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「ターゲットはクラゲ」


れんかい






バンッ!



n「はぁ……今日はしつこかったな、」



俺は、れん。殺し屋や。

まぁ一応アイドル。


あまり人を殺すのは楽しく思ってない、

隠して生きるのはスリルがあって楽しい。


でも1人だけ……殺せないターゲットがいる、


どうしても殺せない。


ガチャ……



t「ぁ!れんおかえりぃ!ギュゥ…」


n「ん、ただいま。ポンポン…」


t「えへへ、///」


n「良い子にしとった?」


t「うんッ!!」



こいつはかいと。


殺し屋のターゲットなんや…、

それやのに、、殺せない。


そりゃ、恋人やから…好きやから。


でも殺さなきゃ俺が殺される。


俺からしたらかいとの命なんて

自分の命より倍に大切や。


ほんまは殺し屋なんて辞めたい。

けど、かいとを殺すまでは辞めさせてくれへん。



n「……」


t「ねぇ、れん?」


n「どったん?」


t「、、、クラゲって知ってるでしょ?」


n「まぁ、な。クラゲがどしたん?」


t「クラゲってね?痛みも苦しみも感じないまま、溶けて消えるんだって。」


n「かいと、ッ?急にそんな話…どうかしたんか?」


t「ん~ん!ただ……クラゲの世界でもし人気だったら言葉も何も聞こえないからファンの声も聞けないけど…アンチも消えてくれるのかな…って、」


n「ッ…なぁ、かいとらしくないで?」


t「もぉ、鈍感だなぁ、泣」



かいとは泣きながらも

優しく微笑んでこう言った。



t「はやく、、俺を殺しなよ。」


n「はッ?、何言って……」


t「ねぇ、はやくしなよ。”殺し屋のれんくん”」


n「なんでッ、嫌や……そんなん絶対に嫌やわ!」


t「はい、これ。」



かいとは俺に

見たことの無い銃を渡してきた。


n「なんでお前が、こんなん持っとるん、?」


t「何でって……俺も殺し屋だからね」


n「っ、そんなら俺を殺せよ!俺は絶対に……絶対にかいとを殺したく無い、、泣」


t「駄目だなぁ、れん?俺がターゲットなんでしょ?任務は成功させなきゃ、れんは俺のターゲットじゃないからね。」


n「っ……かいとッ、」


t「大丈夫だから、ね?俺…痛みは感じないんだ!だって”クラゲ”だもん。だから俺を殺して…」



しばらく考えたが、こんなに言われとるんや。


殺すしか、選択が無いんか、?



n「……すまんッ!!」



バンッ!



t「ぅ゙ッ……」



バタッ……

その瞬間、かいとは倒れた。



n「かいと!ぉぃ!!かいと!か、いと…泣」



馬鹿やなぁ、


“痛みは感じない”

って、、苦しみ感じてはるんやな。


もっと……俺がはやく気づけば、

俺がはやく自殺すれば、、今頃かいとは…



数日後


俺はメンバーに全てを話した。

そして事務所を辞め、警察に捕まった。


殺し屋もキッパリ辞めた。



釈放されたあと、街を出た。



今は”1人”で人生を歩んでる。


かいと……心の中では”2人”やで。

『 短 編 集 』K&P

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