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没作品です!
内容があんまり分からなかった
あとキリスト神話なんか改変しちゃってるかも
ちなみにお花出て来るので
花言葉調べてみたりもしてね
一応視点はぺんさん
とても読みにくい
風が音もなく去っていく。
目の前の泉は自分の姿を映し出す。
それは勿論中身まで見える。
但し、この泉は天使しか見ることが出来ない。
悪魔なんて醜き恐怖が覗いたとしても、何も見えないに決まっている。
この泉は“マリアの泉”
聖母マリアがイエス・キリストの為に残したとされている泉。
この泉は儚く明るい天使だけしか見れない。
神様にも見えない。地上の人間にも見えない。
あぁ、自分がこの泉を見れるなんて。
なんて嬉しいことなんだろうか。
自分が天使に生まれたのは、凄く光栄なことだ。
自分は今日も近くの教会で御祈りをする。
それはイエス・キリストの為に。
それは地上の人間の為に。
それは何処かの平和の為に。
「嗚呼、神様…どうか、今日も…何処かが幸せでありますように。」
手を合わせ、目を閉じ、イエス・キリストの像に祈りを捧げる。
“いつかきっと、この行為が意味を成すように”
此処には大きな教会がある。
自分が何時も行っている教会よりも遥かに大きな、
汚れも錆も苔も一つも無い、神聖な教会。
此処には聖母マリアが眠っていると言う。
教会からは天が見える。
自分がいる場所よりも、ずっとずっと上にある、天。
彼処には、素晴らしく綺麗なイベリス・センペルビレンスの花畑があるのだと。
その花畑で、御祈りをするのが自分の夢でも有る。
自分のいる此処にも、アマリリスの花畑がある。
アマリリスの花言葉は、“輝くほどの美しさ”
自分は其れしか知らないけれど、きっと此処に似合う花なんだろう。
イベリス・センペルビレンスだって、とても美しい真っ白な純白の花だと聞いた。
嗚呼、何時か、一目見たい。
“記憶に植え付けて、何時でも思い出せるように”
日が落ちて来ると、教会の白は橙色に染まって行く。
其れが凄く儚く、神秘的で、何時もつい、見惚れてしまう。
一日の中で一番楽しみにしている時間帯だ。
然し、夕陽に近づくと天罰が降るとされている。
其れが何故かは知らないけれど、天罰は怖いので、遠くで見るようにしている。
遠くからでも煌びやかに映る夕陽の赤は、自分を包む様に光を出す。
この夕陽を天で見れば、きっと今より神々しい光で包んでくれるのだろう。
嗚呼、やはり、自分は此処が好きなのだ、と想う。
今日も花畑に寝そべって呟く。
“神様、自分はいつ眠りにつくことが出来るのですか”
終