テラーノベル
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「…………他の男作ったら…………耐えれねえよ」
静かな部屋の中で、爆豪がぽつりと呟いた。
腕の中では、出久が何も知らずに眠っている。
「俺の出久なのにな……」
「…………💤」
返事はない。
爆豪は眠っている出久の顔をじっと見つめた。
「……俺ら、付き合ってんだよな」
付き合っている。
それなのに、出久が誰かと話しているだけで気になる。
楽しそうに笑っていれば面白くない。
自分の知らないところで誰かと過ごしていると、胸の奥がざわつく。
「誰かに名前呼ばれてんのも嫌だ」
「褒められてんのも嫌だ」
「俺の知らねぇ奴と二人でいるのも……全部嫌だ」
言葉にするほど、自分でも呆れるくらい重くなる。
それでも、止められなかった。
「……俺、余裕ねぇんだよ」
出久の手を取る。
眠ったままの指が、わずかに動いた。
「……俺以外の奴を好きになったらどうすんだよ」
「…………」
「俺じゃねぇ奴の隣にいるようになったら?」
答えは返ってこない。
それが余計に不安だった。
「……耐えられねぇ」
爆豪は出久の手を握り直す。
「俺は、お前がいねぇとダメなんだよ」
「…………ん……」
「……出久?」
「かっ……ちゃん……💤」
「…………」
寝言だった。
けれど、自分の名前を呼ばれただけで、胸の奥が一気に満たされる。
「……俺がいるだろ」
眠っている出久の手を握ったまま、低く囁く。
「ちゃんとここにいる」
「だから……俺の知らねぇところに勝手に行くな」
「俺に何でも言え」
「誰といるかも、どこ行くかも、帰る時間も……全部」
「…………」
「……嫌か?」
当然、返事はない。
爆豪は少し黙ったあと、出久を抱き寄せる。
「……俺、お前のことになると重てぇからな」
それでも腕は緩まない。
「覚悟しとけ」
「俺は、お前を手放す気なんかねぇ」
「…………」
そのまましばらくして、出久が小さく身じろぎする。
「…………ん……」
「……?」
出久の腕が、眠ったまま爆豪の身体に回る。
「…………ギュ」
「…………」
「……おい」
「…………💤」
「……そんな無防備に抱きついてくんなよ」
口ではそう言いながら、爆豪もすぐに抱き返す。
「……俺の理性削ってくんなよ……♡」
「…………ん……」
「……可愛い顔しやがって」
寝起きの出久の表情を思い出したのか、爆豪の口元が緩む。
「……ほんっと、俺をどうしたいんだよ」
「…………💤」
「……俺だけ見てろ、なんて言うつもりはねぇ」
「……けど、俺が一番じゃなきゃ嫌だ」
「お前の隣にいるのは俺がいいし、お前が帰ってくる場所も、俺のところがいい」
そして、眠る出久の髪をそっと撫でる。
「……ずーーっと一緒だ♡」
「…………💤」
「何回生まれ変わったって、俺がお前を見つける」
「……出久は、俺のだ」
「誰にも渡さねぇし、俺が大事にする。俺が一番近くにいる」
「…………かっちゃん……」
「……ん?」
「…………好き……💤」
「…………」
爆豪はしばらく何も言わなかった。
やがて、隠しきれないほど嬉しそうに笑う。
「……知ってる」
繋いだ手を、もう一度ぎゅっと握る。
「俺もだ。……死ぬほど好きだ♡」
そして翌朝。
「…………ん……」
出久が目を覚ますと、昨日と同じように爆豪の腕の中だった。
「……かっちゃん?」
「…………」
眠っているように見えた爆豪の腕が、出久を抱く力を強める。
「……どこ行く」
「わっ……起きてたの?」
「今起きた」
「お水飲みに行きたいんだけど……」
「……言ってから行け」
「え?」
「黙っていなくなるな」
「…………」
「俺、昨日言っただろ」
「……うん」
「お前が見えなくなると落ち着かねぇんだよ」
「……重い」
「知ってる」
「……ほんとに?」
「ほんとだ」
「……そんなに?」
「そんなにだ」
そう言って、爆豪は出久の手を取る。
指を絡めて、離さない。
「俺、お前のことになると余裕なくなる」
「……かっちゃん」
「だから覚悟しとけ。これからもっと重くなるからな♡」
「………」
「……何だよ」
「……ちょっとだけ、嬉しい」
「………………クッソ」
「可愛い顔しやがって」
「え?」
「……俺の理性削ってくんなよ……♡」
ぎゅっ。
「わっ……」
「……離さねぇからな」
「朝から……」
「関係ねぇ」
「……かっちゃんって、本当に重いね」
「当たり前だろ」
爆豪は出久を抱きしめたまま、耳元で低く囁く。
「……お前の恋人なんだからな」
「俺は、お前が思ってるよりずっと重ぇぞ」
「……それでも、俺のそばにいろ」
「………ずっとな♡」
#曲パロ
出久推し
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コメント
3件
もう……胸がいっぱいです。爆豪の「耐えれねえよ」から始まる独占欲の重さと、その奥にある不安が本当にリアルで。寝てる出久にだけ見せるこの脆さ、たまらないです。朝になって「どこ行く」って腕を離さないシーンも、重いって自覚してるのに「これからもっと重くなる」って言い切るところ、最高でした。それに「ちょっとだけ嬉しい」って返す出久の可愛さ……もう尊すぎて叫びたくなりました。永続の約束まで、素敵なエピソードをありがとうございます🌷