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みら

213
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#⛄️
kaede🍁
84,450
三文小説
991
翌日。
メンバー全員で出演するバラエティ番組の収録日。
楽屋では、それぞれ衣装へ着替えたり、台本を確認したりと慌ただしい時間が流れていた。
その片隅。
ソファには、阿部、渡辺、深澤の三人が並んでぐったりと座っていた。
「……。」
「……。」
「……。」
三人ともどこか疲れたような表情で、ぼんやり天井を見つめている。
そこへ楽屋へ入ってきた佐久間が首を傾げた。
「え、どうした?」
「三人とも魂抜けてるけど。」
阿部はゆっくり渡辺の方へ顔を向ける。
「……翔太のせいだ。」
渡辺はすぐに反論した。
「いやいや。」
「好奇心で着たあべとふっかが悪い。」
「俺は悪くない。」
阿部は思わず頬を膨らませる。
「だって翔太が『似合うよ』って言うから。」
「そうそう。」
深澤も力なく頷く。
「人に選ばせるとこうなるんだな。」
「でも結局。」
深澤は苦笑しながら続けた。
「翔太も試してたじゃん。」
その一言に、阿部が勢いよく頷く。
「そうだよ!」
「翔太も着てた!」
渡辺は少し照れくさそうに笑った。
「……せっかくだったから。」
「サイズ確認も兼ねて。」
深澤は大きくため息をつく。
「好奇心って怖いな。」
「ほんと。」
阿部も遠い目をしながら頷いた。
三人は顔を見合わせると、同時に苦笑する。
その様子を少し離れた場所から見ていた康二が、不思議そうに近づいてきた。
「なぁ。」
「昨日何があったん?」
三人はぴたりと動きを止める。
「……。」
「……。」
「……内緒。」
見事に声がそろった。
「なんやそれ!」
康二が笑うと、近くにいたラウールも吹き出した。
「絶対何かあったじゃん。」
「気になる。」
佐久間まで加わり、楽屋は一気に賑やかになる。
そんな中、阿部はふと自分の衣装を見下ろいた。
今日の衣装は、全身つなぎ。
阿部は心の底から安心したように息を吐く。
「今日の衣装。」
「つなぎで良かった……。」
「何で?」
ラウールが首を傾げる。
阿部は慌てて首を振った。
「な、何でもない!」
その慌てぶりに、渡辺と深澤は思わず吹き出す。
「分かる。」
深澤が笑いをこらえながら頷く。
「今日は安心。」
「うん。」
渡辺も苦笑する。
「しばらくは肌出せない。」
三人だけが意味を理解して笑い合っていると、岩本が楽屋へ入ってきた。
「そろそろ本番準備。」
「集合するぞ。」
「はーい。」
三人は同時に立ち上がる。
顔を見合わせると、また小さく笑った。
昨日の出来事は、三人だけの秘密。
その秘密を共有しているからこそ生まれる、何とも言えない連帯感に包まれながら、三人はスタジオへ向かって歩き出した。
コメント
4件

一気に読みました😁 ニヤケがとまりません。 どれだけ濃厚な夜だったのでしょう🥰 でも何気に嬉しそうな3人だね😂💦
🖤💛❤️の3人はどれだけの数のマークを残したのか?🖤💛は想像出来るけど❤️まで😂 💚💙💜愛されてるね😂