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転生者5名

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転生者5名

8 - 転生したらいきなりピンチな件について②

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2022年02月13日

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ダメダメ先輩


今日はクソ世界。なんだかいつも危険と隣り合わせな僕です。

現在、僕はリリアーヌ・ベネディクトという女性の先輩と行動しています。他の二人は僕達のランクが最低ランクだと知ると、溜め息をついて何処かへ行きました。……実際、僕は最高ランクだから隠してるんだけど……面倒事には巻き込まれないかな?

この組織は転生者等の女神に報われた人物に反対し、魔王と呼ばれる存在を崇拝する……所謂ちょっとしたデモ組織``ヴァルデルヴア´´。

その為、ちょっとでも変な行動を取ると、僕は死にます。斬られます。焼かれます。怖いです。誰か助けて。

ですが、リリアーヌ・ベネディクトといるとその可能性は低いと思っています。

だって、この人ダメダメだから。



「……先輩、何処に行こうとしてるんですか?」

「え?えっとねー……ち、ちょっとおトイレに……はは……」

……魔物とかと戦うとが怖い、臆病者か。

つか、野糞するんだ……嫌だなぁ……。

「と、と言う訳でナバ君!先に行ってて!私も後で行くから!」

「絶対来ませんよね」

「そっ……そんなわけないじゃん……や、やだなぁ……」

「……そうですか。じゃあ、僕先に行ってるんで」

「あー!ちょっと待って!」

「……なんですか」

「な、ナバ君、新人でしょ?此処、魔物多いし先輩の私がいたらあ、安心かなぁ……って……」

「……一人が怖いんですか?」

「こっ……怖くないもん!」

「じゃあ、なんでそんな必死になって呼び止めてるんですか?」

「こっ……これはナバ君が心配だからさ!」

「……足が震えているのは?」

「む、武者震いってやつ!」

……目に涙が溜まってるぞ……。

そろそろ可哀想になってきたな……。

「……あ、魔物!」

「ふぇっ!?やだやだやだナバ君守って!」

「……怖いんじゃないですか」

「……うっ……」

なんだよ、この人……虐めたくなるだろ……。

……ん?

ガサガサと茂みが音を立てる。仲間だろうか?それとも魔物だろうか?

僕が警戒しつつ近くと、そこには一角兎がいた。……可愛いな、ただ……敵だな。

僕が兎に刀を一振りしようとすると、リリアーヌ先輩は僕の体を停止させた。

「……なにするんですか、敵ですよ?」

「……この子、寝てる。まだ敵視していないのに殺しちゃうのは可哀想だよ」

「……寝てるからなんです?」

「……殺しちゃダメ」

「……先輩、この世界は``殺すか殺されるか´´では?」

「……確かにそうだよ。でも、私は無意味な殺害はしたくない」

「……貴方は優しすぎる」

「そうだね。でも、それが私だから」

……なんだろう、前にも聞いた事がある。


ーそれが俺だ。


……誰が言っていたっけ。

僕が懐かしさに浸っていると、また遠くでガサガサという音がした。

……また一角兎か?

僕が警戒を解きながら近づくとそこには









一角兎ではあったが、通常の一角兎より一回り大きく、敵視している一角兎がいた。









あとがき

一角兎の詳細

画像

忘れていたドラゴンの詳細

画像

……こんなの知りたい人いんのかな……。

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