テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
翌日、ヴァンの部屋にて――。
赤の騎士団に筒抜けにならぬよう、細心の注意を払って仲間たちの情報収集に努めたムスカから報告があった。
白の騎士団は貴族令息しかいない。彼らが噂だけでもアークという人身売買組織を知っていれば、どの程度の規模の闇がカナンにのさばっているのかがわかる。
しかし、団員たちは誰も知らなかったという。
しかも――。
「彼らのうち数人、同じことをローに聞かれたと言うんだ」
「ローに?」
「うん。なぜその団員を選んで聞いたのかはわからない。取り立ててローが彼らと仲良くしていたわけでもないし、僕も聞かれたことはない。ただアークの話題と一緒に、父親から前宰相の出自について聞いたことがあるか尋ねていたみたいなんだ。さりげなくね」
その時ムスカはあることを閃き、資料室で昔の文献を調べた結果**********************
************
***********
************************
*****
******
*********************
********