鎖が超音波によって溶けて僕達は自由となった。ホシノのだけ溶けなかったので歌澄が三角形の武器で破壊し、ホシノの 手が動かせるようにしてくれた。そして歌澄は僕たちに説明してくれた。「さっきのやつはミロトヒヴァエスっていう反社会勢力の1人。そしてそいつはその中でも弱い第1冠者だ。反社会勢力は主に住民や移住者を拉致し、危険な実験を行う。今回のを見る感じ、鏡があるから多分恐怖照射の実験だろうね。最近キヴォトスの裂け目が出来たおかげでそういう実験が増えて、住民達が起源化してる。」僕達は取り敢えず外に出て話す事にした。するとシロコが歌澄に聞いた。「さっきの起源化っていうのはなんなの?」「起源化っていうのは、その人の過去を取り繕うように起こる現象の事。正直僕もよく分かってないんだ。」ホシノが頭の包帯を取ろうとすると、歌澄はその行動を止めさせて、注意した。「怪我してるんでしょ!取ってはいけないよ!」ホシノはプクーと頬を膨らまして歌澄を見た。気づいたら外は暗くなっていて、街灯からでる光を見る。するとアラートのようなものが鳴った。
「緊急情報警報、緊急情報警報。直ちに近くの建物に避難しなさい。」
僕達は無の心で聞いていると、歌澄が言った。「君たちはそこの建物に隠れて。僕はフロントバースに言って話を聞いてくる。」そして行こうとすると、ホシノが止めた。「待って!私たちキヴォトスから出来たことでしょ、そんな私たちが何もしない事なんてありえる?私たちはついて行く。絶対に。」「ん、私も賛成。」僕に拒否権はないらしく、急いでフロントバースとやらに向かった。