「莉子。もうそろそろ起きなさい。」
お母さんが、言った。
「わかりました」
ベッドから重い体をお越し、立った。今日は、いつものような気分が悪くなるようなことはなくとても楽だった。多分朝から太陽の光を少し浴びてから起き上がったからだろうか。