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次の日…

……今日は尋問官さんと普通に会話する日だ、楽しみです!


『時間はまだだから、朝ごはんを食べに食堂に行こう』


ノワールは朝ごはんを食べに自室から出て行った




……数分後……



―――食堂―――




食堂に入るとパンの香りがした。そして、今日は3番さんと4番さんと9番さんが居た


〚お隣失礼します〛


わたしは3番さんのお隣に座りました。


トレイを両手で持ちながら、そっと椅子を引いて腰かけた


「おはようございます。2番」

〚おはようございます。3番さん〛

「いきなりですが、昨日は何がありましたか?」

『尋問の事かな?』

〚昨日はこんなことがありまして〛

〚かくかくしかじか〛


わたしは3番さんに昨日の事を話した


「そんな事があったんですね。」

〚はい〛

「ありがとうございます。」

「2日後の参考になりました。」

「あと、昨日の事は忘れてください」

〚なんでですか?〛

「あの憎き人に似てきてしまったからです。」

「もうしないように、改善をする予定です。」

〚……8番かな?〛

「それでは、失礼します。」


3番はそう言って去っていった


「…あのすみません」

「なんでしょうか?」

「お肉食べて貰ってもいいですか?」


離れて聞こえてきたのは、4番さんと9番さんの会話でした


「いいですよ。」

「ありがとうございます!」

『4番さんは肉にトラウマがあるらしい…』

「それでは」


4番さんは9番さんから離れて行ってしまった


9番はどうやら、友達の代わりに参加した子で、友達の風邪が治るまでの間、わたし達と同じように研究を手伝う感じらしい


『そろそろ、お話の時間だ』

〚ごちそうさまでした〛


ノワールは食器を片付けて、食堂をでた




―――廊下―――


食堂を出ると、廊下にはまだ朝の静けさが残っていた。


あの頃の記憶を思い出すけど


『今日は、普通にお話ができるって……楽しみ』


そう思うと、ほんの少しだけ足取りが軽くなった気がした。


「あっ、おはよう!」

〚おはようございます〛


わたしは昨日の尋問官とあって挨拶をしました。


「リーダーさんが少しだけなら良いって言ってたから」

〚そうですか〛

〚それでは、昨日貴方は何を見たんですか?〛

「…実は、君の心の中に入って…、君の気持ちを見たの」

「これに触れてみて」


尋問官さんは謎の紙切れを渡した


〚…わかりました〛


ノワールは紙切れに触れてみた



……数分後……




「……」

「…ノワール大丈夫?」

〚ありがとうございます。〛


少し思い出したくない記憶が蘇った


「…嫌なこと、思い出してない?」

〚平気です〛

「…そっか」

「ねぇ、こっちからも聞いていい」

〚何をですか?〛

「被験者どうしはなぜ、番号で呼ぶ感じなの?」

〚実は…ここでは被験者どうしは本名で呼ぶことを禁止していて、自分からも名前を教えるのも禁止な感じらしい〛

「なんでそんなルール作るんだろう!」

〚わたしにもわかりません。〛

「私も本当の名前で呼んで欲しいのに!」

〚そうですね〛

「そっかー」

「ありがとうね、色々聞かせてくれて」

〚わたしからもありがとうございます。〛

『わたしもあんな風だったら、姉様と離れずに済んだのかな…』


そう言って、尋問官は離れて行った


『私も自室に帰ろうかな』


ノワールは自室へ戻ろうとした瞬間……


『あれは6番さんだ。』


私はそこには顔が青い6番が倒れているのを見つけました。


〚大丈夫ですか〛

「……」

〚あの、大丈夫ですか〛

「……」

『どうやら、貧血で倒れていたみたい…』

『6番さんの自室に連れて行こ』




……数分後……


――6番の自室前――


『そろそろ6番さんの自室に着くけど…』

『どうして、倒れたんだろ…』

〚少し、失礼します。〛


わたしは6番さんの袖をめくった、彼の腕には傷跡があった、そこからはまだ血が出ていた


『どうして、そこに傷跡が…』

『とりあえず、巻く物を……』


(コン…カラカラカラ)


ふと足元で音がした。


廊下の隅から、白い布の巻かれたもの――包帯が、転がってきた。


『誰が……』

『今は6番さんの治療だ』


ノワールは6番の治療を行なった。




……数分後……


「………」

〚起きましたか?〛

「……!」


6番は目を大きく開いて、驚いた


〚驚かせてしまいました?〛


6番は口を小さく動かして


「…いき」

〚平気なんです〛

「……ん」

〚そうですか、何かあったら言ってください。〛

「……がとう」

〚どういたしまして〛

〚それでは、失礼します。〛

『6番さんには初めて会ったけど…あんなに声が小さいなんて……』

『誰にも気づいてほしくないのか、それとも……』


ノワールは扉の前で、ひと呼吸ついた。

『――自分に、少し似てるかも』


そう思ったあと、静かに部屋を出た。




―――ノワールの自室―――


『彼はなぜあそこで倒れていたのかな…』


ノワールはベッドに背を預け、天井を見つめながら考える。


『自傷…だったのかな』

『あの傷、深くはなかったけど……』

『彼はなぜあんな事をしたんだろ……』

『今は考えてのをやめておこう…』

『6番さんだけで考えたいことかもしれないし』


ノワールは静かに眠りについた


続く……

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