テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#下手くそな絵を書いてみた!
ぬ #5
942
中学生パロEs1×L8
そして深みは増して
いつしかそんなことばかり考えた
身体目当て、と言うには、
あまりにも積み上げてきたものが多かった
かと言って、普通に恋をしたかと言われると
あまりにも薄汚れている感情に思えた
「…また寝てる」
放課後の教室、少し担任に頼まれごとをされて
ようやく教室に戻ったら、気の抜けるような光景が広がっていた
5.6時限目に受けた体育のジャージを脱ぎもしないで
人の机でスヤスヤと眠っている
そんな無防備な姿に、
また、汚い感情が浮かび上がってくる
「…寝てるなら先帰るからな、聖弥」
そう言ってわざとらしく、カバンを背負って背中を向けると
すかさず背後から腕を掴まれた
「俺、塁のこと待ってたのに、置いていくんかよ…」
「…さっきまでいびきかいて寝てたくせに」
「マジで、?俺いびきかいてた、?
…あ、ごめん塁の机に涎垂らしてた」
「お前マジでっ!!」
度の過ぎたマイペースな人間と居ると、
一つの言動に一喜一憂してしまう
そんなところが好きだと思う、身勝手な自分も居れば
少しだけでも良いから改善してほしいと思っている自分も7割、居る
「俺は、ジャージの人間の横を歩く気は無いからな」
「え、?あぁ…ごめん、今着替えるから」
誰も居ないのを良いことに、
おもむろに自分の目の前で服に手をかける聖弥
ダメだ、と今すぐ目を逸らせと心臓が早鐘を打つ
それなのに釘付けになって、目が逸らせない
「…聖弥、もし、俺が
聖弥の体が好きだ、って言ったら…引く、?」
ハッ、としたときにはもう口に出ていた
まさに口を滑らした、だった
ずっと言わないように思っていたことを、口に出してしまった
「…ちょ、っと、引くかもしれないけど、
どこが好きかにもよる、かも
…塁は、俺の体のどこが好きなん?」
純粋無垢みたいな瞳で見つめてくるくせに
その目の奥には、何故だか全てを見透かしているかのような
不思議な深さがあったように思う
「…俺より少し高い身長、目の下のほくろ、ボテっとしてる腹と、
最近ジャージがキツくなってきた太ももに、
シャツからいつも透けて見えてる、男のくせに膨れてる胸も、
しっかりしてるのにどこか丸い手も、全部…全部好き」
俺が喋っている間に
何度か、俺を止めようとする聖弥の声が割り込んできた
それでも気に留めないで、今まで心の奥に押し込んでいたものを
身勝手に全部本人にぶつけてやった
それは一種の主張だったように思える
自分以上に、聖弥を分かっている人間は居ない
という、動物に成り下がった求愛のような、醜い主張
これまでに見たことないほど引き攣った顔の聖弥が
確かに、一歩ずつ踏みしめながら後退りしていく
そのまま聖弥を壁に追い込むと
容赦なく床に押し倒した
学校という閉塞空間では、普通から少しでもズレると
窒息するほどに息苦しかった
コメント
1件
うわ、この回すごかった…。L8がずっと心に閉まってた想いを一気に吐き出すシーン、めちゃくちゃ刺さったわ。「自分以上に聖弥を分かってる人間はいない」って主張、醜くて狂ってて、でもその執着の強さが逆に美しくもあって、やばい。壁に追い込むとこから最後の一文まで、閉塞感と切迫感が伝わってきて、どんどん惹き込まれた。中学パロでここまで深い話書けるの、本当にすごいと思う。