テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
19
#etさん愛され
夜も遅くなって、王様ゲームはようやく終了。
「いや〜おもろかった!」
「腹痛いくらい笑ったわ」
メンバーたちは片付けをしながら、まださっきの空気を引きずっていた。
特に——。
「なぁ、じゃぱぱ」
「ん?」
「“付き合ったらだめ?”って何?」
「うわまた始まった」
一気にニヤニヤし始める全員。
じゃぱぱは苦笑いしながらジュースを片付けてるけど、耳はまだちょっと赤い。
「いや、ノリっていうか……」
「ノリであんな顔せんやろ!」
「ガチだったじゃん!」
「うるさ!」
その横で、たっつんはソファに埋まって顔を隠していた。
「たっつんはー?」
「返事しないんですかー?」
「せぇへん!!」
即答。
なのに。
じゃぱぱが近くに来た瞬間だけ、ちょっとだけ静かになる。
それを見逃すメンバーじゃない。
「距離感変わった!」
「意識してるやん!」
「お前らほんま黙れ!」
⸻
やがて解散時間。
「じゃ、また明日ー!」
「おつかれー!」
みんなが順番に自室に帰っていく。
そして最後に残ったのが、じゃぱぱとたっつんだった。
妙に静か。
さっきまであんなに騒がしかったのに、二人きりになると急に落ち着かない。
たっつんは下を向きながらぼそっと言う。
「……じゃぱぱさ」
「ん?」
「みんなの前でああいうこと言うなや」
じゃぱぱは少し笑った。
「ごめん。思ったより本音出た」
「っ……!」
たっつんが一気に黙る。
じゃぱぱはたっつんを見つめながら続けた。
「でも、嫌そうじゃなかったから」
「……」
「ちょっと期待した」
その言い方がずるかった。
たっつんは視線を逸らしたまま、小さくため息をつく。
「……期待くらいなら、勝手にしとけば」
数秒沈黙。
そして。
「それ、かなり嬉しい」
じゃぱぱがふっと笑った。
たっつんは「知らん!」って言いながら部屋に戻ろうとする。
でも、自然に並んで歩き始めた。
少しだけ肩が触れる距離で。
続くー
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!