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猫下僕
47
璃空
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#NL
「貴方は……?」
クォーター「俺はクォーター、魔王様に仕える悪魔族」
「クォーター……様?」
クォーター「はっ…はは!!、俺を様付けで呼ぶやつなんて配下以外で初めてだな!」
なにこれ、夢なら早く覚めてよ……!
「ここは……?」
クォーター「ここは魔王城の地下室、お前は勇者たちから引き離されているって訳だ」
クォーター「魔王様はお前が気に入ったらしい、その清純な魔力と、知識に興味がおありなんだと」
「私に……?」
「え……それ新手の変態ですか……?」
クォーター「ははは!魔王様が変態ぃ?まあ否定はしないが……」
???「クォーター、喋りすぎだ、それに……僕は変態ではない、余り余計なことを言うな」
クォーター「魔王様!?」
この人が……魔王
クォーター「魔王様、お早いお戻りですねぇ、聖女なら今目覚めたばかりですよ」
夢にしてはしっかりしてるな……
って、待って、今聖女っていった?
私聖女なの!?
???「お前……名を何というのだ?」
「名前……?」
え、知らない知らない
どうしよ……
ドラーク「すまない、先に名乗るべきだな、僕はドラーク、魔王だ……で、お前の名は?」
「私の……なまえ……?」
どうしよどうしよ……
わからないよぉ……
クォーター「魔王様、こいつ、多分名前が無いと思われるんすよ」
ドラーク「何?」
クォーター「国に聖女として使えれば良いとされてきたので名前を与えられていないんすよ」
クォーター「うちのクアルトが調べてきたんす、あいつ、勇者パーティーに忍ばせておいて正解でしたね」
ドラーク「そうか……では、僕がつけよう」
「え……!?」
ドラーク「嫌か?」
「い、いえ……魔王様が直々に着けてくれるのなら光栄です?」
ドラーク「…そうか、では……」
なんて名前をつけられるんだろ……
ドラーク「……ローザネラ、でどうだ?」
「ローザネラ……」
聖女とは思えない名前……だけど……
わりと、好きかも?
ドラーク「決定だ」
クォーター「……俺は意味分かるけど……趣味悪」
ドラーク「何か言ったか?」
クォーター「何でも無いっすよ」
意味?
意味って何だろう?
いみって……?
「あの……意味とは……?」
クォーター「あー……知らない方が良いよ」
ドラーク「別にお前には関係ないだろう」
いや…名前って私に関係ありますよね!?
私の名前なんですけど!?
「……そ、そういえば……なぜ私をここに……?」
ドラーク「ああ、それは……僕たちにとって聖女は勇者に使われては困るから、今のうちにこちらの物にしておこうと思ってな」
「えっと……?」
クォーター「ほーんと苦労したんすよ?勇者パーティーにクアルトを忍び込ませて、お前の情報をゲットして、クアルトと仲良くさせて、隙を作って……ってな」
「そ、そうだったんですか……あの人が……」
いや…どの人かわからないけど!!
ドラーク「ふむ……あいつは……確か向こうの名前は……」
クォーター「……『クラリア』ですよ」
「クラリアさん……」
そんな名前で忍んでたんだ……
というか……私動揺して気づかなかったけど、首輪と手枷着いてる!?
クォーター「それにしても……魔王様、こいつ、監禁してるだけじゃそのうち死にませんか?」
クォーター「暇で」
ドラーク「だが……聖女のいた国『リムシア王国』ではこき使われ傷だらけだと聞くが……」
クォーター「あー……さすがの魔王様も、神聖魔法は使えませんもんね」
ドラーク「魔王だからと言って、何でも出来るわけではない、だからこそ、聖女を持ってきたと言っても嘘にはならない」
「結局私はどうしたら……?」
ドラーク「では……魔王軍の治療をやって貰おうか、魔法は分かるな?」
……いやいやどうやって使うの!?……
クォーター「簡単っすよ、イメージして手をかざすだけで、このとーり」
(クォーターの手から炎が出る)
「やって……みます」
……集中して……
集中して…
例えば……目の前の割れた鏡がパッと治るようなイメージで……
クォーター「ん?……その魔力を向けてる先って……鏡!?」
ドラーク「ま、待て待て!……その鏡は……」
「え?」
優しい緑の光が私の手から放出され、鏡が一瞬にして直る
クォーター「うわ……物まで治しちまった、さすが聖女」
クォーター「でも……」
???「やあやあ、直して貰えてよかったのだ!」
ぴぇ!?
だ、誰!?
ドラーク「…やはりこうなるか……」
ミロワール「わたしはミロワールなのだ!!見ての通りの魔法の鏡なのだ!」
う、うるせえしなんか語尾が「なのだ」だし……
っていうか見ての通りかどうかは知らんけど…
クォーター「騒がしいからってぶっ壊しておいたんすけど……」
クォーター「もう一回ぶっ壊しますかねえ…」
ドラーク「……ふむ……ローザネラ、すまない、割れた鏡しかない状況で治癒魔法を使え、というのは無理難題だったな」
「え…あ、はい……」
ミロワール「な、なんと言ったのだ!?……そこの聖女の名前が……『ローザネラ』って言ったのだ!?」
ミロワール「趣味が悪いのだ!魔王最低なのだ!」
……魔法の鏡って言うと
悪そうな女王とかがさ……
〔鏡よ鏡、世界で一番美しいのはだあれ?〕
みたいなさ……
そう言うのをイメージするんですけど……
ドラーク「…騒がしい鏡は置いておき、ローザネラ、お前は城の空き部屋に移そう……」
ドラーク「こんな騒がしい鏡と一緒では気が狂ってしまう……少なくとも僕はそうだ」
クォーター「俺もっす」
「じゃ、じゃあそうします……??」
まっじで意味分かんねぇ~
コメント
1件
読ませていただきました! 魔王に名前をもらう「ローザネラ」のシーン、すごく印象的でした。クォーターが「意味が分かるけど趣味悪」って言うところ、何か隠された意味があるんでしょうね…気になります。突然しゃべり出した魔法の鏡ミロワールもキャラが立ってて、これからの騒がしい(?)やり取りが楽しみになりました。名前の意味が明かされる日を待っていますね🌷