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ゆき
66
しおん
14
第4話 最高のお菓子を作るために
桜の花びらがほとんど散り、校庭の木々はほとんどが真緑色の葉っぱになった頃。
新しいクラスにも少しずつ慣れ始め、学校にはいつもの日常が戻り始めていた。
私は3年B組ののあ。私は小さい頃からお菓子作りが大好きだったので家庭科部に入ったんだけど、なんとお菓子作りの才能があったようでお店級のお菓子が作れるの!そして三年生になり家庭科部の部長になったの。でも…最近なぜかお菓子があんまりおいしくないようにかんじるの。見た目も完璧、味も食感も全て完璧。なはずなのに、何か足りない。でも何が足りないのか分からない。なんでなの…?
🧡「…先輩!のあ先輩!!」
このこは家庭科部の後輩のえとちゃん。
🩷「あ!ごめんえとちゃん!!ちょっと考え事してて…」
🧡「大丈夫ですか?」
🩷「う、うん!平気、平気!!」
やっば!ぼーっとしてた〜、前から赤髪の男の子と金髪の男の子が歩いてくる。赤髪の男の子は困った表情を浮かべていて、金髪の男の子は不思議そうな表情をしている。なんか私とえとちゃんみたいだな笑(えとちゃん不思議そうな顔してるし)
🧡「それじゃ私今日裏門から帰るので!」
🩷「うん!ばいばーい!」
🧡「さよーなら!」
その後、私は家に帰ってからもずっと、とりつかれたかのようにお菓子を作り続ける。
🩷「もっと完璧に…もっとおいしく、きれいに…」
のあ母「のあ?大丈夫?」
びっくりした!お母さんか。ブツブツ言ってたの聞こえちゃったかな?
🩷「あ、お母さん!帰ってたの」
のあ母「またお菓子を作ってるの?」
🩷「うん、もっと…おいしくつくらないと…」
のあ母「そう…無理しないでね」
🩷「分かってるって〜」
それから約一ヶ月後
廊下を歩いているとふとあるチラシが目に飛び込んできた
『お悩み解決部』
困ったことがあれば、なんでも相談してください。場所:〇〇、部長:3年A組じゃぱぱ、副部長:3年A組たっつん
その文字を見て、じゃぱぱさんってちょっと有名な人だよね?たっつんさんは確かテスト学年2位の…この人たちなら…と少しだけ期待を胸に放課後行くことにした。
放課後、私は自分で作ったスイーツが入った箱を持ちチラシに書いてあった場所まで行く。
🩷「ここか…」
私は意を決して扉をノックするコンコン。
💚「どうぞ!」
なかから男の子の声がしたのでゆっくり扉を開ける。奥には赤髪の男の子と金髪の男の子。あれ?なんか見たことあるような…まあきっと同じ学年の人だから見たことあるんだな。
💚「……」
男の子が目を見開く。
💚「あ!」
🩷「?」
え、何?
💚「君、あの時の!」
あの時…?と首を傾げる。
🩷「……?」
横の男の子が小声でなにか言ってる。
💛「ーー?」
💚「ーーー。」
💚「ーーー!」
何を言ってるかは聞き取れない。
💚「俺、君が困ってそうだったのを見て、この部活思いついたんだよね!」
🩷「は、はぁ……」
私は少し反応に困り苦笑いをする。この人は何を言ってるんだろう。ここに来たの間違いだったかな笑
💛「ーー」
💛「ーー」
また隣の男の子が小声でフォローをする。
💚「あ」
慌てた様子の男の子。
💚「ご、ごめんごめん!笑」
なんだか面白くて私は少し笑った。
🩷「えっと……」
ゆっくり頭を下げる。
🩷「相談したいことがあります」
💚「もちろん!」
男の子たちに椅子を勧められ座る。
🩷「私は、のあです」
💚「じゃぱぱです。」
💛「たっつんです。」
🩷「家庭科部の部長をしています」
💚「部長!?」
🩷「はい」
私は自分でもわかるくらいの困った笑い方で言った。
🩷「実は……最近、お菓子作りが上手くいかなくて」
💛「お菓子?」
🩷「はい」
私は持ってきた箱を机の上に置いた。
🩷「何度作っても、完璧にできているはずなのに……何か足りない気がするんです」
じゃぱぱさんが箱の中身をじっくり見る。
💛「じゃあ、食べてみてもいい?」
🩷「はい」
たっつんさんが一口食べる。
💛「……」
🩷「どうですか?」
たっつんさんは少し驚いた顔をした。
💛「普通にめちゃくちゃ美味しい!」
🩷「そうですよね…」
やっぱりみんなそう思うよね。じゃぱぱさんも食べる。
💚「ほんとだ……美味しい!」
💚「でも、のあちゃんは納得してないんだよね」
このまま美味しいから大丈夫で終わると思っていたので少し驚いた。
🩷「はい」
私は頷いた。
🩷「もっと美味しくできるはずなんです」
💚「のあちゃんはなんで家庭科部に入ったの?」
🩷「小さい頃に、お母さんとよくお菓子作りをしていて。今もたまに一緒にしてるんですけど、その時にお母さんが褒めてくれて」
あの頃の記憶がフラッシュバックする。とても楽しく嬉しい記憶。
💛「いいお母さんだね」
🩷「おいしいって、すごいって言ってもらえて、それがうれしくて、お菓子作りが楽しくなりました。だから家庭科部に入りました。」
じゃぱぱさんとたっつんさんは少し考えてる様子だ
💚「んー、何が足りないんだろ…」
💛「一回作ってるところ見たいかも、見せてくれる?」
作ってるところ…?それでなにかわかるのかな?まあいっか。
🩷「わかりました。明日家庭科室に来ていただけますか?」
そして後日。なんでも相談部の方たちが家庭科部の活動を見学することになった。
ここまで読んでくださりありがとうございます!
こちらは番外編となっております。番外編なので少しだけじゃぱのあ要素が入ってきます。
本編は基本的に全てじゃっぴ視点となっておりますが、番外編ではのあちゃんやその他の人の視点も見られます。(もしかしたらじゃっぴ視点も投稿するかもしれませんが)
本編では見られなかったのあちゃんの心情が見られて面白いですね笑のあ視点2(本編の第5話愛ってやつ)では恋愛的要素が入ってくる予定です!
コメント
1件
わあ、第1話、読ませていただきました! のあちゃんの「完璧なはずなのに何か足りない」っていう感覚、すごく分かる気がします。お母さんと一緒に作った楽しい記憶がフラッシュバックするところ、じんわりきましたね。 じゃぱぱくんが「君が困ってそうだったからこの部活作った」って言うシーン、思わず「えっ」ってなりました。何か縁がありそうな予感…! たっつんくんの「作ってるところ見たい」っていう提案も具体的で、二人の組み合わせがいい味出してます。 続きが気になります〜!