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片隅 ↬ usky
ky ↬ 「 」 us ↬ 『 』 fj ↬ 〔 〕
mob ↬( )
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ky side
あまりにも毎日暇ばかりですることがない、だから散歩によく出かける。今日も何も予定がないから散歩に行って帰ってきたら撮影しようと思ってた。
編集は明日の予定だし…そういや過去のコメ欄あんま見ねぇし帰ったら見ようかな、大体時間経ってからのコメ欄見た方がいい考察とか見つけるんだよな~…
なんて、呑気に考えていた時だった。
(兄ちゃん危ねぇぞ、っ!)
「え?」
後ろから危ないと声をかけられ、何事かと思い後ろを振り返る。目の前には突進してくるトラック。
今から走ったとしても意味が無いだろう、それに近くには小さい子供…巻き込まれるのは俺だけでいい、だから…
ドンッ
(ぇ、っ)
「…ちゃんと生きろよ、僕」
俺は身を投げ出し子供を助けた。
ガンッ
「う”、っ…」
俺はトラックに轢かれ、身体が飛んで行く。落ちた衝撃で身体中に激痛が走る。
あぁ、もう実況者になれないのか?もう二度と戻れなくなるのか?自分の好きなように生きてきたってのに…まだ、死に切れねぇつーの、でも…あ、ぁ…意識、が、、朦…朧と、して…
俺は、頭を強く打ったようで気絶してしまった。
fj side
ピッピッピッ……
病室に心電図の音が鳴り響く。
〔なぁ、いい加減起きたらどうなんだよ…〕
キヨがトラックに轢かれた。それから1ヶ月…そんなに経っていないのかもしれないけれどずっとキヨは目を覚まさない。ずっと傍に居た、傍に居てくれた友人だ…仕事も何もかも放ったらかしでキヨに付き添っている。でも全然キヨは目を覚ましてくれない、キヨを待ってる視聴者達が沢山いてくれているのに。
〔なんで…キヨなのかなぁ、(泣〕
俺は目に涙をためて息を吐くように言ってはいけない言葉を言う。トラックに轢かれる直前、キヨは子供を助けたらしい。その子供が1度お見舞いに来てくれて話を聞いたから。キヨなら自分を削ってでもそうするということは知っていた。知っていたはずだけれど…やっぱり大切な友人かこんなことになってしまえばメンタルやら色々傷がついていく。
〔早く…起きろよ、待ってんだぞ…〕
ky side
〔_ってんだぞ…〕
友人の声で目が覚めた俺はゆっくりと瞼を開ける。視界には白い天井、見覚えのない場所のせいで混乱して飛び起きる。
〔ぇ”っ、〕
「こ、ここ…どこだよ…?」
〔っ、きよ…っ、(泣〕
「は?」
なんでこいつは泣いてんだ?それにここ…病院か、?
〔せ、先生っ…!〕
「えちょ、」
友人は急いで病室を駆け出す。そして友人の声を聞いた医者が俺のいる病室に入ってくる。あまりにも色々なことが起きすぎて頭がパンクしそうだ。
(特に異常は見当たりません。ですが2週間ほどずっと眠っていたので少しリハビリ等を…)
この医者は何を言ってるんだ?というか、あいつ大人っぽくなってねぇか?俺の見間違い?でも性格もちょっと変わってるような、
「あの、今って…」
(今は2025年_)
「は?」
2025年、?そんな訳ないだろ、だってまだ…
〔……先生、これは〕
(…そう、ですね、これは…)
(”記憶喪失“の可能性が高いかと)
〔っ、そう…ですか〕
医者は看護師さんに呼ばれ、違う患者の方へと向かった。
記憶喪失?なんの事だよ…だって俺、お前のこと知って…あれ、?さっき…こいつ、俺の事…”キヨ”って呼んだか?
「キヨ、って…誰だよ、」
〔…そっか、〕
「なんだよ、そっかって!どういうことか説明しろよ!」
〔…ごめん、〕
友人は悲しい顔をして謝ってくる。
なんでだよ、なんで…教えてくんねぇんだよ、
fj side
キヨが記憶喪失になった。まるで夢の話のような苦痛の話だ。なんで、キヨなんだろうな…俺だったら、こいつらの恋…邪魔しなかったんだけどな、
「なぁ…」
〔ぇ、あ…何?〕
「…2025年っつー事はよ、仕事してんだろ?」
〔え…ぁうん、〕
「なんの仕事してんの?」
今あまり聞かれたくない話をされてしまった。どうしようか、バンドのことを話してもいいのかもしれないが記憶を取り戻すなら…
〔実況者だよ、(笑〕
「へぇ、実況者…なぁ」
〔変でしょ?〕
「どこがだよ、別にいいじゃん。大変そうだけど」
〔まぁ、大変だけどそれなりに…〕
「え”、ガチかよ…」
これが、この返答が最適だろう。それと、早く皆に伝えよう。キヨが事故に遭ったことは皆知ってる。
〔ごめん、キヨ…ぁ〕
「…まぁいいよ、何?」
〔…俺、皆に伝えなきゃ…お前が起きたこと〕
「ぇ、あ…そっか」
〔また絶対見舞いに来るから〕
「…おう」
〔じゃぁ、またね〕
「またな」
俺はキヨに手を振り病室を出る。早く伝えなければ、一刻も…うっしーには早く。
ky side
「はぁ~ぁ、暇だな」
こんな暇ならあいつのチャンネル名ちゃんと聞いておけばよかった。連絡先に知らねぇやつ結構いたけどあいつら誰だったんだろ、今度聞いてみるか…
(××さん、リハビリ行いましょうか)
「あ、はい」
あれから何ヶ月か経って俺は無事仕事に就けた。まぁ、楽しいなんて思うことは無いが何となくできているとは思う。もっと、好きなように生きてみたかったけどな。
夜、1人寂しく明かりが照らされる道を歩いていく。今の仕事について考えながらお腹が空き、コンビニに寄る。
ドアが開き、コンビニに入った時目の前にいる人に目を奪われる。その人は俺よりも身長が低く、センター分けに眼鏡。
なんだろう、この感覚…久しぶりに感じるし、なんだか見覚えのあるような人…
「ぁ、」
ダメだ、こんな何も知らない人をまじまじと見てしまえば変に思われてしまう。
そう思い俺は弁当の方へ足を運ぶ。夜ということもあり、いいものがあまり残っていない。かと言ってこんなことは日常なのだ。
弁当を買い終わり、やっと家に帰れるとコンビニから出る。外から入る熱風。そのせいで少し疲れが出てきそうになるがもう家に帰れるので踏ん張り歩き出す。その時に後ろから声をかけられる。
『あの、っ』
「…?」
後ろから声をかけられるといつもは不思議と怖いのだがこの人に声をかけられても怖くない。なぜなのかはよく分からないがまぁいい。話しかけてきた人はさっき目を奪われてしまった人だ。
「…どうかしましたか?」
『ぁ……えっと、』
「あの、用がないなら…」
『こ、これ…俺の連絡先です、もう入ってるだろうけど…』
「はぁ、」
『…少しでも思い出せたら、連絡ください。いつでも待ってます。では、』
相手はそそくさと小走りで俺の家の方面と逆に走っていった。
「なんなんだ、?あいつ…」
不思議と胸がざわつく、そのせいで不安が込み上げてくる。自分が事故を起こしたことを覚えてはいないが知ってはいるのだ。それに、身体はその恐怖を覚えているようで身体が震える。
「…帰ろ、」
帰って早々、リビングのソファに顔を潜らせる。
「あ”~!!!つっかれた、」
ソファの上に置いてある猫のぬいぐるみを見て抱きしめる。変な顔をした猫だけれど、俺は可愛いと思う。変だって言ってるのにおかしいかもしれないが、何かと愛着が湧いているのだ。それにそのぬいぐるみを見ると何かがぼやけて頭に浮かんでくる。まぁ何かは全然わかんねぇから放置してるんだが。
「…風呂、入ろ」
俺は立ち上がり風呂のスイッチを押す、秋のはじまりとはいえこの暑さは異常だろう。それに、仕事の疲れを癒したい。
あぁ、そういえば…あのメガネから貰った連絡先…確認してみるか、?『もう既にあるとは思うけど』とは言っていたが記憶を無くす前の知り合いなのか?かと言ってもあまり人と関わろうとは思えないから連絡はしないだろうな…
そんなことを考えながらスマホを取り連絡先を確認してみる。あのメガネの言う通り連絡先はあった。『牛沢(うっしー)』という名前で。
「う、牛沢…?それにうっしーってなんだよ…」
名前に躊躇いながらもあだ名かなんかだろう。まぁそれはいいとして、過去のことを知りたいと思って俺はメールを開こうとしたその時、風呂の湧き終わった音がなった。
「…まぁ、後ででいいか」
俺はスマホを置き風呂へ向かう。
風呂から出て、さっき見ようとしたメールを開こうとスマホをつける。スマホには1件の通知が入っていた。あの時の友人からの電話だった。
流石に折り返しした方がいいやつだろうな、飯食いてぇけどすぐ終わりそうだし掛けよ…
俺は友人に電話を掛け直す。直ぐに友人は気づいたようで電話が繋がった。
「どした~?」
〔ぁ、元気?〕
「おー、元気」
〔なら今度飲み行かね〕
「急だな」
〔ヒラとかこーすけ達…それに、他の人にも会わせたくてさ〕
「何それ、知らねー人もいるって訳?」
〔まぁ、キヨが知らないだけだけど〕
「つーことは、俺が事故に遭う前の友人ってことか」
〔そうそう、ずっと顔合わせてないからあっちも心配になっちゃったみたいでね…一応事故のことは伝えてたけど…(笑〕
「ん…~、まぁ人見知りみてーになるかもだけどいいなら」
〔あ、大丈夫。多分知ってる〕
「なんでだよ」
〔だってもう10年以上の付き合いだよ多分〕
「多分かよ」
〔でもそれくらい仲良くしてたってこと〕
「へぇ、まぁ日付分かったら伝えて」
〔了解、じゃあね〕
「あ、待って」
〔ん?〕
どうしよ、牛沢ってやつのこと聞いた方がいいのか?放置してたらずっとモヤモヤするよな…そういうの嫌だし聞くだけ聞いとくか。
「牛沢ってやつ誰か知らね?」
〔ぇ、あ~…俺と同じ実況者だよ〕
「実況者…ならなんで俺の連絡先に入ってんだ?話したこともないのに」
〔前はあったんだよ〕
「ほぉん、」
〔まぁその飲み誘った時に居るはずだから話してみればいいじゃん〕
「ぁや…今日コンビニ行ったらそいつに連絡先渡されたんだけど」
〔えぇ、大胆なことしたなうっしー…〕
「うっしー?それ愛称?」
〔まぁ、そうだね〕
「あっそ」
〔興味ないみたいだね〕
「まぁそんな知らねぇやつだし、今の時点で頭パンクしそうだわ」
〔あらま〕
「何その反応。キモ」
〔辛辣!!!〕
「へーへー、もうそろ切っていいか?」
〔酷いな~、まぁまた今度伝えるよ〕
「おけー」
電話を切り、やっと一息つく。牛沢というやつとの連絡を見るのを忘れ、顔を埋めたソファに腰掛けて飯を食う。
別にコンビニで食べなくても金はあるからいいんだけどやっぱりこれが一番合ってる気がする。そういや口座確認してみたらすげぇ金あったからなんなんだって思ったなぁ、前の俺…どんな仕事に就いてたんだろ。色々部屋調べたらゲーム機がそのまま置かれててパソコンもあったな、パスワードとか忘れたっつーか知らねぇから開けずにそのまんまなんだけど。まぁ、きっとその仕事には戻ることがきっとできないんだろう。別に今の日常に満足してるからいいけど…
飯を食い終わり、暇になったのでテレビを見る。
俺は前からテレビを見るのが好きだ。だからすることなんてテレビくらい。ゲームなんてやってる暇がないんだから。でも…なんだか寂しいようにも感じるな…知らねーけど。
時間が経ち、夜22時30分を回った頃だ。ずっとテレビを見ていたせいで眠ってしまって急いで飛び起きる。
「ぁ”~…?」
「って!俺いつの間に寝てたんだよ!あ~、やらかした…仕事残したっつーのに、」
俺は急いで仕事用のパソコンを開き、仕事を始める。こんな家に帰ってまで仕事するとは…すげぇ社畜みて~…つーか、社畜だな。
はぁぁ、こんなしんどいんだったらフジみてーに実況者でもやってみれば良かった…必要な道具とか全部揃ってるし……?あれ、?なんで、道具全部揃ってんだ?ゲームがあるのはわかるとして他のものはあまり日常で使わないもの…もしかして、前の俺…実況_
~♪
「わ、っ!?」
「なんだ、フジかよ…今日もう電話したのになんだ…」
突然の電話に驚くが電話をとる。
〔お、またまた悪ぃな〕
「何…ねみーし仕事しねーと行けねえんだけど」
〔あや、日程決まったからさ〕
「早くね?」
〔皆暇だからすぐ気づいてくれんの〕
「それ言うっていいやつ?」
〔…まぁ、置いといて〕
「うっわ」
〔うるさいな~…キヨだって_〕
「…何?俺だって、って?」
〔あ…~、なんでもね〕
「ふぅん、もしかして俺前は実況者だったり?」
〔……そ_〕
「まぁそんなわけねぇか」
〔ぁ、〕
「ん?なんか言ったか?」
〔いや、なんでもない〕
「あっそう、てか日程は? 」
〔明後日〕
「早」
〔日曜だからキヨも仕事ないでしょ〕
「まぁ、」
〔じゃ、また明後日ね〕
「へーへー」
〔じゃ、おやすみ~〕
俺は「おやすみ」と返事をせず電話を切る。急に予定ができてしまったので仕事を早く終わらせなければいけない。あんなふざけたこと考えてたなんてアホらしい…
「さて、仕事すっか…」
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第一話終了でございます。一応二話目作る予定というか作れるとは思うのですが結末まで持って行けるか分からないのでそこのところ許してください💦
(実はこの物語一度書いて投稿して消して書き直したやつです。終わってる)
9月入ったので自分用のタブレット貰おうかな…なんて思ってるのでもしかしたら違う垢になりますが絵描きする可能性あるかもです。かと言ってデジタル絵描きしたことないので投稿すっごく遅くなります。(+受験🥺)
次回 ↬ 二輪挿し(🔞)(uskygt)