黒髪と一通り遊んだ頃、私達は先へ行く事にした
「うし、んじゃあそろそろ、」
私が立ち上がった瞬間、凄まじい揺れが襲い、揺れが収まると次は不気味な笑い声が響いた
「 あなた すべき 引き返す ! 」
「チッ、次から次へと、」
私がそう呟いた瞬間、椅子が持ち上がり
私に向かって飛んできた
私は隣にいる黒髪に目を向けた
ここで弾いたら、コイツに当たっちまうかもしんねぇ、なら、
「うぐっ!!」
私の額に椅子が当たり、私は黒髪を抱え
その場を後にした
「ぜぇ、ったく、休憩した後に襲ってくるんじゃねぇよ、」
しばらく走り、目についた扉に入り込むと
ずるずるとその場に座った
「 あなた 血 ! 」
「えぇ?あぁ、大丈夫だよこんくらい」
額を触ると、少し手に血がついた
「はぁ、にしても疲れた、」
私はそのまま扉にもたれかかり、ため息を溢す
「 あなた 悲しい ? 」
すると、黒髪は私の頭を撫でてきた
「 いいこ いいこ 」
「、、、」
私は撫でられる感覚と、黒髪の声を子守唄に、眠りについた
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「お前は一族の恥晒しだ!」
「穢らわしい、あの子に近づくと穢れてしまいますよ!」
これは、記憶か
「鈴華様は怪異までも退治できるのに、」
鈴華、あぁ、あの快楽殺人鬼か
そして、私の妹
「ねぇ、出来損ないのお姉さん?それ、私に渡しなさい これは命令よ!」
そういや、コイツのせいで学校での立場無くなったんだっけ
「桜花さんって鈴華ちゃんのお姉さんだよね?なんか、鈴華ちゃんと全然違うよね」
当たり前だ、私はあの殺人鬼とは違う
私は、
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「、ん、」
目を覚ますと、私の膝上には黒髪の頭を置いてあり、眠っていた
「寝ていたのか、」
私は伸びをしていると、
「あれ、誰かいる?」
「おん?」
扉の開閉音が聞こえ、振り向いてみると
そこにはレインコートを纏った怪異がいた
「おいおい、また怪異かよ」
私は黒髪の頭をそっと床へ置き、レインコートを警戒した
、、ん?ちょと待て
「お前、言葉が分んのか?!」
今気づいた、コイツ今日本語喋ってたぞ?!
「う、うん、僕ここに住んでる怪異じゃないから」
「マジか、つう事はお前は地上から来たんだな?」
「うん、君は人間なの?」
「まぁな、どっかのケチャップ野郎に誘拐された」
「ケチャップ、?」
その時、黒髪が起き上がった
「 ? あなた 彼女 知り合い ? 」
「お、起きたか黒髪」
「黒髪、」
私は黒髪を抱え、レインコートに向き直った
「レインコート、お前も来いよ」
「え?良いの?」
「お前も戻りてぇんだろ?なら一緒に行動しようぜ
ここ危ねぇし」
「、わかった
そういえば、何でその子抱えてるの?」
「なんかコイツ足悪そうだから、なるべく負担掛けさせない方が良いかって思ったから」
「な、なるほど、」
テッテレー⭐︎おめでとう!
レインコートが仲間に加わったよ!
だから良いって
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レインコートぱいせん、男性にしました!
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