可愛さは罪 Byノーマン
(ノーマンside)────
朝。
鳥のさえずりが微かに聞こえる。
隠れ家の部屋には、まだほんのり夜の名残が漂っていた。
ノーマンは静かに目を開けた。
すぐ隣には、安らかな寝息を立てるルーマリの姿。
> ノーマン(小声)「……ふぅ。可愛い寝顔だな。」
いつも通りの優しい微笑みを浮かべながら、
そっと毛布を整える。
今日は仕事が山積みだ。
皆の朝食の手配、物資の確認、ヴィンセントとの打ち合わせ。
だからノーマンは、そっと布団から抜け出そうと——
その時だった。
> ルーマリ「……いかないで……」
小さな声。
すこし掠れた、寝ぼけたトーン。
ノーマンの背筋がピタァッと固まる。
> ノーマン(心の声)「…………は?(停止)」
ゆっくり視線を下げると、
ルーマリが寝ぼけたまま、彼の服の裾をキュッと掴んでいた。
> ノーマン「……っ!!?」
ノーマン(心の声)「なにこれもう可愛いの暴力ですや〜ん!!!」
(※理性、朝から死亡)
思考がフリーズし、顔から湯気が出そうになるノーマン。
両手でそっと服の裾をほどこうとしてみるが、
> ルーマリ「……んぅ……いや……」
ぎゅっ。
> ノーマン(心の声)「もうダメだ……勝てる気がしない……」
完全に心拍数が跳ね上がったノーマンは、
苦し紛れにポケットから通信機を取り出した。
ピッ。
> ノーマン「……ヴィンセント、僕だ。」
ヴィンセント『おはようボス、今日の──』
ノーマン「ごめん、僕の彼女(???)が可愛すぎていけない。」
ヴィンセント『は?』
ノーマン「だから、僕の分の仕事よろしく。」
ヴィンセント『ちょ、ちょっと待てボス──』
ノーマン「(ブチッ)」
通信終了。
> ノーマン(小声)「……仕事より尊いものを見つけてしまったんだ。」
そう呟いて、
ノーマンはルーマリの髪をそっと撫でる。
> ルーマリ「……ん……ノーマン……」
ノーマン「……はいはい、ここにいるよ。」
ルーマリが安心したように微笑んで、
再び眠りにつく。
ノーマンはそのまま、諦めたように苦笑しながらも
ルーマリを抱き寄せた。
> ノーマン「……もうちょっとだけ、ね。」
柔らかい朝の光が差し込む中、
世界一幸せそうな顔で再び眠りにつくノーマン。
──その頃。別室のリビングでは。
> ヴィンセント「……(無線越し)ボスが出ない……」
バーバラ「まさかボスが朝から“彼女が可愛い”とか言ってたのか…!?」
ザジ「あうあー」
シスロ「……ボス、重症だな。」
ヴィンセント「もう業務放棄の理由が“愛”なの終わってるだろ……。」
──そして隣の部屋からは、微かに寝息と、
「ふふ……ルーマリ……」という甘い寝言が聞こえてきたという。
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題名?みたいなん書くことにした👍🏻(?
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