「また梯子か、」
しばらく進んで行くと、梯子が目に入った
「 私 1 平気 ! 上 行く 可能 !」
「えまじ?大丈夫そ?」
私は黒髪の怪異を床へ下ろした
「えーっと、” 私 先 上 行く ” 」
私はそうジェスチャーすると、黒髪の怪異は頷き、私は梯子を登っていった
途中、隙間から変な男が見えたが、とりあえず薙刀をブッ刺しといた
「っし、あの黒髪大丈夫か?」
私は梯子を登り終わり、下を覗こうとした瞬間
「 わっ ! 」
「ウギャァァァァ!!」
いきなり梯子から顔を出した黒髪の怪異が現れた
「 あなた 驚いた ! 」
「た、頼むからマジやめてくれ、心臓に悪すぎる、」
「 楽しい ?」
「えぇ?んー、まぁ、何もないよりかはな」
「 あなた 楽しい ! 私も 楽しい !」
「、楽しんでんならいっか」
私は再び黒髪の怪異を小脇に抱え、道を進んだ
「にしても、ここら辺は湿気がエグいな、
すっげぇジメジメしてるし、」
「 あなた 困る ? 」
「いやまぁ、困ってる訳じゃないが
地味に嫌なんだよなー」
しばらく歩いていると、とある部屋に行きつき、そこにはまた怪異がいた
「なんだあれ、怪異か?」
「 私 彼 嫌い ! 」
「怪異にも嫌いって概念あるんだ、」
私は黒髪の怪異を下ろし、座り込んでいる怪異に近づいた
「 人間 !」
「 人間 あなた 私 遊ぶ ! 」
「おん?遊んで欲しいんか?」
「 私 したい あなた 食べる ! 」
「ねぇ待ってホントに勘弁してください」
「 あなた 人間 興味 ! 」
すると、黒髪の怪異がピンク髪に近づいた
「 彼女 食べる ダメ 」
「 血 OK ? 」
「 ダメ ! 」
「んー、人間ってそんな美味いのか?
怪異の基準はよくわかんねぇな、」
「 彼女 私 だけ
あなた 触る ダメ」
「あらやだ嬉しい」
その後、ツギハギはほっといて私達はまた道を急いだ
すると、今度は椅子とテーブルのある部屋に着いた
「 あなた 休む ? 」
「そうだな、” 私 少し 休む ” 」
私は黒髪を床へ下ろし、椅子へ腰掛けた
「どーすっかな、ここから帰ったとしても
怪異に誘拐されてたなんて言ったら殺されるかもなー」
あのジジィ共は頭が硬ぇからなぁ、
えどっちにしろ詰みやんウケる
「うぁぁぁ、どっちにしても詰みかよ!
いやまぁ、生まれた瞬間から詰んでんだけど」
私が机に突っ伏し、そう嘆いていると
「 あなた 困る ? 」
私の膝上に手を乗せ、私の顔色を心配そうに覗く黒髪の怪異がそう言った
「黒髪ぃ、お前だけだぞー、私の味方は」
私は黒髪の怪異の頭を優しく撫でると、黒髪は嬉しそうにした
「そういや、” あなた ここ 世界、? 出る 知る ? 」
「 出る ? 」
黒髪は少し考える素振りを見せると、首を振り
「 私 ではない 知る 」
「知らねぇかー、まぁここにいてもあっちへ帰っても、多分殺されそうだし、良いかな」
そうして、しばらく黒髪と遊んでいた
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この世界、彼女はこの世界の住民ではない
彼女は元いた世界に戻ろうとしている
、そんな事、させたくない
彼女を帰したくない、彼女をずっとここへ縛りたい
彼女の温もりを無くしたくない、彼女は私のモノだ
「おぉ、お前中々サラサラやな」
「 私 嬉しい ! あなた 遊ぶ ! 」
あなたは、誰にも渡さない
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