絵名「四人でずっとずっと一緒にいようね…!」(泣)
まふゆ「うん…!」(泣)
ピコン(通知音)
絵名「あれ?瑞希からだ…」
Amia「今、電話できる?」
絵名「電話?」
絵名「ビデオ通話だ…」
ピッ(電話に出る)
瑞希「やっほー絵名!!見てる〜?」
絵名「み、見てるけど、」
まふゆ「あれ…なんで…奏の部屋じゃないんだろう、」
絵名「確かに…ここは…神高の屋上、!?」
瑞希「えへへ、今から自殺しよーと思ってるんだ!!」
絵名・まふゆ「え……?」
ザクッ(カッターで腕を刺す)
瑞希「あはは、痛くないね!」
絵名「まって!!瑞希ッ!!」
絵名「奏!!早く、神高の屋上に行かないとッ!!」
絵名「瑞希がッ、、!!」
奏「ッ……!」
看護師「ちょっと東雲さん、!」
看護師「まだ退院日じゃないんだからいてもらわないと困りますよ!」
絵名「っ……」
パッ(まふゆにスマホを渡す)
絵名「お願いまふゆ、奏!今すぐ…今すぐ瑞希を助けてッ!!!」
瑞希「じゃーね!みんな!なんだかんだ短かったけど、楽しかったかも、!」
ガチャ(屋上の扉を開ける)
まふゆ「はぁはぁ……」
まふゆ「ごめんなさい瑞希、!…私のせいで…」
瑞希「違うよ?ボクが死にたいと思ったからだよ!!」
まふゆ「ちが……」
奏「瑞希、!私は、瑞希に生きててほしいと思うよ、瑞希はニーゴをどうしたいの…?」
瑞希「ニーゴ?もうニーゴはどうでもいいかな!」
奏「そ、そんなッ…」
瑞希「止めに来たつもりだろうけどボクはもう、死ぬって決めたんだ!」
瑞希「だから…じゃーね、!」
奏「まッ…」
まふゆ(間に合わないッ…)
ガチャ(屋上の扉を開く)
絵名「瑞希ッ……!!!」
その時間帯は
とてもきれいな夕焼けだった
そう、まるであの日みたいに
私はこの瞬間
とても大切なものを失ってしまった
ずっと、一緒にいるって、約束したのに…
嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき
もう、いないんだ…
私が大好きだったあの人は…
じゃあもう…生きてる意味も、ないか…
今すぐ、今すぐ会いに行くから
私は屋上の柵に立つ
ほんとうに綺麗な夕焼け…
けどその夕焼けは希望だったり苦しみだったりいろんな意味があって、なんだか良くわからない
奏「絵名…?なにして…」
まふゆ「早く、救急車……を…」
二人とも、目の中が真っ暗だよ、w
あ、私もか
なんだか冷たいものが頬を伝っている…
どうして…?
今すぐ会えるのに…
どうして…?
手が震えてる…
私…怖いの…?
そんなの…怖いとか、思うわけがないのに…
けど目の前にカッターが落ちててもリスカしたり刺したりしたいとは思わない
むしろ血まみれのカッターを見て少し怖気づくくらいだ
私、なにがしたいんだろう
死にたい、いなくなりたい、消えたいって気持ちでいっぱいなのに苦しく死ぬのはやだ…苦しくなく死にたいって…思う
苦しいのが怖いなんて、まだ…私は生きてたいって思う証拠なのかもしれない…
私は二人の方を振り向く
ふと、地面に落ちているのに目が行く…
これは…?
とても大切な人のリボンだ…
そのリボンにはメッセージが書かれていた
【みんなは生きてね】
と…
そのみんなの中に私が入っているのなら………
数年後
絵名「あ、二人とも!久しぶり」
奏・まふゆ「久しぶり」
絵名「じゃ、行こっか」
絵名「瑞希の、お墓参り、!」
奏「うん」
絵名「そういえば今みんなはなにしてるの?」
奏「私は昔と同じで曲を作ってるよ」
奏「最近プロの方から曲を作って欲しいって依頼が来たんだ」
絵名「そうなんだ、!」
絵名「すごい、!」
絵名「まふゆは?」
まふゆ「私?」
まふゆ「私は…看護師」
絵名「え!?なれたんだ!良かったじゃん!」
まふゆ「うん…瑞希が死んだあと私は、瑞希の分も生きなくちゃと思って、瑞希や、みんなから言われてたことをしただけ…」
絵名「へぇ〜!」
まふゆ「そういう絵名はなにしてるの?」
絵名「私は画家だよ!」
奏・まふゆ「おぉ!」
絵名「そうだ!今日さ、久しぶりにナイトコードに集まってみんなで作業しない?」
奏「私はいいけど、また曲を作るの?」
絵名「いや、そうじゃなくて、ただ話しながら自分の仕事やりたいってこと!」
まふゆ「いいよ」
奏「うん、楽しみだね」
25時
絵名「よし、私はいい感じの絵が思い浮かんだからその絵を描こうかな!」
奏「私は依頼されてる曲を作ろうかな」
まふゆ「私は…明日に使う資料をまとめておこうかな」
絵名「はー!ってもうこんな時間!?」
絵名「じゃぁねみんな!」
奏「うん」
まふゆ「また…」
秘密がバラされたボクの話 END_
コメント
2件