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3、こさめの推理
琉偉「今日から、三者面談かぁ…」
樹里「華奈が居なくなって…丁度、1年」
こさめ「華奈ちゃん…、」
そうだった…。華奈ちゃんは、去年。小学六年生の時に此処で居なくなった。そして、その日もまた、三者面談だった。
こさめ「ねぇ?樹里。」
樹里「何、?」
こさめ「この学校ってさ?、入学生と卒業生、全員が乗ってる本あったよね?」
樹里「あるとは…、思うけど、図書館にあるかは…」
秀「貸し出しされてる」
こさめ「ガチ!?」
琉偉「借りるつもりか?」
こさめ「うん!」
琉偉「まさか…、正気か⁉︎」
こさめ「正気だけど?」
秀「この学校は、創立276年目。そして、年間に150人入学してくる」
樹里「何人分見るわけ⁉︎」
こさめ「276×150で〜…、4万人ちょっとぐらい?」
樹里「馬鹿なの?」
こさめ「まさか、全員分は見ないよ?」
秀「それでも、結構な重さだ。」
こさめ「大丈夫!」
こさめ「って訳でお先に失礼するね」
ダダダっ
こさの学校は、年に2回。三者面談を行う。そして、年に一回1月7日に授業参観がある。
誰が居なくなったか、居なくなった子の死体がいつ見つかったか。それぐらいは、分かると思う。
こさめ「すみませんっ!」
秘書「なんでしょう、?」
こさめ「そこの、そこの学生生徒集って言う本…、を借りたいです!」
秘書「…、分かりました」
こさめ「ありがとうございます、!」
秘書「ですが、此処の旧図書室に来る人は少ないのに…、なぜですか?」
こさめ「?」
秘書「この本は、新図書室にもありますよ?」
こさめ「…、此処の図書室は、落ち着くんです。」
秘書「そうですか…、」
こさめ「失礼しましたっ!」
秘書「…っ、るまちゃん…、」
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パラパラ…カタカタ、カタカタ
こさめ「一年に、三〜五人。そして、親も…。でも、親の遺体は見つかってない。」
こさめ「なんで?、親が重要?でも、居なくなってるのは、父親も母親もだいたい同じ比率。両親来てても、居なくなってる。」
こさめ「男と、女は関係なさそう…。」
こさめ「……」
こさめ「あっ…、この年を境に…、消え始めてる。」
それ以前も消えてはいない事は無いけどけど、此処からこの年から異常に増えてる。
こさめ「124年前…?」
こさめ「何かあったけ?…、あっ!強盗事件?、アイドルの自殺…。違う違うっ!この島には関係ない!日本の事じゃなくて、この島のことが知りたいのっ!」
他に…他に…、ないの⁉︎この島で会ったこと。この街で起こったこと。
カタカタ、カタカタ……、
こさめ「…、人が、死んでる、?それも、親子共々。これぐらいしか、此処の情報はないのかぁ…」
一応…、見とくか…
そんな半分呆れ気味に覗いた記事には、驚くべきことが載っていた。
その内容は、こんなものだった。
『1900年2月9日(水)11時26分 春歌学園及び、近くの会社
子:翡翠すち 16歳
親:翡翠まな 43歳
親子共々、自殺であり、子は春歌学園の教室から授業中に、飛び降りたと言う。子は、学校で虐められていたそうで、家では、虐待にあっていたと言う。子は、死に間際に「死ねっ!」と叫び、不敵に笑って飛び降りたそうだ。一方で親は、同時刻に職場で、自分で首を締め出したそうだ。その原因こそ、不明であるが、周りの人々の証言によると、1時間前ほどからボソボソ言い出し、いきなり、自分の首を絞めたそうだ。親は死に間際に謝罪していたそうだ。一瞬の出来事だったそうだが、見た人によると、何かに怯えていたそうだ。
この出来事に関わった人々は、全員5年以内に亡くなっている。そして、その人々達も死ぬ時は自身で首を絞めたそうだ。』
この記事を見て、衝撃を隠せなかった。と言うか、おかしいところしかない。何かの呪いがあったのか…、それとも、ショックが大きかったのか、分からないけど…、ただ、今言える事は、この情報を得られる関係者はいないと言う事。そして、呪いであったのであれば、元凶は子であると言うこと。
こさめ「翡翠…すち、この年最初の脱落者…」
こさめ「嘘…、あり得ない…、」
こさめ「なんで、?関係者にばれてないけなかったから?何かが引っ掛かる。この違和感は…、」
一度だけ、一度だけ感じだことがある。記憶はあまりないけど、確かに記憶にある。ぼんやりしていて、よく覚えてない。
ボーンボーン
こさめ「!」
12時…、寝なくちゃいけない…。また、明日だ。
こさめ「ちょっとは、進んだな…」