どうぞんご
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【ど、どうしたのよ。なんで、そこで倒れてるの?】
【いやぁ…ちょっとね。朝ご飯食べ過ぎで動けないんだぁ…】
【あは…ごめんだけど、遅刻するから。私行くね!】
【ちょ、ちょっと…!!カンガルー⁉️あなただけ助けないのはおかしいわよ!!戻ってきなさいよ!!ねえ!!】
【ご、ごめんね!で、でも…絶対遅刻しちゃいけないのよ…!!】
【(なんなのよ。カンガルーちゃんったら。)】
【ありがとね。ふたりとも…】
キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン…
【あっ!チャイムが…っ!】
【(ここの保育園、チャイムなんてあるんだ…珍し。まあ、動物が沢山だもんね、仕方ない)】
【早く行きましょう!!なまけものさん、次女パンダちゃん!】
【うん!!】
【ごめんよぉ…僕のせいで】
【いいのよ!それより、大丈夫?】
【え?何がぁ?】
【だってそこ、怪我してるから…】
【あーっ。あいつら、遅刻してやんのー!!おっせー!!】
【あっ!くそゴリラ!!】
【うわぁ〜んっ。クソゴリラじゃないもん〜〜】
【ふ、ふたりはさきいってていいよ!!】
【だめよ!ほっとけないわ。】
【…っ。ありがとう。でも…一人で行けるから、大丈夫だよ。】
【そう?わかったわ…】
【ごめんね】
【ううん、いいの!】
【何この空間。あれに、似てるわねなんだったけ?あ、そうそう。なんか、きまずくない?だったわよね!知ってるわよ】
【な、何言ってるの…?おかしいわよ?】
【あ、ごめん☆】
【…】
【なーんか、気まずくない?】
【あ、やばい!!早くいかなきゃーーーー!!】
【ギリギリセーフ?】
【ゴゴゴ…】
【あ…これ、完全に怒ってるやつだ…】
【遅いっ!!なにをしていたんですか!!】
【いやそのっ…なまけものさんを、助けてて…そのぉ…】
【なんですか⁉️聞こえません!】
【え、ちょ…】
【あの。本当に、なまけものさんを助けただけなんです。信じてください!!】
【いいえ!!信じれませんね。なぜなら、あなた達は、何度か遅刻をしたことがあるんでね。言い訳はやめなさい!!反省文80枚!いいですね!!】
【そ、そんなぁ…】
【…!!】
【ちょ、ちょっと待ってください、先生!!】
【なんですか?って、どうしたんですかその怪我!】
【こけちゃって動けなくなったとき、助けてくれたんですよ、次女パンダちゃんと、猫ちゃん。カンガルーちゃんは僕を見捨てました。遅刻しちゃいけないのよ。ってね。本当なんですよ、先生!!だから、反省文を書かないといけないのは、カンガルーちゃんだと思うんですよね!!】
【なっ…!!何言ってるのよ!私は仕方なかったのよ⁉️それに、反省文なんかもらったらどうなるか…!!】
【今日は参観日。静かにしなさい。でも…本当にごめんね、次女パンダさん、猫さん。カンガルーさんには、反省文50枚を書いてもらいますよ!親御さんにも、このことは伝えさせていただきますね】
【えっ、そんなっ!それは困ります!ねえ、お願い!!言わないで!!殺されちゃうの!!また、叩かれちゃう!!】
【いいえ。言わせていただきますよー】
【やめて!!お願いなの!!ちゃんと反省文は書くから!!お願い!!】
【いえ。言わないといけないのでね】
【そんな…。】
【ちょっと待って、カンガルー。今、叩かれるって言ったわよね?もしかしてあなた…DV⁉️】
【そうだよ。ママとパパね。私のことを殴ってくるの。】
【え…】
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衝撃の事実。
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