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「いや〜杉野くん良かったなあ、おめでとう」
2課と3課の課長と話している。
「ありがとうございます」
「しかし、大変だな、彼女のお父様は、総務部長だし、お爺様は、専務だろ?」
「はい、そうです」
「益々、頑張らないと、期待大だな」
「はい、全力で頑張ります」
「私たちもウカウカしてられないな、ハハハ」
美優は、秘書業務の為、常務取締役室へ
エレベーターを待つ
それを見た洋平
「あ、ちょっと失礼します」
こっそりついて行く洋平
「どちらへ?」
「あ〜」上を指差す美優
「また12階か……」一緒に乗り込む
「どこ行くの?」
「12階」
「え? なんでついて来るのよ。
ふふ、発表するのも大変だね」
「うん、でもスッキリした。俺、常務にも挨拶するよ。美優の担当だし……」
「え?」
チュッ
「ちょっと! カメラに映ってるわよ」
「守衛室だろう? 構わないよ」
と、カメラに手を振って
ほっぺに、チュッ
「ダメだって……もう!」
洋平は、常務取締役の部屋までついて来てしまった。
コンコンコン
「失礼致します。常務、おはようございます」
「はい、おはよう」
「失礼します、ちょっと宜しいでしょうか?」
「ん?」
「電気事業部、第一課課長 杉野洋平と申します」
「おー! 噂の《《やり手》》くんか……」
「あ、光栄です。ありがとうございます」
「どうした?」
「私、杉野洋平と美優は、昨日、婚姻届を提出し結婚致しましたので、ご報告とご挨拶に……」
「お〜そうなのか? それは、おめでとう!
お父様も専務もお喜びだろう、良かったね」
「はい、ありがとうございます」
「辞めてしまうのか?」
「いえ、今のところ、そのような予定はありませんが、今後のことを考えて、片岡さんに後任をお願いしたいと育成中です」
「そうか……なら良かった、ハハ」
「貴重なお時間を頂戴いたしまして、ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。
では、私は、これで失礼致します」
「あ〜美優くんを頼んだよ。仕事も期待してるよ」
「ありがとうございます。失礼致します」
洋平は、退室。
美優は、常務に書類を渡し、今日の予定を確認。
「では、失礼致します」
「良い男を掴んだね、将来が楽しみだ。ハハ」
「ありがとうございます。失礼致します」
ドアを閉めて振り返ると、まだ洋平が居た。
「な〜に? 待ち伏せ?」
「人聞き悪いなぁ、夫だぞ。一緒に人事部長のところへ行こう。どうせ今頃、探してるよ」
「あ、そうだった。忘れてた」
エレベーターに乗り
また、チュッ
「もう! ダメだよ会社では……」
「ふふ、どこならイイの?」
「変態〜」
「変態!って……」
そのまま人事部へ
「あれ? 入れ違いになったかな?」
すると、エレベーターのドアが開き
「あ〜探したよ」
「申し訳ありません。常務に報告し、こちらへ」
「そうでしたか……で、今日発表しても?」
「はい、昨日、婚姻届を提出致しましたので、夫婦になりました」
「おめでとうございます。では、掲示と各部署へメールでのお知らせをさせていただきます。美優さん、名前の改名は、されますか?」
「あ〜どうしよう?」と洋平に聞く
「仕事上不便なら、そのままでもいいけど、俺は変えて欲しいかなぁ〜」
「そう?」イチャイチャ
ニヤニヤする人事部長
「あ、じゃあ、改名させていただいても良いですか?」
ニコッ
「はい、分かりました。お名刺は、各部署で作成してくださいね。IDカードだけは、こちらで作成しますね」
「はい、よろしくお願いします」
「じゃあ」
「失礼します」
「失礼致します」
「名刺なんて、手書きで訂正でイイよね。私は、あまり使わないし……」
「そう? 必要なら作れば?」
「ううん、要らない」
「杉野美優 ふふ」
「なんだよ、今頃」
「ふふ、今、実感した。」
「そうか、《《杉野さん》》!」
「ふふ」
「なあ、専務にも挨拶に行っても良いかなあ〜?」
「あ〜そうよね、行ってみようか?」
秘書の方がいらっしゃったので、
「お忙しいところ、申し訳ありません」
「あ、美優さん、おはようございます」
「おはようございます。祖父は、今、忙しいでしょうか?」
「いえ、今日は、午前中は特には……」
「では、少しお時間いただいてもよろしいでしょうか?」
「あ、はい、そちらの方は……?」
「おはようございます。電気事業部の杉野と申します」
「昨日、美優さんと結婚しましたので、ご報告を……」
「あらま〜!そうでしたか、おめでとうございます」
「ありがとうございます」
「では、伺って参ります」
「大丈夫でございます。どうぞ」
「ありがとうございます」
「では、失礼致します」
「どうぞ」
コンコンコン
「失礼します」
「お〜美優〜」
「お爺ちゃん、おはよう」
「お〜杉野くんだな」
「はい、初めまして、杉野洋平と申します」
「お母さんから聞いたよ、昨日婚姻届を提出したんだろ?」
「うん」
「はい」
「そうか、おめでとう」
「ありがとう」
「ありがとうございます。
今後ともよろしくお願い致します」
「こちらこそ美優をよろしく頼むよ」
「はい」
「仕事の方も頑張ってくれてるようだから、期待してるよ。専務の席を空けておくよ」
「ありがとうございます。もったいないお言葉です」
「え、まだお父さんが居るわよ?」
「あ、そうか……あははは、怒られるな」
「ふふふ」
「じゃあ、仕事に戻るね、人事から連絡が回ってくると思うけど……」
「お〜そうか、分かった。じゃあな」
「失礼致します」
「お〜杉野くん、美優とまた家の方にも来なさい」
「はい、ありがとうございます。失礼します」
「ありがとうございました」と秘書の方にご挨拶したら……
「たった今、メールで結婚報告が回って参りました」
「あ、そうですか〜早かったですね」
「良かったですね、専務もお喜びでしょう」
「はい、ありがとうございます。では、失礼致します」
「ありがとうございました。失礼します」
「早かったなあ、さすがだね、人事部長」
「ホント、さすがね、準備してくれてたんじゃない?」
「ふふ、そうかもな……」
「専務、いい人だなぁ〜やっぱり俺も専務を目指そうかなぁ〜」
「うんうん、頑張って!」
──きっと、貴方ならなれるよ、洋平!と美優は思った。